劇場公開日 2022年9月30日

「私のように石黒版、原作が好きでお布施の意味合いでお付き合いしている...」銀河英雄伝説 Die Neue These 策謀 第一章 pontaさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0私のように石黒版、原作が好きでお布施の意味合いでお付き合いしている...

2023年3月1日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

私のように石黒版、原作が好きでお布施の意味合いでお付き合いしている人も少なくないであろう本作。
そのような層を一定数見込んで製作しているだろうから比較されるのは必然である。

作画、特にメインキャラがひどいのは取り返しがつかないとして(脇役と違ってメインキャラは勝負を避けたおそろしく無難な作画で最もひどい失敗をしている)、演出面で重厚さ、わかりやすさを出すことはできないだろうか

本作のラインハルトとボルテックのやり取りのシーンを石黒版と並べて再生してみたところ、
セリフを読むスピードが圧倒的に遅かった。石黒版の方がセリフ量が多いシーンだったにもかかわらず、何回か一時停止で本作のセリフが追い付くのを待ったほどだ。
現代はyoutubeなどの流行で早めのテンポに慣れているのに、これは重厚さでなくただの間延び感にしかなっていない。
セリフ自体は早めにし、セリフとセリフの間をもっと大事にしたらどうだろうか。

またラインハルトの「フェザーン回廊の自由航行権だ」の部分もさらっとなるべく当然のことのように話す堀川氏と、ここが大事なとこ!と言わんばかり声を張る宮野氏で差も出ていましたね。
石黒版は原作とは相違する点もあったが、それはまず原作への深い理解があってのことだったのだなと改めて痛感した次第。

あとはナレーションが入るタイミングとその抑揚の違いですかね、
石黒版のナレーションが理解を深めさせてくれ、作品に没頭させてくれ、次回への期待、盛り上がりを演出していただけに本シリーズの棒読み、抑揚の無さもただ淡々と物語が進んでしまっている要因ではないか。

他者のコメントでもあったが、ただ現代の軽いCGで原作の表面だけダイジェストでなぞっただけの作品にしか見えず至極残念である。

製作陣には耳が痛い声が多いと思うが、これからの期待も含めて劇場なり配信なりで応援しているファンも多いことをご理解頂きたい。

ponta