MEMORY メモリーのレビュー・感想・評価
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ニーソンはもちろん、ガイ・ピアースの熱い演技を堪能できる一本
いつもながらのリーアム・ニーソン映画であることは確かだ。暗殺者の彼は並外れた強さを発揮し、人殺しという悪人でありつつ「エキスパート」なことに変わりはない。だがそこにツイストを少々。まずは主人公にアルツハイマーを発症させ、自らの記憶力が定かでないこと、この仕事も潮時であることを痛感させる。さらに自らの倫理や流儀を根底から否定するような出来事が起こり、彼の怒りの銃は依頼主や組織の側へ向けて火を吹くことに・・・。「007」シリーズなどを手掛けたマーティン・キャンベル作品なだけあって、剛腕監督ならではの気合いの入ったドラマとアクションが楽しめる。物語上の散らばった要素をまとめ上げる付近で演出の脆さと爪の甘さを露呈してしまうものの、普段はクセモノ役ばかりのガイ・ピアースの一直線で熱い演技が作品的な弱さを埋め合わせる。かくもニーソンとピアースによるデュアル構造の映画として見る分にはそれほど悪くはない。
「メメント」のガイ・ピアースが共演しているのがミソ
リーアム・ニーソンは舞台俳優出身で、キャリア前半はアカデミー主演男優賞ノミネート作「シンドラーのリスト」など演技派として鳴らしていた。だが、2008年に犯罪組織に誘拐された娘を単身救いに行く元CIA工作員を演じたリュック・ベッソン製作の「96時間」が大ヒットして以降、ニーソンが無双の活躍をするアクション映画がコンスタントに作られるようになり、気がつけばもう15年にもなる。現在70歳、近年はさすがにスピーディーな格闘シーンなどは減ったものの、狙撃手役を演じたり、本作のように認知症を患っている殺し屋だったりと、年相応の設定で身体的な負担を減らしつつ新味を出そうとする製作陣の苦労がしのばれる。
ニーソンが演じる殺し屋アレックスは、忘れてはならない重要な手がかりを腕にマジックでメモする。このくだり、クリストファー・ノーラン監督作「メメント」を思い出した人も多いのでは。同作で記憶障害を持ち妻を殺した犯人を復讐しようと素人探偵活動にいそしむ主人公を演じたのがガイ・ピアース。そのピアースが、この「MEMORY メモリー」では記憶障害の殺し屋を追う捜査官というひねった配役が面白い。なお、原作はベルギーの作家の小説で、2003年に同国で映画化され、今作はそのアメリカ版リメイクということになる。
モニカ・ベルッチも重要な役で出ていて、B級アクションっぽい話の割には共演陣もまあまあぜいたくだ。
今さっき誰を殺したんだっけ?
テキサス州エルパソ・・・というシーンが2回出てくる。もしやこれは観客の記憶力を試しているのでは?などと、認知機能テストに参加している気分になった。あ、このFBI捜査官セラって誰だっけ?などと腕にマジックで書いてみる。う~む、ガイ・ピアースかぁ・・・でも、モニカ・ベルッチはすぐに分かった。
認知症の3分の2がアルツハイマー型だという。第一三共の開発したアリセプトだとか、興奮・攻撃性を和らげる治療薬メマリーとか、そんな薬がありますね。メマリーなんてメモリーをもじった名前なので覚えやすいです。最近ではエーザイの「レカネマブ」という新薬も話題となっていますが、レカネマブ、レカネマブ・・・覚えられんわっ!発音も難しい・・・
そうしたアルツハイマー病の殺し屋という設定。面白いはずだとワクワクしながら観たけど、どこで記憶が飛んでいるのか分かりづらい。ましてやリーアム兄さんが主役だから困ってしまう。まぁ、ガイ・ピアースが主役でも良さそうな物語でしたもんね。終盤は意外な展開。人身売買の話から移民問題へとテーマが変わってしまったような、不思議な感覚に陥りました。
それでも無双ぶりを発揮するリーアム・ニーソン。ラウンジで知り合った女性とワンナイトラブなんてのも老齢・認知症患者とは思えないほどの凄腕ぶり・・・誰だ?お前・・・ま、いーや。あ、マヤちゃんだったか。
認知症の殺し屋…
初めて見る設定。いつもの無双リーアム・ニーソンではなく、年も年だし、リアルなんだけど、映画のテンポダウンからか、やっぱり無双が見たかった。和訳や、登場人物の設定、背景説明が分かりにくく、すんなり入ってこないがB級映画としてはまずまず楽しめる。悪玉は誰かと思えば、モニカ・ベルッチ。流石に年取ったなとは思うが、もう少し登場してほしかった。変な役が多かったガイ・ピアースが熱い捜査官を演じ、ある意味新鮮だった。
アルツハイマーの殺し屋。
アルツハイマーを患い、余命宣告までされた殺し屋アレックス。組織から引退は認められず渋々仕事を請け負うが、記憶障害は日に日に悪化してゆく。
長年非情な殺し屋として裏社会に身を置いてきたそんな彼が記憶障害の代償としてかつて失った人の心を取り戻したのだろうか。
まるで人への思いやりの心が突如芽生えたかのようにバーでナンパに悩まされる女性を救ったり、標的が少女であると知ると依頼を拒否したりする。挙句には少女が売春させられてる映像を見て涙ぐんでしまう。ゴルゴ13も認知症になるとこうなってしまうんだろうか。デューク東郷が少女を思って涙ぐむシーンは想像しただけでも笑ってしまいそうだけど。
彼はアルツハイマーによって記憶と引き換えにかつて失った人の心を取り戻したのだろうか。いやそうではなかった。彼は自分のことを悪人という。本当の悪人ならそんなことは言わないはず。
彼はたとえ金で殺しを依頼されても罪のない子供だけは手にかけはしなかった。ひどい虐待を受ける劣悪な環境で育ってきた彼はそれ故に裏社会でしか生きるすべを持たなかった。そんな自分と照らし合わせたからこそ少女が虐待される姿には耐えられなかった。彼はゴルゴ13のような冷徹な殺人マシーンではなく心優しき殺し屋なのだ。
冒頭、入院中の母親の目の前で殺した標的もいかにも悪そうな男だった。きっと彼は今まで悪人しか殺してないはず、だってリーアムが演じてるんだから。たとえ裏社会に身を置こうとも彼はやはり人間味あふれる人なのだ。悪党以外は殺さない正義の殺し屋なのだ、たぶん。警官を殺したのはあくまで弾みだったのでこの際目をつぶろう。
そんな彼が記憶を蝕まれ余命いくばくもない中で少女を食い物にした人身売買組織に戦いを挑む.。それは彼なりの自分の人生に対する罪滅ぼしだったのだろう。非情な世界に生きてきた男の贖罪の物語。
だが黒幕のシールマンは町を牛耳る不動産王であり、その顧客の中には政財界の大物もいたのであろう、捜査の手はなかなか伸びない。警察内部にも協力者がいるようだ。
アレックスは志半ばで絶命してしまうが、その遺志を引き継いだFBIのセラは彼が命に代えて守り通した証拠を提示する。しかしそれでも立件はなされない。やはり正義は貫かれないのだろうか。しかし、シールマンは何者かによって殺される。手を下したのはメキシコから来た捜査官のマルケスだった。
メキシコをはじめとする中南米では今でも子供たちの受難が続く。マルケスはそんな子供たちを食い物にする悪党どもを許すことはできなかった。
でもさすがに捜査官がそれやっちゃあだめでしょ。殺し屋のアレックスに感化されてしまったのだろうか、ちょっと結末は安易な方向に行ってしまったな。映画的には溜飲下がるけどシールマンを殺したところで何の解決にもなってないからね。
メキシコをはじめとする中南米からの移民が後を絶たないのは貧困と治安の悪さが原因。国際社会が経済支援するなり、治安を改善するなりして住みよい環境に持っていかなければ根本的な解決にはならない。コロナ禍ではメキシコにつくられた移民収容施設で衛生環境の悪い中、多くの子供たちが感染して苦しめられた。本作のように性的搾取されたりするケースも後を絶たない。
アメリカも壁なんか作る金あるならもっと経済支援に回した方がいいんじゃないか。もともと米墨戦争でテキサスやカリフォルニアの土地をメキシコから奪って、金や石油などの地下資源で潤ったおかげで今のアメリカの繫栄があるんだから、それぐらいしてもばちはあたらないと思うんだが。
世界で起きてる移民問題もしかりだ。特に欧州へのアフリカからの移民が後を絶たないのもかつて欧州諸国が植民地として食い物にしたがために植民地解放後も紛争が絶えなかったり、貧困も解消されず人々が逃れてくるからだ。もとは欧州諸国の植民地政策に問題があったんだから、自国民に多少不自由させても無理して受け入れるべきじゃないのか。贖罪として。
なんか映画はアルツハイマーの殺し屋の話がメインかなと思いきや、メキシコ移民の問題の方にシフトしてしまったな。殺し屋の主人公をメインにして記憶が失われつつある中で彼の人生を振り返るようなストーリー構成にした方がよかった気がする。
それでもなかなか面白かった。そのお年からアクションは無理がきかないほど体の動きが鈍ってきてるリーアム、今回は頭が鈍ってしまった役。「ファーザー」のアンソニーホプキンス同様年齢が年齢なだけに認知症の演技はシャレにならないくらいリアルだった。正直今回のリーアムの老け役は見ていてちょっと悲しくなった、実際老けてるんだけど。認知症でろれつが回らない演技なんてリアルすぎてみていて涙出そうになった。でももっと悲しかったのはモニカベルッチ、スタッフロールまで彼女だと気づかなかった。そりゃあ還暦だもんな、あのモニカが。「マトリックスリローデッド」で私の中では時が止まっていただけに今のあのお姿は一番悲しかった。
リーアム、ぼけますが、まだまだ戦い続けます
プロの殺し屋。
完璧に仕事をこなしてきたが、ある日アルツハイマーを発症。引退を決意。
最後と受けた仕事だったが、それは意に反するものだった…。
怒りに燃え、消えゆく記憶の中で巨悪陰謀と戦うは、勿論この男!
リーアム・ニーソン!
戦い続ける男の前に立ち塞がるは、何も敵や陰謀だけではない。
時に病。
ニコケイもアルツハイマーを患ったアクション映画があった。
ブルース・ウィリスはリアルで。(例に挙げるのはちと不謹慎か…)
リーアムとて例外ではない。
ましてや殺し屋なのだから一大事。
あらすじだけ見るとなかなか良さげ。
意に反した最後の仕事とは、ターゲットが子供。子供は殺さない。
やがてその裏に人身売買組織や顧客である財閥など大物の存在を知り…。
記憶が失われていく中、子供を守り、巨悪の陰謀に立ち向かっていく。
メキシコが舞台でもあり、『マークスマン』のようなベタながらシンプルなアクションと思っていた。
が…
子供を守りながらの逃避行とか『マークスマン』の二番煎じはナシ。ターゲットの子供もあっさり殺されてしまうし。
リーアムの孤高の戦いだけだったらシンプルであったろうが、そこにFBI捜査官やメキシコ警察の捜査、人身売買組織や黒幕の思惑などが絡む。
それらが巧みに交錯し、相乗効果で話やアクションやサスペンスが盛り上がっていきたい所だったが、演出や脚本の捌き方がいまいちなのか、ちと分かりづらい。シンプルにイケそうな話をややこしくもしている。
アルツハイマーの設定も巧く活かされてるのか、いないのか…。
要所要所でアキレス腱になってはいるが、終盤撃たれ腹部に重傷を負い、命の危機…。こちらの方が大事!
いつもながらツッコミ所はあるが、その最たるは早々に。そもそもプロの殺し屋がいざその場になってターゲットを知るなんて事あるの…? 入念な下調べするんじゃ…?
何だか『マークスマン』的な旨味を、『ブラックライト』的な今一つ感で打ち消してしまったような、そんなこのリーアム・アクション。
単にリーアム怒りの無双ではなく、ガイ・ピアース演じるFBI捜査官ももう一人の主人公と言っていい奮闘。
殺し屋とFBIながら巨悪打倒は同じ目的で、やがて…の王道の男のドラマ。
モニカ・ベルッチが女ボスとは意外な役所。
そしてリーアムの存在感は言わずもがな。
ここ数日のリーアム祭り。一旦これで終了。
リーアム・アクションって特別秀でたり優れたりではないが、程よいB級グルメ。何だかんだ楽しんだ。
そんなリーアムはまだまだ我々を楽しませてくれる。
『バッド・デイ・ドライブ』『探偵マーロウ』が近々リリース。『探偵マーロウ』は期待しているんだよね。
全米では『マークスマン』のロバート・ローレンツ監督と再び組んだ新作が公開中。(初登場TOP10圏外だったけど…)
今後『アイス・ロード』の続編もあるし、何より気になるのは『裸の銃を持つ男』のリブート! リーアムさん、次はコメディ転身ですか!?
たまには重厚演技のヒューマンドラマも見たいなぁ…。
我々の漢、リーアム!
ニーソンも年をとりました。
アルツハイマーが発症した殺し屋が、少女の仇を撃つべく、雇い主と抗争を繰り広げる物語。
リーアム・ニーソンが主演するアクション作品です。リーアム・ニーソン作品のレビューを書く時「大当たりはないが、外れもない」と書くのですが、残念ならがら、この作品は完全な外れでした。
この作品。主人公と雇い主の単純な抗争にせずに、色々な登場人物を用意しています。FBI捜査官、その上司。そして地元警察。彼等を物語に絡ませることで、物語を重層的に描こうとする目論見だったのだと思います。
ただ、彼等の描き方が中途半端で、それが上手くいっていない印象です。
例えば、FBIの上司。街の有力者に対する忖度で告発に及び腰に描かれていますが、この描き方では腑に落ちません。ラスボスの権力をしっかりと描く(例えば、アルカポネのように)か、賄賂を受け取るような完全な悪に描くか・・・そうしないと説得力が生まれません。
地元警察もそう。パトロール警官を殺され、主人公憎しになるのは分かります。でも、ラスボスの用心棒を引き受ける設定を作ると、訳が分からなくなります。
同僚の復讐・・・の一点をしっかりと描写すれば、まったく違った印象になるのでしょうが、少なくとも私には不十分に感じました。
そもそも主人公の設定が甘い。何十年も殺しを請け負っていたプロ。アルツハイマーを発症して自分の生末が見えたとはいえ、少女を殺すことを躊躇うのでしょうか?
例えば、娘が早世したトラウマから「子供を殺さない」を条件に長年仕事をしていた・・・
例えば、孫娘が病に倒れ、その子とダブらせて殺せなかったとか・・・
それなら、納得感があるのですが、少女の復讐譚の物語を撮るために無理をしている感が強く、感情移入が難しく感じました。
ラスボスを暗殺する結末にも興ざめ。某有名作品(ディカプリオとマット・デイモン共演)のラストもこんな感じでした。でも、ラスボスの女性に、憎たらしい程の強者感がないため、このラストでは意外性もカタルシスも納得感も得られませんでした。
私的評価は、厳しめです。
まだまだやるリーアム・ニーソン
完璧な仕事ぶりだった殺し屋アレックスは、アルツハイマーを発症し引退を決意。引き受けた最後の仕事の標的が少女だったため、信念に反するとして依頼を放棄する。しかし彼女は殺されてしまい、彼は犯人を捜し出そうとする。一方人身売買組織を追っていたFBIのセラ捜査官だったが、捜査が行き詰っていた。
リーアム・ニーソンは、もう70か。それでもアクションをこなして、多くの作品に出演しています。そして今回は年相応の役ともいえます。ただアルツハイマーの演出は、ちょっと無理やりな感じ。忘れないように腕に書いておくのは「メメント」を思い出し、ガイ・ピアーズも出演でニヤリ。結末は、少し斬新でした。もうちょっと工夫したタイトルにしてほしい。
後半からが、ググーっと見応えあり。
リーアム・ニーソンがひとたび銃を持てば、無敵な正義の味方!。
じゃないんだよね、今回。
「記憶障害(アルツハイマー)の殺し屋」という設定。
全体的に声はかすれて出てないし、おじいちゃん風なのどうよ?。
なんて前半思い込んでいて、ごめんなさい。
ヨレヨレ感が、「残された時間わずか」感が出てるし。
彼を追うFBI捜査官(ガイ・ピアーズ。お久しぶり)とその同僚達。
正反対の立場の2者が、後半どうなっていくのか。
一番悪い奴は誰で、どう決着つけるのか。
もうハラハラ&ドキドキ&ええ!!。
劇場で見ても良かったなあ、と反省。
こういう展開、アリそうでなさそうな、終わり方も締まってました。
⭐️今日のマーカーワード⭐️
「大事なのは信念」
「腕利き殺し屋」×「アルツハイマー」
「腕利き殺し屋」×「アルツハイマー」という役をリーアム・ニーソンが演じるのは年相応の役柄だと思うが、任務上忘れてはいけないことを左腕に書いておく……というのは面白い🤗
また、アルツハイマー症になったからと言っても凄腕の殺し屋であるのは流石だが、途中で銃を撃とうとして銃弾が入っていないのは自分が撃った弾の数を忘れたから?……そうだったら、殺し屋としてはやはりヤバい‼️😅笑
物語は、凄腕の殺し屋として通ってきたリーアム・ニーソンは、アルツハイマー発症したものの、仕事を引き受けたら「殺すターゲットが少女」だったことから「子供だけは守るという信念」を貫こうとする。
また、少女たちを虐待していた事実を知ったリーアム・ニーソンは、関与した人間を次々と殺していくのだが、施設を仕切っていた大富豪の権力もなかなかのもので……というドラマ。
以前、『マレーナ』という映画を日本初公開時に観て「モニカ・ベルッチは綺麗だなぁ~」と思ったのも20年以上前だったので、本作で久しぶりにモニカ・ベルッチを見て「時間の流れは残酷だ…」と思ってしまったが、仕方ない (^^;
まぁまぁ楽しめる少し変わったアクション映画であった。
(※)昨日(11/25)「B’z LIVE-GYM Pleasure 2023(千秋楽の大阪公演)」をWOWOWが放映するというので久しぶりに加入したが、本作含めて2023年日本公開映画を年内放映してくれるのは有難い。
今年のB’zライブは東京公演しか行っていないが、3ヶ月前に味スタで観たのが既に懐かしい思い出となっている。
今作も戦うおじさんリーアム・ニーソン
リーアム・ニーソン演じる主人公のアレックスも、FBI捜査官のセラも抱えているものが悲しすぎ
それで考えさせられる「正義」
ラスト間際で「えぇぇー」ってなったけど、とりあえず「それで良し」のラスト
あれは「正義」というより「報復」なのかもしれませんが
ストーリーは☆3くらいですが、銃も格闘シーンも戦うおじさんのリーアム・ニーソンが渋くてかっこよくて楽しめたので☆3.5です
いつまで殺し屋やってんねん!?
リーアム・ニーソンの名前だけで見続けていますが
残念ながらここ数作の出来はイマイチ。
だもんで、本作はあまり期待していなかったが
期待以上に良い出来。
そら殺しの依頼ってこの歳では条件多すぎて
そんなによう覚えられん。わしゃもう引退じゃ
ってなるんですがそのギリギリの線でジジイ頑張ってます。
マーティン・キャンベル そつがない。
もっと撮らしてあげればいいのに。
70点
2
池袋シネマロサ 20230524
正義感に溢れるアメリカ版必殺仕事人
自分も親に虐待されていたためか、少女の殺害依頼を受けるが、逆に黒幕を突き止めて…
最後はなんとなく読めてしまったけど、正義はかつといった正統派ムービー
主人公もっと暴れてくれるか期待したが、そんなにだったし、見応えに欠けた感あった
"かなりご都合主義でした…"な映画
仕事を選ばない男リーアム・ニーソン…。
この人が"クワイ=ガン・ジン"を演じたり、『シンドラーのリスト』に出ていたのは、もう遥か昔、昔…笑
しかし、たまに良い作品に出てたりするので困ったもんです。
で、この作品はどちらか?
悪い方です笑
熱烈なファン以外は、その1000円札は他の映画に投資したとしても、誰も文句は言わないでしょう、たぶん。
こんな映画を買い付けて来る配給業者がすべて悪いのです。
日本では今やミニシアターでしかお目にかからないニコラス・ケイジ…彼のようにならないのは、先の大作に出ていたから…という理由だけからなのでしょうか?
これからもその老体に鞭打って頑張ってください…わたしは見捨てたりしませんから…笑
*初期のアルツハイマーを発症してしまった殺し屋…いざという時には、まだまだ機転も利く御様子でしたね。
渋みを増した、というよりもはっきりと老境の人物像を打ち出したニーソンの演技を堪能する一作
記憶喪失をサスペンスの要素として扱った映画作品は珍しくありませんが、本作のようにアルツハイマー病そのものを、しかもアクション映画という分野で取り上げた作品は極めて珍しいのでは。
末期のアルツハイマー病を患った殺し屋アレックス(リーアム・ニーソン)が、次々と襲いかかってくる刺客やピンチに対処していきますが、腕にメモ書きをするとか薬を飲むとか、いくつかの要素を除けばアクションとドラマに気をとられて、アルツハイマー病という設定を忘れがちになることも。これはニーソンがインタビューで答えているように、アルツハイマー病の症状を過剰に描写することを避けたため、とのこと。物語の中核はあくまでもアレックスが己の信念に従って、警察とも敵対組織とも渡り合うサスペンスとアクションに置かれているので、老境に差し掛かった殺し屋の姿を追った作品として安定感があります。
さらにガイ・ピアースやモニカ・ベルッチなど、主演俳優もニーソンに劣らず存在感があり、アクション映画として十分堪能できる内容となっています。ピアースには優男という印象を持っていましたが、今回は堂々とした風格が備わった姿を見せてくれます。老境や幕引きを強く印象付けるニーソンの演技と照らし合わせると、今回の共演にはどこか俳優同士の世代交代のような様相もあります。
手堅い演出のマーティン・キャンベル監督は、もちろん『007/カジノロワイヤル』を手がけるなど実力は織り込み済みですが、『グリーン・ランタン』(2011)の件でライアン・レイノルズからはネタにされがち。これだけ引き際のドラマとして秀逸な映画作品を撮れるんだから、レイノルズとキャンベル監督が再び組んでみるという可能性も…、あるといいな…。
殺し屋のヒーロー
リーアム•ニーソンの作品のなかで96時間が最高だったので、比較してしまうと物足りなさが残る作品だった。
人身売買組織の黒幕と対決するというストーリーが単純であるのとアルツハイマーで殺し屋という設定がしっくりこない。
どれだけタフでも人間でしかない
歳相応の素晴らしいアクション俳優であるリーアム・ニーソンの新たなる役が際立っている。いくらタフガイでも、最強の殺し屋でも、人間であることには違いない。当然、病に倒れる。それを踏まえて作られた斬新なシナリオに面白さを覚えた。人間であるからには、病には勝てない。そして、死をもって、その生涯は閉じられる。その時の流れをリーアム兄貴は見事に演じた。老いたアクションヒーローを作り上げた素晴らしい功績に絶えることのない拍手を送りたい。出し尽くされたアクション作品ではあっても、こういうヒーローだって作れるのだ。
メメントのガイ・スピアーズも平行線を辿りつつも、裏主役的な重要な役を上手くこなしている。リーアム兄貴を見るか、ガイ・スピアーズを見るか、どちらも甲乙付け難い素晴らしい俳優である。
追記として、モニカ・ベルッチの美しい殺され方も白眉である。
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