劇場公開日 2022年4月8日

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「【半世紀に亘り、何度でも何度でも新しき音楽を追求するスパークス兄弟の凄さに魅入られるドキュメンタリー映画。エドガー・ライト監督の演出も効果的な作品である。】」スパークス・ブラザーズ NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5【半世紀に亘り、何度でも何度でも新しき音楽を追求するスパークス兄弟の凄さに魅入られるドキュメンタリー映画。エドガー・ライト監督の演出も効果的な作品である。】

2022年6月12日
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鑑賞方法:映画館

興奮

知的

幸せ

■正直に記すが、スパークスのアルバムは一枚も持っていない。
 年齢的な事もあるだろうが、この映画を観て、私はロック通を気取って来たが、その資格はないと思ってしまった作品。

◆感想

・何しろ、インタビューに答える、スパークスファンのミュージシャンの多くが、私が中坊の頃から好きになり、今でも聴いているロックンロールを奏でて来た人ばかりなのである。
 ベック、ヴィサージに在籍していたラスティ・イーガン、レッチリのフリー、フェイス・ノー・モアの変態マイク・パットン・・。
 そして、彼らに影響を受けたとされる、キュアー、デュラン・デュラン、ニュー・オーダー、ディペッシュ・モード、ジョイ・ディヴィジョン、フランツ・フェルディナンド・・。
ー もう、もう、参りました・・。-

・スパークスに興味を持ったのはつい最近で、ロック・オペラ映画「アネット」の企画と全音楽を手掛けたと知ったからである。「アネット」を鑑賞された方は分かるだろうが、流れる音楽の幅が凄いのである。オペラ、ロック、エレクトロニックポップ・・・。

・今作を観ると、彼らの音楽の幅広さが、一朝一夕に出来上がった訳ではない事が良く、分かる。

・浮き沈みの激しい中、一貫して正に職人のように、様々なジャンルを作って来たスパークス兄弟の”継続は力なり”を地で行く姿。

・彼らのステージング風景も、派手なパフォーマンスで観客を魅了するラッセルと、無表情且つしかめっ面でキーボードを弾くチョビ髭のメイルの対比が面白い。

<彼らは、歳を経ても、21日間毎晩、違うアルバムの曲を披露するチャレンジングなツアーを行い、体力を落とさないために規則正しい生活をする。
 その結果が840曲の様々なジャンルの楽曲と、彼らを慕う今や大御所と言っても良いロックミュージシャンたちの姿である。
 凄いバンドが居るモノである。このバンドに殆ど触れずに30数年ロックを聴いて来た私の耳は節穴か!と思ってしまったよ・・。>

<2022年6月12日 刈谷日劇にて鑑賞>

NOBU
ゆうさんのコメント
2022年6月12日

"ロック通を気取ってきたけど知らなかった"私もです

ゆう
ぷにゃぷにゃさんのコメント
2022年6月12日

ほんとすごいバンドがいたもんですね。
さすがにアルバム21枚は厳しいので、2枚組のベストアルバムがあったら買いたいです。あるかな?

ぷにゃぷにゃ