虹が落ちる前にのレビュー・感想・評価
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公平にイラつく僕は、監督の思う壺なんだろうなぁ
Tatooガッツリ入ってて、チーマーみたいな服装で、ガタイがデカくって見るからに怖くて近寄りたくないなぁって思っていたが、実はとても礼儀正しくって真っ当な社会性を持ち、青臭い夢を今でも当たり前のように追っている・・・みたいな人と出会ったような気持ちにさせてくれる作品でした。
書いてる自分もよくわからなくなっていますが(笑)いいバランスでの清濁、ご都合、青春(青臭さ)があり、エンタメとして十分成立しているのでないでしょうか?主人公の公平が非常に良いです。人物像として秀逸ですね。監督自身が音楽業界の方ですからこのような方をたくさんご存知なんでしょうねぇってくらいに、いい塩梅で中途半端でイライラします。何度心の中で「おいっ!」ってつっこんだことか。それほどにわかりやすいです。その他の登場人物も皆明確なキャラクターで、安心して見られる作品です。あーだこーだと思考を巡らせなくても楽しめる一本だと思います。
良くも悪くもわかりやすい物語なので、どこか物足りなさを感じるかもしれません。また、えー、それってベタすぎない?そんなポエム的展開ある?格好つけすぎじゃない?ってのが多くて、青春マンガかよっ!って思うことも多々ありましたが、でしっかり作られている作品だと思います。個人的な好みで言えば、リアルな楽曲は入れてほしくなかったし、心情の深掘りに時間を割いて欲しかったかな。内面が大事な物語のはずなのにその辺りの描写が薄いんですよね。
けど十分楽しめる一本です。
どうせその100万はドブへ…
今では売れる様になったバンドの中心人物を軸に、売れなかった時代のトラブルと売れる切っ掛けとなった出来毎と。
地元のタワレコを訪れた主人公をみせた後、程なく昔の話になっていくけれど…20人も呼べないって言われるまでさかのぼったの気付かなかったっす。ちょっと判り難い。
売れない5ピースバンドという体だけど、そもそも2人はヘルプですか?演奏シーンもないし、ただバンドかやりたいのか、ただ音楽がやりたいのか、やりたい形や目指すところが良く判らないし、結果としてはこれで良いけれど、元々のバンドやメンバーの設定はこれじゃない方が良かった様な気がする。
最後の展開も、あれ?別れたんじゃ?別れてない?やっぱり別れた?と釈然としないやり取りだったり、それだけでこんなにということは、2人が余程のものだった?とちょっと急展開過ぎるし。
話自体はなかなか熱かったし面白かったけれど、ちょっと大袈裟に設定を振り過ぎちゃってしっくり来なかった感じ。
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