ツユクサのレビュー・感想・評価
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うーん。賛否両論かな…
歳をとっても、恋を求めて行こうとする内容。可能性としては有るけど、どうなんだろう…。隕石が落ちて来るより、確率は高いのかもしれないけど、瀬戸内海寂聴じゃないんだから😅
大人の恋😌🌸💕というか、みんな繋がりを求めているのかも。泉谷しげる歳をとったな〰️🎵
人生色々。
日常ヒューマン系ライトコメディ
小林聡美、松重豊、江口のり子ということで、鑑賞してきました。
映画館で見なくてもいいかもしれないけど、じゃあテレビでやるかというとやらないような。
みんな何かを失って生きていくんだよなって思います。でも、失うことばかりではなく、ほんとにひょっこりと得られるものもある。
頑なではなく緩やかに。
そう思って生きていきましょうか。
一億分の一の確率で隕石にぶつかったフミちゃんの小さな奇跡と応援歌
人間それなりに生きていると色んなことを経験し、沢山の出会いと別れを繰り返す。
定期的に断酒会に通うフミちゃんは、数年前に伊豆の港町にやってきた。フミちゃんには息子を亡くしたという悲痛な過去がある。親にとって子を失うというのは、自分の命を失うよりも何よりも辛いことだ(この設定はちょっと辛い。考えるだけで胸が裂けそうになる)。
フミちゃんを取り巻く仲間たちも、夫を亡くしたり、子連れ再婚だったり、妻を亡くしたりと、それぞれしばしの苦悩や、はたまた喪失を抱えながらも、それでも希望を捨てずに生きている。
フミちゃんと関係を深めていく歯科医の吾郎さんも、東京からこの地にきて、工事現場で働いている。
フミちゃんと航平コンビが息ぴったり。子役の斉藤たいよう君の演技が絶妙にうまい。桃月庵白酒の坊主役もハマってる。
ラジオ体操の太極拳には、観客みんなが爆笑でした。
人生100年時代、50歳なんてまだまだこれから!夢を、希望捨てずに生きていきましょう!という優しい静かな応援歌。
豪華な素材の寄せ集め
味のある粒揃いの役者たち、子を亡くし独り暮らす中年女性という主役の設定、海辺の街、隕石の欠片との遭遇、影のある初老の交通整備員との出会い、狂言回しとしての子役の存在などなど、気を引く素材がたっぷり。その維ぎ合わせで95分が終わった。監督/脚本家が言いたいことを子役の口を使って言わせている印象が強く残った。
オトナの止まり木
大きな事件が起きるわけでもなく、日常を紡いだオトナの止まり木のような映画。
オトナだって恋していいよ。
恋する気持ちを大人だからって抑えなくていいよ。
ふんわりとそんなエールが送られてることを感じる優しい映画。
松重豊さん、本当に大好き💓
普段見せない優しい笑顔も出てきて不覚にもキュンキュンしてしまった😊
そして子役の君、演技が自然体過ぎてビビったー。今後が楽しみ🍀
惜しい
2022年劇場鑑賞103本目。
実力派女優や俳優が大勢出ていて、観ていて退屈はしないのだけれど盛りあがりにも欠けるかなという印象。
自分の事をずっと責め続けている中年女性が主人公で、感情移入しづらいとは言わないけれどうーん小林聡美があんまりハマっていないのもあるのかも・・・。江口のりこが出てくるところは毎回面白かったです。
SFロマンティックコメディ
予告編をほぼ毎日観ていてずっと楽しみにしてた。
何しろ好きな役者さんばかり。松重さんと江口さんは最近忙しすぎやしないか心配ではありますが。
会話のテンポや間合いが素晴らしく、ベテランならではの安定感。
それぞれが傷ついた過去があって、どっか臆病なところがあったり、変なベクトルの頑張りを見せたり愛すべき滑稽さ。
その大人たちを繋ぐ航平くんが良い。一人称が僕だったり俺だったり、天真爛漫そうに見えて繊細な感じが良い。
どこかで観た子だなと思ったら、『梅切らぬバカ』の隣家の男の子だったか。
それにしても小林聡美さんと松重さんの身長差すごいな。
『余命10年』で坂口健太郎くんでさえ小さく見えたくらいだからなぁ。
上映時間も長くないし、気負わず楽しく観れる映画だった。
【”心の痛みを少し取って、頑張る。”心に大小の傷を抱えた人たちの再生の物語。 今作は、辛き事を時間を掛けて乗り越え、ゆっくりと前に進む人々を優しく温かい視点で捉えた、人間賛歌の映画なのである。】
ー 今作の主人公はふみちゃん(小林聡美)だが、彼女の仕事仲間なおこ(平岩紙)やたえこ(江口のりこ)も、夫と離婚したていたり、死別していたりする。
そして、望遠鏡で星空を見るのが好きなこうへいは、義理の父(渋川清彦)に懐かず、ふみちゃんにべったり。更に密かに”20世紀”と呼ばれる女の子が好きである。-
◆感想
・ふみちゃんはアパートに一人暮らし。部屋には幼い男の子の笑顔の写真が置かれている。(公平に少し、似ている。)そして、何故か”ひまわり断酒会”に通っている。
- これだけで、彼女の過去に起こった哀しき出来事は想像できる。だが、ふみちゃんは、毎日笑顔でタオル工場で、なおこやたえことドーデも良い事を喋ったりしている。
社長(ベンガル)が婚活で行った台湾で覚えた、太極拳の決めポーズを取り入れたラジオ体操が絶妙に可笑しい。-
・そんな彼女がある日石段で出会った長身白髪の男:ゴロー(松重豊:さんと言えば、ゴローだよね。)。交通整理を遣りながら、綺麗な音色で草笛を吹いている。
- で、マスター(泉屋しげる:似合っているなあ。)が開くバーで出会った二人。(もちろん、ふみちゃんはお酒は呑まず、ナポリタン)話が弾んで・・。-
・ゴローにも哀しき過去があった。歯医者だった彼は、鬱になっていた妻の病状が分からず、自死させてしまっていたのだ。
- 松重豊さんの抑制した演技が光る。そして、ふみちゃんとゴローは徐々に距離を縮めていく。-
・たえこを演じる江口のりこさんの演技も絶妙に可笑しい。
- 信号待ちしている時に、ふみちゃんの隣に止まった車の運転席には、亡くなった旦那さんのお墓がある寺の和尚が座っていたり(あれは、気まずいよな。)、ひもパン問題。そして、飼っていたインコが口にする言葉。ー
・新潟に引っ越すことになったなおこ一家との別れのシーン。ふみちゃんは、我が子の様に可愛がっていたこうへいをプラットフォームで、強く抱きしめる。
- そして、ふみちゃんから義理の父親の事を”あんな奴”と言った事に対し、キツク叱られ、新潟に行ってからこうへいが、初めて父と釣りをするシーンも良い。親戚の家を転々とした幼き日々を過ごした義理の父を、飄々とした演技で魅せる渋川清彦さん。良い役者さんである。-
・ゴローとキスをして、久しぶりに酔っぱらったふみちゃんが、息子の写真に掛けた言葉。そして、酔っ払って脱いで投げた両足のソックス。
- 小林聡美さんは、どんな役でも素晴らしく美味いのは、周知の事実であるが、この何気ないシーンもふみちゃんの久しぶりの解放感を表していると思ったよ。-
<ふみちゃんには、もう、踏切の音が聞こえなければ、大丈夫なのだ。ふみちゃんの恋をタイミングよく演出する停電。
随所に盛り込まれる、センスあふれるユーモアも良い。
何処にでも生えているツユクサを肯定するように、この作品では映されるシーン総てが優しく温かい視点で捉えられている。
今作は、辛き事を時間を掛けて乗り越え、ゆっくりと前に進む人間賛歌の映画なのである。>
張り詰めた心を溶きほぐすような作品
出会いと別れ
人間に必ず付き纏うもの
肉親であったり大切な人であったり
出会いも千差万別ならば、別れも千差万別
痛みを伴うものあれば、そうでないものもある
だけど、やっぱり別れはもの悲しいし、ささやかでも、ちょっとした出会いは嬉しい。
そういう心の機微がゆっくり丁寧に描かれています。
蛇足ですが
松重豊さんが空芯菜を食べるシーン、あれはどう見ても自分には井之頭吾郎にしか見えなかった(笑)
俳優陣の自然な演技にほっこり。
みんな抱えている過去だったり、子どもが直面する現実だったりは、それなりに厳しい。その中で、日常生活は淡々と進んで行く。
出会う人たちのことを、大切に、尊重して、生きていけるといいなと思う映画でした。
小林聡美と松重豊のラブストーリーが、こんなにいじらしいなんて
アラフィフのフミちゃんは、気の合う同僚達やその息子コウヘイと楽しく過ごしながらも癒えることのない過去の傷を抱えている
そんな中フミちゃんが、車を運転中に隕石に激突するアクシデントにあった日から、毎日に小さな変化が起こり始める
海沿いの小さな町で暮らす登場人物達の日常を、ショートストーリーを切り貼りしたような構成の、なんでもない生活風景、会話で描かれていく、その一コマ一コマの中を流れていく役者達がみんな良い!
小林聡美、平岩紙、江口のりこが、それぞれの境遇の違いからくる悩みとその受け入れ方を、リアリティをもたせながらも、人生の一場面とばかりにさらりと演じているのがさすが
そして、なにより小林聡美演じるフミちゃんと、松重豊演じるゴロウのラブストーリーがこんなにいじらしいなんて!
互いに癒えない傷を持ち、自分が幸せになることに後ろめたさを感じてしまう2人が、ぎこちなく距離を縮める様に、やきもきしてしまう(しかし、松重さんがゴロウて、ワザトか笑)
ラスト近くのフミちゃんとコウヘイのシーンは、彼女がたくさんの変化を通じて自分のために生き直す決意をしたスタートに感じて、泣きそうになった
芸達者な役者さん達の、熱くない演技合戦も最後まで楽しかった
特に、ラジオ体操のベンガルはズルいし、それを受ける江口のりこに吹いた
明るさの裏にある痛みや悩みも描きながらも、それでも前向きに生きる人々の希望にスポットを当て、人は何度でも生き直せる、そう思わせてくれる映画でした
映画レビューではないんですが。
芙美と同年代なんだな。自分がそういう年代に達したせいか、最近好んでこういう映画を観るようになった。思うのは、意外に早く死は身近な存在になったなという感じ。人生をどう生きるかは誰でも考えると思うが、最近はそこに「残りの」人生という修飾語が付くようになってきた。この映画の登場人物の多くは、大きな喪失感を抱えて生きている。描かれていないが、断酒会の人達や工場長や航平のお父さんやマスターや、もしかしたら吾郎の奥さんだって。極論すれば、これを読んでくれている全ての人が容易くない人生を歩んできている(でしょう?)。人に歴史ありとはよく言ったもんだなと思う。そう言った思いを抱えながら、いや抱えているからこそその人にしかできない生き方とは何か。最近は老人を主役に据えた映画が、国内外を問わず随分増えた感がありますが、今後は映画界全体にとっても主要なテーマになっていくのではないかと映画を観ながら考えてました。
それぞれ
70本目。
えっ席が、そっか今日はファーストデイ。
すっかり忘れてたけど、前列は埋まってないから、ラッキーかと。
分かり易く撮っていると思うし、観やすい。
それぞれ過去に何かあったりだけど、きっかけは何だっていいんだよね。
行動するのは、自分だから。
ドラマチックな展開に慣れてしまったせいか、物足りなさを感じるのは、自分の若さかな。
小林聡美さん
かもめ食堂が大好きなので
ちょっと期待が高すぎたかもしれません。
もういい歳なんだからと
現状を変えることをためらったり諦めたりせず
ちょっとだけ自分を後押しして
一歩踏み出してみれば
また違った生き方があるということなのかなと思います。
それにしても
小林聡美さんは個性的な女優さんたちと
しっくり組み合わさって,
居心地の良い世界観が創り出せる女優さんだなあと感じました。
転校生やかもめ食堂の頃から変わらず
凜としてありのまま自然に歳を重ねていく小林聡美さんが
やっぱり好きだなと思いました。
名人劇場
伊豆の港町のタオル工場で働く50歳手前の独身女性と同僚やその家族達に訪れる変化の話。
ある日の断酒会の帰り道乗っていた車に隕石がぶつかり…と始まっていくけれど、これはまぁ気の持ち様ですね。
宇宙が大好きな同僚の息子との交流や彼と家族の問題やちょっと甘酸っぱい出来事、主人公本人の過去とこれからの話等、THE 邦画!な笑いを交えつつみせていく。
恋愛物語がメインでこれと言った掴みどころや熱い流れがあるわけではないけれど、優しく温かくホッコリさせられたし、3人の女優陣の上手さに感心させられた。
たとえ隕石が落ちてこようとも揺るがない「日常」
とある港町にひとりで暮らすフミさん。隕石が落ちてきたり、謎の男性と出会ったりしたことすら、穏やかなその日常は美しい海や山の風景とともに包み込む。隕石の件を描くことで、フミさんがそれにすら騒がないことで、すべをありのままを受け止め自然体で生きていこうとしていることがわかる。やがて明らかになる彼女の「秘密」。
小林聡美や江口のりこがタオル工場で働いてて、松重豊が草笛吹くんですよ。良くないはずがない。
ただ、あの小学生のキスシーン要るかな?ちょっとギョッとしちゃった。キスしなくても、隠れ家でふたりでひっそり寄り添ってるだけでもじゅうぶんコウヘイは傷ついたと思うし、キスなくてもよかったと思う。あそこだけ描写がちょっとどぎつくて違和感。
あと、穏やかな日常、はぜんぜんいいのだが、要所要所もう少し深く描いて欲しい感はあった。
全92件中、61~80件目を表示