劇場公開日 2022年4月8日

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「00年に起こった信じがたい事件の顛末とは」潜水艦クルスクの生存者たち 牛津厚信さんの映画レビュー(感想・評価)

3.000年に起こった信じがたい事件の顛末とは

2022年4月10日
PCから投稿

エグゼクティブ・プロデューサーとしてリュック・ベッソンがクレジットされている本作だが、少なくともベッソン節は見当たらず、むしろトマス・ヴィンターベア監督らしい見応えのある硬派なドラマに仕上がっている。ただ、2018年制作なので日本公開とは随分と時差が生まれてしまった。そこで描かれる事件のあらましは極めて信じがたいものだ。原子力潜水艦内の魚雷の管理ひとつとっても無様であるし、艦内が非常事態に陥った後はあらゆる面で”ロシアのメンツ”が先に立ち、乗組員の救出は一向に進展しないどころか、遺された家族たちへの説明も十分にはなされない。これは2000年に起こった実話を基にした映画だが、ロシアが引き起こした事故であることを考えると、やはり現代の状況とどうしても重ね合わせずにいられない点が多く、観ていて怒りがこみ上げる。事態を注視する英国海軍の責任者にコリン・ファース。本作に多角的な視点をもたらしている。

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牛津厚信