劇場公開日 2021年7月10日

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「「先見の明」and「問題提起」」ねばぎば 新世界 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0「先見の明」and「問題提起」

2023年3月27日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

この映画は、あの事件の前に公開されているから、尊敬に値します。
奈良での事件は2022年7月8日。
この映画の公開は、2021年7月10日です。

2つのwhy?
1、赤井英和主演、
2、子分が上西雄大。

これは「難波のロッキー」こと赤井英和さんの上西さんは大ファンである。
(これは間違い無いでしょう)
共演が夢で、赤井英和の主演映画を監督するのが夢だった。
(これも間違い無いでしょう)

なぜ宗教法人が仮想敵なのか?
1、映画にしてくれと言う提案があったから?
2、前々から宗教法人の洗脳や、ヤクザ、政権との癒着に
腹を据えかねていた。

宗教法人を扱った映画には、「星の子」「八日目の蝉」がある。
被害者になるのは、いつも子供です。

奈良の事件の加害者の母親が、血を分けた息子の食費まで考えずに
寄進してしまう洗脳に心底驚いた。
それまで宗教と寄付の関係をそこまで深いとは理解していなかった。
この映画では有森也実が西岡徳馬の娘で宗教法人「なめく」にハマる役を
好演している。
宗教は心の隙、心の弱さにつけ込む。

映画はコメディタッチでドタバタタッチ。
上西雄大も座長芝居をせずにリラックスして助演を楽しんでいる。
すっかり上西組のミューズとなった徳竹末夏と古川藍も常識的な役なので、
ややこちらが戸惑う。
それにしても旧T協会は、今にも《解散させる》勢いだったのに、
今ではもううやむやにされている。
政治家は狡い。
本当にどの事件(事案)も粘り強く継続して闘って行くことが大事。
油断していると雨後のタケノコのように次々と事態があらぬ方向へ進む。

残念ながら映画のように簡単に解決はつきそうに無いのだ。
ハッピーエンドには程遠いのが、現実だ。

琥珀糖
caduceusさんのコメント
2023年3月27日

グッドバイ、バッドマガジンズは去年の10月に新宿テアトルで1週間だけ上映して、今も岐阜県で上映しているようです。配信はもう少し先かもしれません。

caduceus
caduceusさんのコメント
2023年3月27日

いろいろなものが出尽くして、ありきたりだと面白くないので、脚本をこねくりまわした作品が多くあります。しかし、こうなるとオーソドックスなものを真正面から撮った映画に迫力を感じてしまいます。あか抜けない映画ですが、何か味があって、心があたたかくなりますよね。

caduceus