劇場公開日 2021年9月23日

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「☆☆☆★★ 原作読了済み 少しだけの感想 《聡明な中谷美紀と唯一無...」総理の夫 松井の天井直撃ホームランさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5☆☆☆★★ 原作読了済み 少しだけの感想 《聡明な中谷美紀と唯一無...

2024年3月18日
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☆☆☆★★

原作読了済み

少しだけの感想

《聡明な中谷美紀と唯一無二の田中圭》

原作を大筋でなぞりながらも、登場人物達の人物設定をそれぞれ変えている。
原作を読みながら、「嗚呼、確かにこれは田中圭しか考えつかないわ!」…と言える主人公。
それでいて更に、原作よりも頼りなさげに田中圭が演じるから、最後の【あの】場面が効いてくる。

元々、原作だと。総理大臣に任命された際の所信表明演説を、国民の目線で詳しく説明する感動的なスピーチなのですが。それを田中圭の口から全然違う方向へ向けてのスピーチに変えた事で、夫婦感動物語として完結させる…と言う。
原作自体が割と中途半端気味に終わる内容だっただけに、これは意外(いや、ある意味では脚本家としての勝負所とも言えるのかも)な展開でした。

原作そのものに筆力があり、且つ読みやすい内容ではありましたが。腹黒ならぬ原九郎の裏工作であったり。原作だとシングルマザーになってしまう富士宮さんの子育て育児問題から、凛子の妊娠による辞任発表等。
面白かったものの。政治映画として製作するには今ひとつと感じていただけに、全体的にゆる〜い映画にしたのは正解だったのかもしれない。

映画を観終わって思ったのですが。監督はジャニーズ系やキラキラ青春映画を多く監督していたのを思い出した。
そうか!学園生活の中での恋愛映画を、舞台を政界に移し。流石に壁ドンこそはないけれども、最後の【あの】スピーチ等は、全校生徒を前にしての《君が好きだ!》に通ずる告白場面だったのですねえ。
そりゃ〜この監督ならば、慣れに慣れた演出でしよう。

今日はこの作品を含めて4本観たのですが。
(他は『MINAMATA』『マイ・ダディ』『クーリエ』)
1番見やすくて楽しんで観れました。

尤も、、、

見やすくて分かりやすい内容にすればするほど、内容的には1番薄っぺらい作品になってしまい。
その為に、全くもって人生に於いては何の徳にもならんのですけど( ´Д`)ドンマイ

2021年 9月23日 TOHOシネマズ西新井/スクリーン7

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松井の天井直撃ホームラン