劇場公開日 2021年6月4日

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幸せの答え合わせのレビュー・感想・評価

全26件中、21~26件目を表示

3.0息子の憤り

2021年6月10日
iPhoneアプリから投稿

観ながらイラっと。

名優二人の演技力と存在感で、両親それぞれの葛藤を魅せてくれてはいるものの、正直、熟年離婚の理由や動機などありふれていて、さほど新鮮味はなく。
自己中な母親と、コミュ障の父親にイライラさせられつつも。

この映画の肝は、両親(特に母親)に翻弄される息子なのではないだろうか。
正直、別人格なんだから、子が親にしてやれることなんてない。
せいぜい母が抑うつ状態の時に自殺しないように付き添ってやるか、父からの伝言を母に渡すくらいか。
共感力があって、優しい性格から、両親の離婚を我が事のように思うのは仕方ないが、実のところ親離れで来てないおこちゃまな弱い心でしかないのではないかと。
この息子の態度に一番イライラしてしまいました。

「親はいいけど、息子はたまったもんじゃねーよ!」
「両親の嫌な部分ばかり受け継いで、自分の恋愛がうまくいかないよ!」
って監督の恨み節が炸裂していたようにも感じ。

人のせいにしてないで、経済だけでなく精神的にも自立しろよ、みたいな乾いた気持ちで劇場を後にしました。

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コージィ日本犬

5.0きっとオレも…

2021年6月7日
Androidアプリから投稿

あれだけ才能あふれる女性のダンナは大変だろう…

29年よく頑張ったと思う。

あの坊主、良いヤツだ。
幸せになって欲しい。
不器用そうだけど。

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みけ

2.0人に語らず感じるもの

2021年6月5日
Androidアプリから投稿

単純

難しい

イギリス南部海辺の田舎町で暮らす結婚29年の夫婦の別離の話。

一人暮らしをする息子が久々に帰郷した日、自己主張が激しく強い信仰心を持つ妻に、物静かな教師の夫が、限界だと、1年から他に女がいると告げて家を出ていく。

荒ぶりつつも未練たらたらな妻と、もう微塵も振り返る気はない夫。
間に挟まれた息子の親離れがどうのとかも話にあがるけど大きな変化なし。
そして出て行かれた妻は…なんかまとめ方というか立ち上がり方が急過ぎない?

男脳と女脳がイメージと違ってぐちゃぐちゃした感じがユニークではあったけれど、これといってドラマチックな展開がある訳でもなくて自分にはハマらなかった。

恋愛映画が好きな人にはハマるのかな…男と女が逆だったら日本でもありがちな感じもするし、アンジェラが存在しなければ、とも思ったけれど、まあそれはそれで。

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Bacchus

4.54人目の主人公、hope gap

2021年6月5日
Androidアプリから投稿

オープニング・エンディングを含め、あらゆるシーンで登場するイギリス南部の白亜の美しい海岸線、hope gap。有名なセブン・シスターズも途中に出てくる。

とにかくこの海岸線を含む街が息を呑む美しさ。これだけで映画の価値は数段上がる。恐らく息子の家はロンドンなんだろうけど、殆どのシーンがhope gapを内包するシーフォードの街なのもあの絶景を見れば納得。

勿論、アネットベニング、ビル・ナイ、ジョシュオコナーの3人の演技は白眉。特に、アネットベニングがかなり喋る役柄で、ビル・ナイとジョシュオコナーを困らせてるけど、それはそれで魅力だと後半に感じてくる多弁さがgood。

誰もが幸せになるような答え合わせは簡単ではない、というまさにhopeのgapを感じる余韻の残るラストが良かったです。

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トニー

3.5嫌いじゃないのに何で離婚するのだろうか…

2021年6月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

夫婦で過ごしてきた時間軸『歴史』とその結果『思い出』と二人の間の『息子』というものがいて『幸せ』でありながらその先の『望み』を考えた時に離婚の選択肢を選ぶこともあるものなのですね。夫の防御的感受性と妻の攻撃的感受性の違いを変わっていく息子を通して捉えている点は興味深いです。
正直難しく、色々な考え方ができる映画でした。
どの登場人物から観るのかで感じ方が異なるのかなと…人は人と接することで自分の感情が出せるのかなと…
しかし、海に近く素晴らしく景色のいいところでした。

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あにゃい

3.5努力ではどうすることもできないもの

2021年3月30日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

知的

熟年離婚をテーマにしたドラマは、「妻が夫を捨てる」ケースが多い気がするが、本作はその逆。夫が妻に三行半を突き付ける。
劇中では明瞭にされていないが、著述業に携わっていたと思しきこの妻が只者ではない。ただでさえ寡黙で感情を露にすることのない夫を、信心深く、理論と屁理屈を交えて言いくるめるばかりか、一たび怒りに火が付けば手は出るし物に当たる。その感情の起伏の激しさを目にすれば、そりゃ夫の愛情が冷めるのも致し方ないかなと思える。
「円満な家庭や夫婦関係には努力が必要」と繰り返し言う妻だが、努力ではどうすることもできないものもある。
そんな夫婦の間で板挟みとなるのが一人息子だが、実は真の主役は彼。息子を通じて、家族として夫婦としての在り方を客観的に見つめる。
全体のルックからドラマから何から何まで地味だが、その分堅実な作りになっている。

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regency