望みのレビュー・感想・評価
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考えさせられました。
この映画の主人公は、息子さんでなければ
ならないと。決して親ではない。
まだ、高校生 世間も解ってない まだまだ
子供です。
子供と向き合う事の大切さ
思い知りました。
信じる先に…
「悪党」を観た後に「望み」を観たのは本当に辛かった。
加害者家族のその後の苦しみと、被害者家族のその後の憎しみから呪縛について考えさせられた後に、被害者か加害者か分からない家族の心情を突きつけられた。
本当に何もかもが変わってしまう。
私だったらどうしたか?なんて、想像してもどうしたかなんて分からなかった。
それほど、想像以上なんだと思う。
ただ、何よりも信じてあげたい気持ちは父親の感情に近かった。
とてもお弁当なんて作る気にはなれない。
(みなさんのレビューを読んで、理解が変わった点がありました。
犯人でもいいから生きてさえいてくれれば良いと思うからこそ、差し入れのお弁当を作る母。
凶器のナイフを見ていたから、犯人かもしれないと疑う気持ちが少しでもあるからこそ、犯人ではないと信じたい父。
そうなのかもしれません)
反抗期真っ只中の我が子に、
「何もしなければ、何もできない大人になるだけ」と伝えようと思う。
それぞれの望み・・☆
内容としては、殺人事件がおき 息子が失踪する。
彼は、加害者なのか被害者なのか・・。
それに対しての父・母・妹の葛藤と望みが描かれる。
それぞれの葛藤、それぞれの望み。
堤真一、石田ゆり子、清原果耶、上手い。
一人一人が当然自分の思うような結果を望むのだが、現実は微妙に
食い違っていく。
そもそも本当に望んでいたことは何だったのか・・事件などおこらなかった
ことだったのか・・
マスコミの狂乱がいつも通り描かれて、いつも通りうんざりする。
周りの冷ややかな様子も思った通り。
コロナ禍の今にも通じる雰囲気が一層気持ちを暗くする。
画像、音楽ともに美しく素晴らしい。
結末は、誰が望んだものだったのかわからないが、救われたものもいるの
だろうか・・
登場人物がオーバーアクションなく演じていて、とても良かった。
自分達のすぐ近くで起こりえる物語。
それでも日は昇り、皆を照らす
まず岡田健史くん演じる規士が自分の弟と重なった。
僕の弟は小学生からバレーボールをやっており、中学は指導を受けたい先生がいる学校へ行くため、わざわざその学区内で婆ちゃんと2人暮らしするくらいのめり込んでいた。
もちろん高校でも続けた。
全国大会常連校へ進学したのだが、他部員のレベルの高さ、未経験者にも体格の差で弟は敵わなかった。
そして2年生になる前に退部した。
そこからの腐り具合はまあまあなモノで…笑
なので、規士の来訪者への態度や勝手に現れ勝手にご飯を食べ始める様子なんかはデジャブで思う所があった。
息子が事件の被害者か加害者かわからないまま、家族は世間にどんどん追い込められて行きます。
本来味方に感じる警察でさえ、不安を煽るような口調で寄り添う姿勢はありません。
マスコミは使命感か何かは本人たちの中にあるのでしょうが、遠慮というか配慮がなく、自分が同じ状況だったら恐ろし過ぎる。
そして一番憤りを感じたのが、何の権利もないのに勝手な正義を振りかざして来る輩です。
これは現実でも"誹謗中傷“という形でかなり問題になっていますよね。
相手が誰であろうとそれは犯罪です。
許してはいけません。
日付が変わるごとに朝日や夕日の実景が映し出されます。
堤真一さん演じる父親が一級建築士ということもあり、家にはしっかり日が差し込むようになっています。
被害者と加害者、どちらにしても絶望的な望みをしかないのに、なんと皮肉な演出だろうか…
結末は"良かった“と言っていいのでしょうか…言葉選びが難しい…
ただ事件の真相が明らかになった後もしっかり描かれており、モヤモヤすることはありません。
父親と母親の望みは違いましたが、どちらも間違っていないと僕は思います。
石川家のみんなは優しくて強い家族でした。
人魚の眠る家を思い出す
なんだか雰囲気が似てるなぁと思いながらみてました。
監督堤さんだったんですね、エンドロールで納得。
美しすぎない撮り方にいつも好感がもてます。
今回の家族4人、視線の演技がとても上手くて好きです。
流れもじわじわ迫る不安感、伝わってきました。
加害者になっても生きていてくれるなら、
被害者になって戻って来なかったら、
加害者になって家族の未来がなくなるか、
被害者になって家族の未来を繋ぐか。
どちらを望むか、2択の選択という所が人魚の眠る家と似ていて余計思い出しました。
どちらの作品もどちらに転んでもそれなりにストーリーがあって描きがいはありそうですが、父の信じたラストに涙が止まらなかったです。
予告が面白かった映画は基本期待はずれだと思うことが多いのですが、この作品は個人的には期待以上でした。
原作を買おうかとはならなかったので星は3つにしました。
ですが、人に面白かったか問われたら、迷わず面白かったと答え、見てみて下さいと勧めると思います。
いろんな教訓が隠されている?!意義深い映画なのです?!
加害者の家族には責任はあると思います。
年寄りの車にひかれて殺されかけた私は今の事件は人ごとではありません。
まして、未成年の殺人は、必ず原因は家族にあるし、保護監督の責任は将来にわたってあるはずです。
この映画では被害者家族としても、ある、原因は見つけることができます。
両親ともにコミュニケーションが一方的です。
とくに石田ゆり子は無自覚で天然で、何も考えていないかのようです。
堤真一は一定の信念がありますが、これまた一方的で、無神経です。
勝手に他人に無断で子供部屋を見せるなんて言語道断。
サッカーの道を絶たれた長男への対応も無神経。
長男も危機管理意識が皆無、こんな同級生に近寄ってはいけません。
いろんな矛盾に満ちた家族ですが、それを自然に見せる、堤真一、石田ゆり子、清原かやの演技はアカデミー賞にふさわしいと思います。
今年最高の演技を観る映画です。
映像美
美しい。光の使い方とかすごい綺麗。
重たいけど響いた。
ただ所々おや?って思ったからちょっと星減らしました。
自分が同性だからか父の意見にはすごく共感するけど、母の考え方が全然理解できなかった、、
もっと信じてあげればいいのになぁと。
いや、信じてはいるんだろうけど、不安が勝ってしまってああいう態度になったのかな?
藁にも縋りたい気持ちはわかるけど、色々と信用してすぎでは?
事件後の父や妹には家以外の描写はあったけど、母だけ何も描かれていないせいかな?
なぜ出版社からは何も言われなかったのだろうか。なんて思ってしまった。
規士はいい奴すぎるしカッコ良すぎた
これは同級生女子みんなから好かれるよね、ファンクラブとかありそう
でも最後救われたから良かったと思う。
父が罵られたままでフォローがなかったら本当にどちらに転んでも最悪だなと。
もう一回見ようとは思わないけど心に刺さる一作だった。
観れてよかった。
リアリティーを感じられなかった
なぜ、殺したか殺されたかの二択で悩むのでしょう?
それ以外の可能性も大きいと思うのですが。二択の発想に縛られてしまうことのリアリティーが感じられず、冷めてしまい、物語に没頭できませんでした。
少年が関わっている(と疑われる)事件でまだ全貌も明らかでないのに、描かれたようなメディアスクラムが起きるのもあまりにも現実離れしているように感じてしまいました。
映画のリアリティーを持たせるための設定や描き込みが足りないと思いました。
何度も泣きました
オープニングから、何が始まるのかと音楽と共に世界に引き込まれる。
どこの家庭にも起こり得る事に対して、どのように対応するか、どうしようもない事も起こり、信じる力、そしてその時の自分の望みは何なのだろうととても考えさせられるストーリーでした。
迫真の演技も、良いところで流れる音楽も一瞬たりとも気持ちが離れない素敵な映画でした。
他人事ではない
一見他人事の様に思えたけど、他人事ではない現代な現実社会でいつ自分の身にふりかかってもおかしくない事でした。犯罪に巻き込まれた家族を疑似体験できました。もちろん泣きました…。
演出、演技、音楽とても良かったです。
今後の堤監督の作品にも期待!!
泣きまくり
堤真一と、石田ゆりこの迫真の演技に引き込まれて後半は泣きっぱなし、豪華なオーケストラが、さらにそれを追い込む…良い意味でも悪い意味でも見やすいわかりやすいけど、考えさせてくれる。明日から1日を大切に隣人を愛して過ごそう!
人の身勝手な妄想は治らない!
自分の息子が加害者であっても、
生きていてほしい。
母親の気持ちも分からないではないが、
客観的に考えても、
人を殺してしまうほど加減の分からない人
と考えると恐いかもね?
引っ越して余計な事を言わなければ、
分からない事なんだろうけど?
でも、ムカつくのは
竜雷太演じる施工業者の態度が、
これまでの付き合いを無しにして、
風評に凪がされる様が、
世間そのもので
はらわた煮え繰り返る。
謝罪されて表向きは許しても、
本心は一生涯信じられないでしょうね。
家族の絆とは?肉親の情愛とは?もしもあなたなら?
ある家族が、思春期の難しい息子の気持ちを測り兼ねもてあます姿が、だんだんそれだけではなく、たいへんな事件に巻き込まれ、翻弄される姿を描く。どこにでもある平和な家族。ガラガラとしかもお正月休みに息子が行方不明になり、加害者【殺人者】か、被害者かのどちらかの疑惑がかけられ、マスコミにおいかけられ、近所から疎まれ、社会から疎外されていく様は、コロナの禍にも似ていてぞっとさせられた。息子の無事を願う母の石田ゆりこと最後まで息子の無実を信じた父親の堤。圧巻の演技に親として涙が止まらない。後味もよく理解しがたい息子の本当の姿が描かれるとき、胸が熱くなる…是非原作が読みたくなるノンストップ心理劇です。
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