「もっとシリアス寄りでもいいのでは」劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト) 杉本穂高さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0もっとシリアス寄りでもいいのでは

2023年9月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

エンジェルダストとタイトルに入って、海原神が登場するというので、結構シリアスめにくるかなと思っていたら割とギャグ成分多めだった。エンジェルダストと海原のエピソードは香が獠のパートナーになるきっかけで、原作の最後の大ボスみたいな存在でもあるのでもっとシリアスよりでいいんじゃなかろうか。おそらく次の作品が作られればそういう内容になると思うけど。海原の登場も最後に僅かで、次の作品への壮大な前振りといった内容だった。
エンジェルダストを巡るエピソードの設定は、原作とテレビアニメで微妙に異なるのだけど、今回の映画でそこに上手いこと整合性をつけて、原作通りの親子の宿命の戦いにできるよう、舞台を整えるためにしっかり下地を作ろうというのが今回の劇場版の狙いかなと。今回で決着がつくのかと思っていたので、若干そこは肩透かしなのだけど、もう一本観られる楽しみが増えたのは嬉しい。
ルパンと次元のカメオ出演はなんだったんだろう。

杉本穂高