劇場公開日 2020年10月10日

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「2人の女性実行犯も被害者だったのだろう」わたしは金正男を殺してない りやのさんの映画レビュー(感想・評価)

4.02人の女性実行犯も被害者だったのだろう

2020年12月29日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

金正恩の母親違いの兄金正男がマレーシアのクアラルンプール国際空港で殺害された事件のドキュメンタリー作品。
猛毒のVXを使って殺害した実行犯がインドネシアとベトナムの女性だとは知ってたが、逮捕されてその後どうなってたのか知らなかった。
ホントに北朝鮮の工作員にイタズラ動画を撮ると騙されてたのがよくわかった。
指示した工作員は北朝鮮に帰り、容疑者として逮捕してた北朝鮮人も釈放した理由が、北朝鮮に残ってたマレーシア人を人質にした北朝鮮との取引だったとか、工作員は8人いたとか知らなかったことも多かった。
容疑者が解ってても政治的決着を図ったようで逮捕出来ない。本当はマレーシア検察も悔しかっただろうな、って思った
2人の実行犯の女性はほとんど何も知らずイタズラ動画を撮るだけと言われ、2年以上も裁判にかけられ、刑務所に留置されたのは大変な災難だったと思う。
もし自分が俳優やユーチューバーを目指してたら同じように騙されてたかもしれない。
監視カメラやSNSの履歴で解る事実が多く、凄いなって思うのと同時に、金正恩のしたたかさがあらためて明らかになった
知っておくべきドキュメンタリー作品だった。

りあの