ザ・メニューのレビュー・感想・評価
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説得力はさておき、ギミックと勢いだけでもかなり面白い。
劇中のレストランの客たちと同様に、とにかく何が起きてるのかが把握できないまま事態がどんどん進んでいく。意外性で興味や集中力を繋いでいくやり方は過去にもたくさん試みられてきたと思うが、有無を言わさず珍事に巻き込んでいくやり口に頭が下がる。
しかし真意が途中で明かされてしまうと、あまりにも込み入った計画に値するほどのターゲットたちだろうか?という疑問は湧いてくる。ギミックだけで十分に面白いが、作品としてもうちょっとやれるだろうと思ってしまうのは、説得力よりもオモシロが勝ってしまっているせいかも知れない。
とはいえこの映画のオモシロさは否定のしようがなく、クライマックスでアニャ・テイラー・ジョイが繰り出す渾身のトンチや、すっかりカルトに取り込まれてしまったみなさんがチョコレートの帽子を被ってるビジュアルの強烈な可愛らしさなどなど、「よくぞ思いついてくれた!」と拍手したいアイデアの宝庫でした。
食通ブームを冷めた目で見ている人にオススメ
グルメ映画には全ての人の舌を刺激し、料理にまつわる人間観察が面白い作品が多い。そこに登場した本作は、孤島のレストランに閉じ込められた食通たちが、何やら腹にイチモツありそうなカリスマシェフが料理に込めた復讐の餌食になるという、食通ブームを冷めた目で見ている人にはオススメの1作だ。
何しろ標的になるのが、その一言で料理人とレストランの運命を左右することもある料理評論家、金にモノを言わせて高級料理を貪るIT長者、料理番組のリポーターとして再起をかける落ち目の俳優、そして、料理の本質が分かっていない(恐らく)自称・食通たち。主人公のシェフが彼らに対して何を感じているかは想像に難くないし、復讐したくなる気持ちは理解できるのだ。
ブームの洗礼を受けてからやや時間が経過している我々日本人から見ると、若干既視感がある風景だが、それを吹き飛ばしてくれるのが、アニャ・テイラー=ジョイ演じる唯一何の柵もない招かれざる客のマーゴが放つ痛快な一言だ。それは、監督が実地で体験したという、大皿に泡が乗っかっているようなニュー・ノルディック・キュイジーヌに向けて放たれる。この場面で『そうそう、そうなんだよ』と心の中で叫んだのは筆者だけではないだろう。今まさにサバイバルの時代に空腹を満たしてくれるのは、気取った極小料理ではなく、腹にドカンと来るWチーズバーガー!!じゃないだろうか?
料理を美しく美味しそうに見せてくれる。「R15+」にご留意
レストランを舞台にした最近の映画では、7月公開の「ボイリング・ポイント 沸騰」があったが、調理、盛り付け、実食のいずれでも観客の食欲をそそるおいしそうなショットが不足していたのが惜しかった。その点、この「ザ・メニュー」は期待以上。アートのように盛り付けられたコース料理の数々の美しさにうっとりする。終盤で登場する意外な逸品にも、もちろん食欲を大いにそそられた。
富裕層やセレブが船に乗って訪れた孤島のレストラン。ここで調理や給仕を行う従業員らは軍隊か宗教団体のような雰囲気のなか、カリスマシェフのスローヴィク(レイフ・ファインズ)に絶対服従し、統率された行動でも客らを驚かせる。その先の展開は伏せておくが、R15+指定の映画ということだけは事前に留意しておく方がいいだろう。上品なレストランではまず起こりえない、過激な何かが映像として提示されるということだ。
いけ好かない上流の客たちの中、間違ってたまたま来てしまった庶民代表?のマーゴと、この閉ざされた世界の頂点に立つスローヴィクとの関係性の変化が見所の一つ。マーゴを演じるアニヤ・テイラー=ジョイは、その目力を活かせる意志の強いキャラクターがよく似合う。ニコラス・ホルトの役のヘタレっぷりとも良いコントラストだ。
Michelin Star Genre-Bender
Thanks to Deming's photography, Menu is alluring one-room thriller, a hint of Fincher's Panic Room with an adult Willy Wonka's game of judgment in the realm of fine dining. The descent into murderous chaos is nearly an eye-rolling cliche, but Fiennes might be one of the greatest villain actors after James Earl Jones' voice. It could be a self-proclaimed masterpiece for producer Will Ferrell.
現代のグルメな人達と個性的な発想のレストランを皮肉ったブラックユー...
現代のグルメな人達と個性的な発想のレストランを皮肉ったブラックユーモア映画。
客は味もろくにわからない奴がやれ芸術的だのやれ値段だのやれ詳しい解説だのとまさに現代のSNS時代の悪いところを誇張しており、
一方でレストランは客には伝わらないようなセンスと演出で客の1番の欲求である食欲は二の次となっているような状況。
いい皮肉っぷりで好き。
梅干し 梅干し
孤島といえば、そして誰もいなくなったを連想し、端から不穏な空気を感じ、どこまで進むかと思いきや何だかよく分からない展開。シェフの動機もさることながらそれに追随する料理人達の訳わからなさ、そして最後のゲストのされるがまま、本当訳わからない。面白いようで面白くなかった。
料理の狂人
外界と切り離された孤島で幕開くのは、殺人事件。
しかしこちらは、その孤島にあるレストランで名シェフによるフルコース料理。
いやはや、何て贅沢。食べる前から美味。
が、何かがお・か・し・い…。
予約を取るのも困難なある孤島のレストラン。その名を轟かすカリスマシェフ、スローヴィクが腕を振る舞うフルコース料理。
船着き場に、マーゴとタイラーの若いカップル。タイラーは食通でスローヴィクに心酔しており、遂に食べれる時が来て興奮治まらない。
一方のマーゴは特に興味の無い様子。
招待された客は著名な料理評論家や映画俳優など、金持ちやセレブ。如何にここのシェフとレストランが“特別”なのか窺い知れる。
島に着き、給仕係のエルサが受付。何故かマーゴの名前が違う。タイラーが急遽連れてくる同伴者をマーゴに変更したらしい。
レストランに向かいながら、エルサが海岸や畑や養鶏場や薫製場を紹介。ここで作られる料理の材料は全てこの島で採れるもの。こういう所まで見せ、やはり他とは違う。
レストラン“ホーソン”に到着。外を一望出来るお洒落な内装で、厨房とも隔たりなく、スタッフが料理を作る様が見れる、何もかもがエンタメや一大ショー的。
程なくして、スローヴィク登場。ゲストたちに挨拶。
料理の栄養素、材料となる動植物や生態系について語る。カリスマシェフならでは。さらに、
「料理を食べないで下さい。味わって下さい」
分かる人には分かる哲学的な事を言ってるように思えるが、何処か不敵な笑み…。
そしてディナーが始まった。
1品目は、島を表したような料理。もはや芸術作品。タイラーに至っては、感涙。
2品目はパン料理なのだが、パンの無いパン料理。これも何かの演出…? 分かる人には分かる…?
3品目は、タコス料理。スローヴィクが同席している母親を紹介し、幼少時を語る。思い出の味と思いきや、衝撃の話に…。
さらにトルティーヤには、ゲストたちのある秘密が…。
何か、ヘン。マーゴは出される料理が口に合わず、鼻に付き、ほとんど食べない。
そんな異様な雰囲気が決定打となったのは、4品目。副シェフが作ったのだが、“後悔”と共に拳銃自殺。
場は衝撃、騒然、戦慄…!
それでも当たり前のように進められていくスローヴィクのフルコース料理。
一体、このレストランは…?
スローヴィクの目的は…?
ゲストたち各々の秘密と共に、振る舞われていく…。
贅沢で豪華な料理を楽しむ場ではなかった。
見ていると薄々と、ゲストたちに何かある事は察し付く。
その店の評判を上げるも下げるも料理評論家の声一つ。
偉そうなスポンサー連中。
シェフと友人だと嘘つき見栄を張る実は落ち目の映画俳優。
穏やかそうな老夫婦に至っては11回も来店しているのに何を食べたか覚えていない。
これは作る側にとっては屈辱。こんな奴らに左右されて利用されてたまるものか。
ゲストたちの前でオーナーを“料理”し、私は自由だ。
“料理の鉄人”ならぬ“料理の狂人”。
ゲストたちも揃いも揃って、訳あり、傲慢。
そんな奴らに、“制裁”というフルコース。締めはその命を持って…。
恐怖のフルコース・ディナーだった…!
マーゴとタイラーは…?
自称食通のタイラー。その料理の知識を買われ、何か料理を作る事に。
思わぬ事に手が震え、旨く作れなかった料理の味は言うまでもない。スローヴィクに酷評され、ショックを受けたタイラーは…。
マーゴは老夫婦の夫と面識あり。実はマーゴは娼婦であった。
タイラーはこのレストランがどういうレストランか知っていた。彼が同伴者を変えた理由。ただ死ぬ為の同伴者。タイラーにとってマーゴはそんな存在でしかなかった。
金持ちやセレブの中で、マーゴは完全なる場違い。
スローヴィクはそんな彼女を見抜いていた。
かと言って、邪険に見下しはしない。
マーゴに問う。君はあっち側か、我々側か。
このレストランの中では独裁者のようなスローヴィク。
圧され、追い詰められる中、ある反撃に転じるマーゴ。どうしようもない愚かな連中で唯一、見かけによらずタフ。
ここ、結構痛快だった。狂人であってもスローヴィクは超一流シェフ。客のオーダーには応えなければならない。
一応グルメ映画でありながら、振る舞われる料理の数々に一切食指動かず。が、マーゴがオーダーしたアレはマジ美味しそうだった。
何を食べたいか、何が口に合うかは、人それぞれ。
マーゴにとっては(おそらく見る我々にとっても)B級グルメであっても最高の美味なのだ。
途中までは一応グルメ映画。
途中、男たち標的のデス・ゲーム。“料理の○人”から“逃○中”に…?
クライマックスは何と表していいか分からない味。
マーゴは脱出に成功。
自身も傲慢だった事に気付いたスローヴィクは、傲慢なゲストたちと共に、最後のデザート。
我らの愚罪を赦したまえ…。
グルメ映画としてもサスペンス映画としてもかなりの珍味。食事に好み分かれるように、本作も好き嫌い分かれるだろう。
先の読めない展開、スリルとブラックユーモア、オリジナリティー、レイフ・ファインズの怪演、アニヤ・テイラー=ジョイの魅力と美肌…嗜んだのは嗜んだ。
でも、メチャクチャ美味しかった。口に合ったとまではいかず。私もB級グルメ好きなのかな…?
よって、星3つ半!
好きな物を適切な価格でいただきましょう
飛行機の行き帰りで鑑賞。シェフに忖度するようなグルメへのアンチテーゼ。映像、俳優が良いので、しっかりしたストーリーを求めてしまった。まともな?料理は調理の工程も詳細に描かれて本当に美味しそうだった。
選民アニャ
狩られる招待客とグルメ社会風刺と、じっさいのシェフによって監修された料理がでてくる饗宴の饗を狂と変換したい感じのホラーコメディ。
すべてが破滅へ向かっていくのが解ってもアニャテイラージョイが助かるのはなんとなく解った。
そんな選民な空気感がある俳優なのを再確認した。
アニャテイラージョイは外見にも物腰にも達観がでる。達観しているのかはわからないが達観がでてしまう。
かえりみてじっさいウィッチもスプリットもサラブレッドもチェス天才少女を演じたドラマもテイラージョイのフィロソフィカルな見た目によって配役されたわけだった。
人生を周回したような、なんか持っている気配がテイラージョイの俳優価値を青天井にしている。どう見てもすごく助かる価値のありそうな人だった。
逆にニコラスホルトは単純な青年を演じて好演だった。
MadMaxFuryRoadのNuxとおなじようなキャラクターで、かえりみてホルトも“短慮な好青年”を演じさせたらピカ一だと思った。
マーゴット(テイラージョイ)は金持ち相手の娼婦。
いわゆるエスコートガールでお金で恋人役もやる。
仕事中顧客をみつけてあせるが、招待された食事会はそれどころじゃなかった。
が、バーガー店スタッフから出発したシェフ(レイフファインズ)の原点を突くことで彼女は脱出に成功する。
ただしその経緯はドギーバッグ文化がなく「申し訳ございませんがお料理のお持ち帰りはご遠慮いただいております」とか言われちゃう日本人には解りにくかった。
生き残った彼女は船上で“最高のチーズバーガー”をかじる。
テイラージョイは1人でその他全員の破滅を中和しちまう。w。
情報によると当初マーゴット役はエマストーンがオファーされていたそうだ。監督もThe Descendants(2011)のAlexander Payneがやる予定だった。巡って、この布陣になったがImdb7.2、RottenTomatoes88%と76%、いい結果になった。
脚本家の述懐によると新婚旅行中におとずれたノルウェーのレストランCorneliusでの思い出がもとになっているそうだ。本島からのボート代と食事代が込みで割高価格だが口コミは良好だった。て、なんで口コミ紹介してるんだかわかんないが。
レグイザモもでていたがあまり光らなかったな。レグイザモはいい役やるときすごくいいんだ。
ラストは意味がよくわかりませんがホラーでした。
船でしか行けない選ばれしものだけがいける超高級レストラン
出てくるメニューがおかしなものになっていく。
最終的には全員死ぬことで完成するメニューという全く意味のわからないとのを目指していくサイコホラー。
とはいえ、登場人物は本気でどうにかしようという気はないのか素直に出されたものを食べたりしててよくわからない。もう少し抵抗しても良いのでは?
シェフやスタッフの狂気じみた言動には、恐ろしさを感じるのでホラーとしては楽しめる。
ラストはチーズバーガーを頼んで持ち帰ります、ってことで主人公だけは生きて帰れるというオチ。
ちょっと意味がわからない。
正直、アーニャテイラージョイを見たくて見ました。
映画としては序盤は面白いけど、中盤以降は非現実的で言動が理解できないので面白みに欠けます。
手抜きなのか雑なだけなのか、はてさて
なんか観たこと有るなあという既視感がありましたが、そう、これは出来の悪い「ミッドサマー」でした。
・設定がよくわからない。全体的に説明不足。いや、一気に説明するようなところもあるのですが、早すぎてよくわからない。
・来店客をシェフが選び、その客達にあったメニューを作る、が、コンセンプトですが、なんで、彼らが選ばれたのかよく分からないというか分かったような分からないような・・・。沸点が低くて執念深いの?
・本来、料理、じゃないものが混ざってるw
・スーシェフはじめスタッフが機械仕掛けなのはいいのだけれどその源泉はなんだろう?
・役者陣に不満はない。むしろいい。こんな演出、編集なのになあ。逆にすごい。
・アニャテイラージョイ、横顔がきれい。そして、相変わらず目がでかい!少女漫画並!
予告ティザーみて期待していたんですが、なんだこりゃ?ということでした。
ホラー寄り
何の情報も無しに見たので、予測不可能でハラハラドキドキなストーリー。
なので食事×グロで苦手な部類でしたが、最後まで見れました。
出てくるキャラが嫌な感じか変なやつばかりで、見終わった後はモヤモヤ
奉仕や創作する人間への敬意を込めて
与える側の人は、この映画を見終わってスッキリするかもしれないけれど、私は最後のメニューに至るまでのシェフやスタッフの愛や美学に共感できず、モヤモヤした。奉仕や創作する人間への敬意を常に忘れずにいたいとは思った。海や炎のゆらめきや料理の映像が怖くて美しかったです。シェフはチーズバーガーを作るときは初心を思い出したみたいに嬉しそうで、何が彼をモンスターにしたのか‥切なかったです。
淡々と進む
結論から言うと、理解が追いつきませんでした。
登場人物の中に共感できる人間がいなかったので、各々の心情を理解するのに時間がかかります。
さらに、後半になるにつれ予想だにしない展開が続き、置いてけぼりな感覚を味わいました。
ずっと俯瞰して映画を観ていたような気持ちです。
作品に没頭するタイミングを失いました。
映像はとても綺麗でした。
ただ、料理がアップで映されても色味が美味しそうには見えない。
映画の内容としては正しいことと思いますが、食いしん坊の私にとってはそこがつらかったです(笑)
ラストも、練りに練られた結末であるようで、投げやりで雑に締めたような感覚もあり。
個人的にはモヤモヤしました。
ただ「お金を払ってまで観るべきではなかった」という気持ちにはなりませんでした。
勉強になりました。
世にも残酷で悪趣味な晩餐会
舞台装置は完璧です。
太平洋のどこかの孤島。
レストランへ入る前に燻製室、肉の熟成所に案内され、
お腹は期待でぺこぺこ。
近代建築のような瀟酒な外観。
窓からは海が望める。
明るかった空は料理が進むごとに暮れなずみ、
メインディッシュが運ばれる頃にはどっぷりと日が暮れている。
その頃にはこの孤島に佇む一軒のレストラン「ソーホン」は
片道切符の魔窟だと、誰もがが知ることになる。
一人前1250ドルの料金に集まった客は11名。
払える客はもちろんセレブである。
埠頭で小さな船に乗ると牡蠣にレモンのゼリーをあしらった前菜が出る。
ニコラス・ホルトは完璧と感激し、キャンセルされた女友達の代役の
アニャ・テイラー=ジョイは「普通の牡蠣の方が良い」と不満気である。
この2人の温度差は縮まるどころが広がるばかりだ。
予約が取れないことで有名な「ホーソン」
オーナーシェフのジュリアン・スローヴィク(レイフ・ファインズ)が
独裁者のように君臨している。
眼光の鋭さ、睨まれたら縮み上がる怖さ、そしてカリスマ性、
レイフ・ファインズは正に適役。
客は11人と少ないのに厨房スタッフはザッとみても20人位いる。
スローヴィクの命令にスタッフは、必ず大声を揃えて
「YES SHEF」と答える。
この掛け声、コロナ前の日本の居酒屋や回転寿司店の、
「いらっしゃい!!」を思わせる。
(お終い方で梅干しなども出て来る)
「私が、スローヴィクを見出して有名にした」と自慢する
有名料理評論家。
一品目で涙ぐむニコラス・ホルト。
すぐに煙草に火を付けたがるアニャ・テイラー=ジョイ。
(彼女の美しさ怪しさが一番のご馳走で見所なのだが、)
落ち目の映画スター(ジョン・レグイザモ)
マナーの悪いIT長者の3人組とグルメの老夫婦。
そしてなぜかスローヴィクの母親が1人混ざっている。
2品目。
パンの載らないパン皿。
パンは庶民の食べ物なので、セレブの皆さまには付けるソースだけ。
ソースの濁りを指摘した料理評論家には、大皿一杯なみなみの
御代わりが運ばれる。嫌味だ。
そうなのだ。
スローヴィクは客たちに悪意を持っている。
難癖をつける料理評論家。
海外へ違法に送金しているIT長者。
(トルティーヤに印刷された海外送金許可証)
11回訪れて料理名ひとつ覚えない常連客にも。
3品目は、
「記憶」でした。
4品目。「混乱」
副料理長の《ジェレミーのお持てなし》
これをを受ける頃には、
ここが何処だか客の皆が理解することになる。
天晴れなのはスローヴィクの権力に初めから反抗的で、
この店がやろうとしてる事をいち早く察知した
マーゴ(テイラー=ジョイ)
スローヴィクの自爆テロから脱出する知恵を持ったただ1人の客。
料理をテーマにした映画で私が一番好きで、一番涎が垂れたのは、
「シェフ三ツ星フードトラック始めました」でした。
高カロリー高高脂肪のB級グルメ。
サンドイッチがめちゃめちゃ旨そうでした。
ラーメン、カレー、オムライス、寿司、天麩羅・・・
そんな普通の料理が恋しくなる映画だった。
もちろんマーゴがお持ち帰りにする
肉汁の滴る「チーズバーガー」が一番美味しそうな
食べ物でしたね。
一番早く公開されたトロント国際映画祭の会場になった高級ホテルで
参加者に振る舞われた料理こそが、
チーズバーガーだったそうです!!
(観終わった観客が食べたくなるのは、誰もが、チーズバーガー)
(作り手にはお見通し・・・だったようです)
15万円のフレンチのフルコースとか食べてて、
威張って人を見下してる輩を
皮肉ってる映画だったのですね。
それなら、この映画大好きです。
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