KCIA 南山の部長たちのレビュー・感想・評価
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歴史を浴びた
もはや登場する誰にも感情移入ができないし、何故こうなった、とどこかで思ってしまうのはこの時代にこの国で生きて、渦中にいないからだろう。
ただただこの時代の歴史を浴びた感覚だ。特に駐在員とキム部長のやりとりは興味が湧いたし見応えがあった。
キム部長の最後の言葉は心からのものだろうが、自身が恵まれていたら行動に出なかっただろう。
胸をはれた信念は誰しもが失くす可能性を秘めている。
マッサ
評価も上々なので期待して見に行きましたが、期待を超えるものはなかったような気がします。
韓国映画はとても好きなのですが、自分の好みのものはエンタメ性の強いものなので、"社会性"じゃなく社会派の映画はどうも相性が悪かったみたいです。
全体的に暗殺までの流れが描かれるのは知っていましたが、いかんせん分かりづらく、キャラクターの名前も中々覚えれませんでした。そのため、誰がどうしてこうしてあーしてが分からないまま物語に乗っかっていきました。
演技の熱の入りようが素晴らしく、起伏の激しいところまでが自然なまま演じられていてとても良かったです。
基本112分謎な映画でしたが、気になっていたので見れてよかったです。お粗末。
鑑賞日 2/14
鑑賞時間 13:40〜15:40
座席 自由
ちょっと期待し過ぎたかな
これで韓国の歴史が少しは分かった気がした
今でも言われている様に独裁じみた国
実録ものなのでどうしてもそれなりのお話になっています
この撮り方では彼は判決通りの人間
この作りようしかないのは韓国だから?
なるほど
朴大統領が側近に暗殺されたのは知ってたけど、日本の報道って「宗主国」アメリカ以外の事はざっとしか伝えないから、お隣の国の事なのにほとんど知らないでいました。
何となくKCIAって恐いらしいとか。青瓦台には近づかない方がいいらしいとか。
そんな風に聞いていたような。
なるほど、そんな事があったんだ!
眼鏡の部長の顔の筋肉、僅かな動きで表す感情。緊張感を持ってしっかり伝わりました。
「閣下」「閣下」って持ち上げてしまってたら、元々の理念とか忘れちゃうのかしら。
この大統領では駄目だ!と思わせるあの発言この発言。
そして「お前の側には私がいる。良いようにしろ。」って誰にでも言う。皆「忖宅」しちゃうよね。
この前まで私たちのトップにいた、お腹が痛くなりやすくて「息を吐くように嘘を吐く」あの人もまるで「閣下」みたいだった。国会答弁聞いてたら「アフリカあたりのどっかの国の独裁者?」って思って、「ヤバい!うちのトップだ!」って心底怖くなったのを思い出した。
周りが競って「忖宅」合戦。
でも誰も辞めさせられなかった。
病気が部長?
韓国でヒットしたのは当然だけど、こんな映画を観ると韓国ってやるなって感心する。BTSも凄いけど、映画も凄い。
"なんざんの部長"1枚ください
小生「なんざんの部長1枚ください」
館員「…KCIAみなみやま部長のチケットでよろしいですか?」
ナムサン…?韓国の作品だった。
緊張感があり、思惑の交錯が面白い。実話を元にしているためか非常にリアリティがある。
登場人物が多く、誰が誰?となりがちで、馴染みのない地名も度々出てくるなど、鑑賞難易度が高い。予習はあってもいいかもしれない。
良い点
・演技
・パクの心情
・良い題材
悪い点
・局にあまりに人けが無い
・足音立てすぎ
・コックさん(悲)
・終盤が若干おざなりか
・側近は?
・元の写真や映像を出す手法はあまり好きではないしれない
俳優の演技が圧巻。特に脇を固める俳優
南山の部長たちはまずこの時代の韓国の軍事独裁政権下のKCIAなどある程度の予習はして観た方がいい。韓国の社会政治サスペンスだが色々考えさせられた。時代背景、ストーリー的には様々な考え方があり個人的には評価できないが、やはり南山の部長たちは俳優陣。主人公のイ・ビョンホンは説明不要の圧巻の演技力だが、脇役のイ・ソンミン、イ・ヒジュンの役になりきった演技が素晴らしい。この三人の演技を観るだけでもこの映画を観る価値があった。今年初の映画鑑賞だが内容はストーリー的や物騒なシーンもあり3点だがイ・ビョンホン、イ・ソンミン、イ・ヒジュンの演技力を評価し1点プラスし4点。この映画は二人よりも一人で観る事をすすめたい。
「あの頃は 良かったです...」
未だかつて、
〈部長〉という肩書の主人公を題材にして、
こんな物騒な映画が存在しただろうか!
横分け七三メタルフレーム眼鏡の
イ・ビョンホン演じる役人キム部長と
その仲間たちが織りなす大統領暗殺劇 in 70s。
拷問・盗聴・裏工作もなんのその、
仁義なき権力闘争で暗躍する
キム部長もさる事ながら、
大統領に反旗を翻して告発するかつての戦友=
韓流イイ風体代表格のクァク・ドウォンが
70sファッションも相まって、
いつにも増して不敵な存在感を醸し出してて
抜群なんだよなぁ〜☺️
水割りをヤカンで作る独自のカルチャー🥃
にも衝撃を受けつつ、
実在の暗殺事件を重厚な映像と
韓流ベテラン勢の演技合戦で魅せる
今作もサスガの韓国映画といった出来。
この後、図らずも軍事独裁政権が
スタートしてしまうワケですが、
80年代に入って起こる民主化闘争を題材にした
『1987、ある闘いの真実』が
コレまたオールスターキャストですこぶる面白い!
…辺り、政治ネタを題材にしても
見応えのあるエンタメにしっかり昇華させる
のが毎度映画好きとしてはシビれまくります🙏🏼
光秀はなぜ信長を討ったのか。
映画のベースとなった朴大統領暗殺事件を全く知らず(恥 十分に物心ついてた年齢でした)、当時の韓国事情にも無知なので正直ついていけない部分はありました。
同じ名字の人が多いパクさんキムさん問題、ふくよかなお顔の人は区別がつかない問題などが私の中に勃発してしまい全て理解したとは言い難いのですが、それでもかなりの緊迫感があり、社会派サスペンスとして面白かったです。
クライマックスの宴席のシーンで(あっ、これは数日前に見た大河ドラマだ!)と気づきました。こちらでも同じようなことを書かれている方がいらっしゃいますがまさに本能寺の変ですね。
日本語の台詞や伊藤博文(お札)が気になりました。あえて何も触れていないだけに不気味だ!!
それにしてもイ・ビョンホンは全然老けませんねぇ。
事実を元にしたフィクションですが、当時のKCIAて概ねこんな感じだ...
事実を元にしたフィクションですが、当時のKCIAて概ねこんな感じだったんだろう。人は恐怖で縛る方も縛られる方も人間性が欠落し、やがて恐怖が無意味になるなんて皮肉…
骨太でズッシリと重厚な作品です。
なかなか重く硬い感じでちょっと腰が重かったんですが、良い映画って感じでハズレも無さそうなので観賞しました。
で、感想はと言うと、良い映画と言うよりかは骨太でドッシリ。観応えのある作品。
いや〜韓国の歴史、怖ええな〜って思いましたw
韓国で実際に起こった実話を元にしていると言う事で全編通して見所タップリですが、これでもかこれでもか!と全編重いので些か疲れるw
また、韓国の歴史をある程度分かってないと楽しめないかな〜とも思います。
大統領直属の諜報機関、中央情報部、通称KCIAの圧倒的な影響力と政治の暗部と言うか、裏側が凄い。
韓国に限らず、日本も含め諸外国でもおんなじ事があると思うんですが、物語で描かれている限りでは果てしなくドス黒いんですよね。
今の日本で同じ事が起こっていないと思う(て言うか信じたい)んですが、過去を歴史では「226事件」や「515事件」もありましたので、歴史の転換期にはこういった事が起こるんでしょうね。
また、それを何とかしようと言う意識は愛国心から来るもので、それの揺るぎない信念と言うか、決意は重くも何処か清々しい感じにも映ります。
キム部長役のイ・ビョンホンが難しい難役をガッツリと演じている。
韓国を代表するイケメン俳優ですが、御歳50歳と聞くと、思えば遠くへ来たもんだな感じですがw、様々な作品に出演しているだけあって、重厚感が滲み出ています。
ポスタービジュアルの眼鏡を掛けたイ・ビョンホンは「孤独のグルメ」の松重豊さんにそっくりですがw
個人的に良かったのはキム部長と敵対するクァク・サンチョン警護室長役のイ・ヒジュン。
何処か滑稽で権威に擦り寄る姿勢がキム部長と対比していて良いです。
大統領に次ぐ権威を持っていると言われていても、トップに疎まれれば、自ずと閉職に追い込まれるのはどの職業でも同じ。
だが、トップが腐っていたら、いずれは誰かに討伐されるにも歴史が繰り返し証明している訳で愛国心と野心の間に揺れながらも、最終的には誰かがやらなければならない義侠心から来る愛国心ではなかったかと思います。
とにかく見応えはありますが、全編通して重いので観終わったら疲れますw
でも重厚感のある作品はとにかく「映画を観た!」と言う感想に浸れますね。
ある程度韓国の歴史を知っていればもっと楽しめるかなと思える作品ですので、各国の歴史を予習してからが得策ですw
人が歴史を動かすときに考えてること
1979年10月26日、朴正煕大統領が大韓民国中央情報部(KCIA)の金載圭部長に暗殺された事件
公に見えている史実はそのままに、背景で動いていたかもしれないいろんなものを肉付けしたフィクションの立て付け
分厚くて面白かった、近代史描かせると韓国映画ってホントに深いところを強く抉ってくる
ニュースにはわかりやすさが大事だから、この事件の背景、単純な私怨っぽいまとめ方が主流かもしれないけど
あれだけのことを昔から一緒にやってきた同志がやらかした裏側にはもっとグチャグチャといろんな何かがあったと考えるのが自然では、と問いかけてくる
国家や国民への忠義っていう表と、政争での焦りや私利が、自分の中でもどっちがどっちかわかんなくなるくらいグチャグチャになった中で引き金がひかれた、って解釈
御意
大人同士がぶつかってるときにどっちか片方だけが100%正しいなんてことはまず無い
2021-1
韓国映画見ながら、顔中のシワを眉間に寄せたい方(私)へ。
新年初の劇場映画。いやー長かった。
私のレビューではお馴染みの、同僚の韓国人お姉さんと一緒に。
最近の韓国ノワールや韓国サスペンスで思い出すのが、『工作 黒金星と呼ばれた男』。
ずっと眉間にシワを寄せながら、頭をフル回転させているのに、時間を感じさせず、気づいたらエンドロールを迎え、心も体も持っていかれるあの感覚。
その『工作』でキーマンを演じていたイ・ソンミンさんが、本作でパク・チョンヒ大統領を演じているのですが、、、ソンミンさん、すごすぎますよ。また持っていかれました。
上司と部下。男と男。戦友。
国のトップと、国の情報戦のトップの男の間で揺らぐ、脆い感情がこちらにも伝わってくる。
二人は同じ志のもと、革命を起こした。
同じ酒を交わしながら、あの頃はよかったと回顧した。
キム部長が夜に一人残業していると、大統領が、酒でも飲まないか、寂しいから、と部屋を訪れる。
そういった描写が心の中に刻まれているから、暗殺を決行すると決めた宴のシーンが心にガツンと響きます。
またエンドロール後は『工作』状態。
やっぱり韓国映画、すごい。
人の心の暗い部分や弱い部分をまざまざと見せつけられる。
そして40年前の大統領暗殺事件(たった40年前の韓国だということも驚きだけども)を扱った映画が、昨年の韓国での興業収入1位というのも興味深い。
(原題) 남산의 부장들
韓国で起こった大統領側近による大統領暗殺までの出来事を描いた作品。中央情報部の部長が大統領暗殺を企てるに至った心理的葛藤を見事に描いていて、イ・ビョンホンの鬼気迫る演技すごい。眼差しもだし、他の作品とは違う英語での演技に秀逸。民主抗争を理解していると面白さが増すんだろうな…
非常に複雑で未解明部分の多い事件を、ここまで分かりやすく整理した手腕に脱帽の一作。
本作は、韓国の朴正熙大統領暗殺事件に基づいています。作中のほとんどの描写は、同事件を忠実に再現しているのですが、登場人物は全員仮名としており、一応「事実に基づいたフィクション」という体になっています(本作に登場する大統領のみ、「朴大統領(閣下)」と呼ばれてはいるが、下の名前までは呼称していない)。
それでは事件の前知識がないと、あるいは韓国の政治サスペンスに興味をもっていないと本作に入り込めないのかというと決してそのようなことはなく、「かつて韓国で強権的な大統領の暗殺事件があった」、という程度の情報があれば、十分に楽しむことができます。
というのも、本作では主要な登場人物をかなり絞り込んでおり、物語は大統領と、彼に忠誠を尽くすあまり反目し合う情報機関の責任者(主人公)と、大統領警護の責任者のほぼ三名で展開していくという思い切りの良さ。しかも画面内の立ち位置や距離感で、一体誰がどのような思惑を相手に抱いているのかが一目でわかるようになっています。複雑で分かりにくいどころか、ほとんど説明過剰と思えるほどに配慮の行き届いた脚本、演出となっています。
権力を握る男同士の、ほとんど恋愛に近いような情緒のぶつかり合いは、同じく韓国の作品『工作 黒金星と呼ばれた男』でも重要な物語の構成要素となっていましたが、本作の方は大統領への思慕が対立の起因となってしまっています。
『鬼滅の刃』の、いわゆる「パワハラ会議」よろしく、本作の朴大統領による部下への詰め方が、言葉の使い方の悪辣さとか、実にうまいなと…(ほめてない)。彼の言動は、パワハラにうんざりしている人にとっては、結構きついかも知れませんね。
作品に登場する、ある食べ物など、さりげなく登場する小道具にもいろいろと深い意味があったり、映画的な演出に見える描写が実は事実を忠実に反映していたり(あるいは全くのフィクションだったり)するので、鑑賞後は原作を読んであれこれ発見してみると面白いかもです!
大統領って商売は……
韓国映画といえば新宿シネマート❗で鑑賞
民主化へと続く歴史の流れを勉強出来ました。この頃から大統領はろくな目にあってないんだな❗事実はわからないが、キム局長の正道を信じたい。イ・ビョンホン良かった。
1979年の”本能寺の変”
KCIA部長とパク大統領、正邪で描かれていないところが秀逸です。二人ともいつも苦悩して悲しい表情を見せるのが印象的です。パク大統領が酒に酔って歌を唄うシーンは、たぶん、世界中の指導者(独裁者も含む)が共感してしまうところではないでしょうか。
最後、車がターンするシーンが印象的でした。
「本能寺の変」もこんな感じだったのかな? と思ってしまいました。
ただ、私は歴史的背景に実感がないので、この映画を本当には理解できないのかも知れません。
それにしても映画として作ってしまうことはすごい。日本にも似たようなネタはあるのだろうけど、映画にはなりませんよね。
サラリーマン目線で
単純に面白い作品でした
中央情報局のトップであっても組織には上司が
いるわけで、サラリーマン的な目線で「ある
よなぁ、、」と頷く場面も。
映画の冒頭にフィクションとあり、史実とは
若干の差異もあるのでしょう。
しかし、結果は分かっていても作品に身を委ねて
ラストまで退屈無し楽しめます。
もしもキム部長が大統領になっていたら想像すると
それもまた楽しいもんです。
ラストシーンで振り向いたあの人が後のあの人なん
ですよね。
原作読みたくなって来ました。お勧めです
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