桜色の風が咲くのレビュー・感想・評価
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明日からの自分が変わる、人に優しくなれる、誰もが絶対に観るべき映画
3歳で右目、9歳で左目も失明で光を失い、14歳で右耳、18歳で左耳と音も失った以降、全盲ろうで日本初の大学進学、2008年には世界初の常勤大学教授として東京大学教授となった偉人、福島智さんの母と息子の格闘の物語。
2003年には米国タイム誌に「アジアの英雄」に選出されたという。その想像絶する苦節の幼少期と克服の折れない人生に終始滝涙だが止まらない。
神なる言葉を引用します「人が生きている中でぶつかる壁や悩みは色々あるけど、ない人生なんてつまんないじゃないですか?」「障害って何?」と問うことは「生きるとは何?」と問うのと同じですよね。
明日からの自分が変わる、人に優しくなれる、誰もが絶対に観るべき映画
先駆者
3歳で右目の視力を失い、9歳で全盲となり18歳で全盲聾となった福島智氏の生い立ちと家族の話。
物心もつかない頃の大学病院での信頼のおけない診断に始まって、9歳の頃、18歳の頃と大きなものを失うタイミングを繋いでみせて行くけれど、どうしてこれほどまてに明るく前向きになれるのか…。
常にその姿に優しく寄り添ってきた母親、そして少し???となったところもあったけれど、向き合うことを教えてくれた父親、そしてガマンをして来たからこその思いやりを学んだ兄達。
素晴らしい家族も忘れてはいけませんね。
正直、自分には想像も及ばない世界で、悲しいとか、キツいなとかも思ったけれど、自分なんかより余程しっかり生きていらっしゃる訳で失礼なことですね。
映画としてはエピソードを再現ドラマの様にみせていくばかりのものだけれど、色々と考えさせられた。
強さ
162本目。
朝イチ観られるとなると、これかな。
でも字幕、まあいいかと観たら、そういう使い方?
本編前の、小雪の説明なければ、違和感でしかないけど、納得。
始まってからずっと、近くのオッサンが、小雪以上に涙腺崩壊してる。
生きてく強さを感じる作品ではあるし、時代が違えば、最初に診察した医者と思ってしまう。
うーん、あまりに低評価にしたくはないのだけど…。
今年318本目(合計593本目/今月(2022年11月度)5本目)。
土曜日はこちらを含めて3本鑑賞しました。
実話ものなので、「あることないことかけない」部分はありますし、その関係で「一部気分を害するような部分もあるが、それも含めて仕方がない」、さらに明確に「一般的な視聴者では理解がしにくいのでは?」という点は結構多数に思えます。
個人的には確かに他の方も書かれている通り、「家族の描写」が少なかった点(健常者としてそだった兄弟の、障害を持っている子を「構う」あまりに自分にあまり配慮してもらえない、等)は残念に思いましたが、この映画でそれも含めて描くと3時間コースになるので仕方がない…という点は確かにあります。
また実話である点が重要で、この関係で一部に不穏当な発言があったり(小学生のパートで、障がいを理由にいじめられているシーン。現在の日本でこれをやるとさすがにアウト)、あるいは、どうしても特殊支援学校(視覚障害)を描くものである限り、当時の生徒の進路などに関する描写もある程度知識がないとわからない部分もあり、理解にかなり苦労します。
この点は、知識の差が激しいので(私は当事者ではないものの、それでも手帳上2級)、何かしらの配慮が欲しかった点は結構あります。
さっそく採点いきましょう。
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(減点0.5/一般的な視聴者では理解がわかりにくい点)
映画内では主人公は盲学校(現在(2022年)では名称は違いますが、映画内の記述によります)は東京にいっています。これは史実通りです。当時、主人公が通っていたこの盲学校は日本でも数少ない先進的な取り組みが行われていたこともありました。このような事情から(合理的理由をもって志願して)通学したものと思います。
さて、その中で「理療科に診療してあんま・マッサージ等の資格を取る」という部分があります。ここはわかりづらいかな…というところです。
日本では、どの職業につくことも自由です(憲法22)。一方で、例えば行政書士や医師など「資格がないとなれません」という職業もあります。またその一方で、この映画もそうですが…福祉的配慮から、「特定の職業を優先的に当事者に与えている」のは現在、2022年まで含めて続けられています。これが「視覚障害者による、あんま・はり・マッサージ」です。これ(国家資格による、あんま・はり・マッサージを規定するのが、「あはき法」※1)を学ぶために進学するのが、高等部(高校ではない)の上の進路先であり、当時でも今でも一定の進学率を占めるのは確かです。
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※1 正式名称を「あん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律」といいます。
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この、「法に基づく、あんま・はり、、マッサージ等」は、現在(2022年)でも視覚障害をお持ちの方の事実上の職域という部分はあります。事実、令和になっても「健常者(ここでは、視覚障害に対して視覚について障害がない、という「広い」意味)がそういう学校を許可をとって作れないのは差別だ」ということで最高裁まで争われたこともあります。要は「社会的弱者に対して一定の職域を保護するものなのだから、他の健常者が特段の理由もなく押し寄せてくると既開業者の生活が脅かされる可能性がある」ということで上告棄却です。このように、「視覚障害」と「あんま・はり・マッサージ」は欠かせない関係があり、それを専門的に学ぶのが「理療科」というところですが、この説明が何もないのはわかりにくいのでは…というところです。
(減点なし/一部の配慮の足りないセリフ)
・ ラストあたり、「…これまで盲ろう者が大学に進学したことはないそうだ。でも頑張って身体障がい者の先駆となるように頑張れ」みたいなセリフが出ます。「盲ろう者」ではなく「身体障がい者」の~というところです。
これも積極的意図は絶対にないと思うのですが、この当時でも内部障害(私はここ。2つあるので、3級と3級で合算2級)などでは障害類型としては軽くなるので、いわゆる「普通学級」だったし、大学進学も何もなくこなせた)の方など進学が容易な方は明確にいますので…。すると、なぜに「「身体障がい者の」手本になるべき存在になれ」というのかが謎です(当時、実際に障害部位を問わなければ大学進学をしていた人はいました)。
ただこれも突き詰めると「障害の間で格差をつけて争うのか」「そういう指摘はみっともない」という点になってしまうし、もとの映画自体が史実にそっている以上、実際そういったかどうかは別にして、「積極的に他をバカにする」というようなところまでは感じられないところです(セリフが単に若干配慮不足、という点に過ぎない)。
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【”何が自身の身に起きようと、前向きに生きる。”視力を失い、聴力が衰えて行く中、必死に前を向いて生きようとする福島智さんの姿と、息子を必死に支える母を始めとした家族の尊崇な姿が、心に沁みた作品。】
ー 恥ずかしながら、福島智さんの存在すら知らずに鑑賞・・。
冒頭にクレジットでBased on the true story と出て、踏ん反り返って見ていたが姿勢を正して鑑賞した作品。-
◆感想
・福島智さんを演じた、田中偉登さんの視力を失っても、明るさを失わない姿から、聴力が衰えて行く過程で、自暴自棄になるシーンが、観ていて辛い。
ー 自分で、”男版ヘレンケラーや!”とお茶らけた態度で言うシーンと、毎朝、独り、電話で時報を聞くシーンのギャップの凄さ。ー
・母を演じた、小雪さんの”何で、智ばかり・・。”と呟きながらお百度参りをする姿や、自分を責める姿が、哀しい。
ー だが、聴力まで失いつつある息子の姿を見て、神社を恨めし気に見上げる表情・・。-
・智を支える、母及び父や兄弟たちの姿も良い。
ー 点字を覚えている妻の姿を、見ていた父が息子に渡した、点字の紙。そして、大学を受験する!と言った智が、家を出る時に兄二人が智に渡した、家族で海に行った際の家族写真。
智が、如何に家族に支えられていたかが、良く分かるシーンである。-
・盲聾者になった息子と、コミュニケーションを取るために、母が考えついた指点字。
ー 母の息子を想う気持ちが、結実したコミュニケーションツールである。-
<日本に、視力、聴力を失っても常にポジティブに生き、東京大学教授になった人が居るんだ!という驚きと、智を支える母を始め、家族の姿、聾学校の友人達の姿に、素直に感動した作品。
驚きと、尊崇の念を抱いた作品でもある。>
感動作品である。だけど…
視界も奪われ、聴覚も失われ、それでも大学教授までになった主人公は、
平凡な私にはとても想像が出来ないほどの試練があった事だろう。
そして、それを支えた母の愛も涙無くして見れない。
だからこそ、
そんな親子の周りにいた家族にも注目してほしかった。
母親に苦労かけないとしていただろう兄たち。
映画が“母と子”の作品に成り得ようした時に、“家族だろう”と言って弟に写真を渡した次男の姿は、
本来、本作品は“家族”の映画にしなければいけないのではないのか?
と感じた。
家族の絆
母親と主人公が前向きで勇気づけられました。
悩みながらもコミニケーションをとっていく姿勢は素晴らしかったです。
まだまだ自分も理解が足りないですが、この映画が世間の入り口になれれば素晴らしいと思います。
今年1よかったかも
2022.74本目
今まで観た実話ベースの映画の中で群を抜いて、よかった!
後天性の盲ろう者で今大学教授をやっている福島智さんの自叙伝的映画。
身障者映画あるあるのお涙頂戴演出や脚色なく、淡々と物語が進むのが良かった。序盤は特に、お母さん視点の話なので、涙がボロボロ…😭
辛辣な展開が多かったけど、
風の音、波の音、柔らかいピアノの音、優しい光、菜の花、草木…、柔らかく心地よい演出がつづき、そこもとても好きだった。
演技も、皆良かったです。
製作側、演者、福島さん一家、全ての人に敬意を込めて、星5つです!
そもそも最初にかかった医者がいけなかったんじゃ 試した民間療法なん...
そもそも最初にかかった医者がいけなかったんじゃ 試した民間療法なんかのシーンも有って意外でした 藁をも掴む心境だったのかでもあんなんじゃ治らんよね こういう方はやはり母と二人三脚 しかもおかんは指点字発案者 父親は一見厳しいように見えましたが、こればっかりは自分でうまく付き合っていくしかないと悟っていたのだろう、最後のエールといいとても良い距離感 盲学校が県下に1校ぐらい有るだろうとは思ったが、何故か関東、大学もか?家族にスポット、大学入学までを描く、本人のきっと感謝の物語なのかな
感動しました
銀座四丁目シネスイッチ金曜日950円にて
拝見。たまたま銀座に用事のあるついでに
軽い気持ちで。初日☆彡だったようで
2階席から。話が進むにつれて引き込まれて
最後に実話だったの!!
と驚きました。
みなさんにおすすめしたい映画です。
拝見出来て良かったです!!
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