劇場公開日 2020年8月7日

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ジョーンの秘密のレビュー・感想・評価

全44件中、21~40件目を表示

4.0一人の隠れた女性でも歴史の大役を果たす機会があるという寓話風の実話

2020年8月27日
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東西冷戦の均衡が平和を作ったとも言えるが、もしそうでなかったら朝鮮戦争やベトナム戦争が起きなかったかもしれない。広島の悲惨や男女の仲が影響して、信念が形成された社会的状況は今では考えられないかもしれないが、当時、共産主義は理想に燃えた熱気を持っていて、シンパも含めると隠然とではあっても英米でも影響力を持つ勢力であったことが背景にある。少なくとも眠くならない緊張感が伝わってくるので、観て損はない。

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susuumucchi

4.5狙いは抑止力

2020年8月19日
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悲しい

知的

第二次世界大戦時、原子爆弾の研究・開発をしていた英国研究機関の女性が、ソ連側にその情報を漏らしたとして云十年越しに逮捕され、そのスパイ行為に至った過去を見せていく作品。

当時、優秀な女学生だった主人公、ジョーンが出逢ったのは、所謂赤の人達。
逮捕のきっかけとなった人物、ミッチェル卿、イケメンで演説上手なレオ、その従姉のソニア。

その後、図らずも(⁉)自分の能力を活用できる原爆研究所で働くこととなったジョーンだが、レオに恋してしまった彼女は、共産主義の思想のもと、原爆の情報をよこせと執拗に迫られることとなり、レオを拒絶するようになるのだが…。

史実を元に作られた作品であり、そこに少しミステリー要素も含ませながら、逮捕されたジョーンと捜査官の会話の中に、回想として彼女の過去を見せていく。

まさに自分が観たかった作品!!といった内容と展開で、このテの作品は難しくなりがちだけど、自分でも充分理解ができるほどのわかりやすさで、非常に面白かった。
日本の名前が出てきたときは胸がギュッとしましたね。

個人的な政治・経済の思想は無いけれど、まさに今日の世界において、何だかんだそう簡単に戦争が始まらないのも、ある意味その考え方が一役かっているともいえるのか。

最後のスピーチを聞くに、結局は恋心を超えたところまでも染まっていった…ってことですかね。
息子弁護士さんとのやり取りもとても良かった。約50年越しにまたひとり。

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MAR

2.5題材としては良かったが

2020年8月18日
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興味を引く背景の話だったので期待して観に行きました。面白い映画だとは思いますが、自分としては主人公の行ったことの動機や言い分に共感出来なかったこともあり、何だかモヤモヤっとした感じです。それがやっぱり正しかったんだと、彼女のおかげで核戦争が起きなかったんだと思えるようになれば評価も変わるのかもしれませんが。

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肉球

4.0主義思想よりもこわいもの

2020年8月18日
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泣ける

悲しい

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chakauoo

4.0当時のそれぞれの正義感

2020年8月17日
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現在、同じく公開されている「赤い闇 スターリンの冷たい大地で」を見たので、本作品にも大変に興味を持ちました。

第二次世界大戦に関わる本作品ですが、両作品とも、当時の対ソ連に関連した映画です。

両作品とも、当時のヨーロッパの事情をしっかり把握していないと理解に苦しむ作品ですが、人って本当にそれぞれ、考え方が違うんだな・・・・

日本でも北朝鮮の可能性に賭けた人たちもいますが・・・・

よくも悪くも、それぞれの言い分も分かるし、誰が悪い訳じゃないんだけど、見ているこちらは現実を知っているだけ有って複雑な気持ちになります。

確かに、ソ連側に情報を出した事で、同じ立場になった事からそれ以上の悪化にはならなかったけど、しかし、それでもそれに関連した緊張は今でも続いている・・・・・

「赤い闇 スターリンの冷たい大地で」も本作品も実話だけに、当時、国家に逆らっても、自分自身を危険にさらしても自分自身の正義感を通す様は、本当に凄いな・・・エネルギーのいることだからね。

毎年、この時期にヨーロッパの戦争事情関連の映画が公開されていますが、非常に毎年考えさせられます。

ジュディ・デンチの若い頃を演じているソフィー・クックソンですが、ジュディ・デンチの若い頃の役柄だけに緊張も有っただろうけど、堂々たる演技で、気落ちせずに演じている部分は、見直します。

しかし、本作品を見て主人公に、言いたい事を言いたい人もいるでしょうけど、しかし、仕方がないよね、当時の事を考えたら・・・

考えさせらました。

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sally

3.5Mが。

2020年8月16日
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Mが英国情報部に逮捕されるとはなんたる皮肉。
冗談はさておき「ヒロシマが・・」のあと何と言いたかったのか気になる。「ヒロシマの惨状が私の心を動かしたのよ」かな?
あと息子が母親の弁護士を務めるって実際できるの?法律には疎い私。

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あらじん

3.5事実

2020年8月15日
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彼女がした行為は果たして売国奴なのか平和の功労者か。
それが最大の焦点である今作品。
しかしながら、それを検証する術はないが、日本以外の国が核攻撃を受けていない現代までの史実を考えれば、ジョーンが行った行為を売国奴とは一概に言えないのではなかろうか。そう自分は思った。

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オクやん

3.5第二次世界大戦前後の最低限の知識が必要

2020年8月14日
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waisigh

3.0都合がいい

2020年8月13日
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103本目。
ジュディ・デンチの実年齢は知らないけど、実年齢より更に老け役を演じてる感じ。
面白いと思いながら観てたけど、ヒロシマ、ナガサキと出てきた辺りから、時期が時期だけに複雑な気分。
実話を基に作ってあるから、どこまでかは知らないけど、ジョーンは男にしてみりゃ都合のいい女なんだなぁと。
信念もあるんだけど、結局はね。

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ひで

4.5素晴らしい実話

2020年8月11日
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広島、長崎の原爆を見て、もうこれ以上起こらないよう考えた結果なんですね。
第3次世界大戦が起こらないように平和のためになんですね!
クックソン可愛いです!
なぜ上映館少ないのでしょう?

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かん

3.0結局、女はイケメンに弱い・・

2020年8月11日
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悲しい

知的

気の毒だけど「ジョーンは最初から利用されただけだった」ってとこかな。
ソニアが偶然を装って窓からジョーンの部屋に入れてもらうけど、恐らく"理系女子"のジョーンはスパイ候補者として最初から目を付けられていたんだと思う。そしてイケメンのレオを紹介されて思惑どおりあっさり恋仲に。

残念ながらジョーンの主張には1ミリも共感できなかったな~(笑) 全部息子の言ってることに激しく同意!いやいやいや、国家機密をソ連に"シェア"とか、"同じ西側の同盟国として"とか、"パワーを分散させれば戦争は避けられる" とか、恋人の国を信じたいのだろうがあまりに個人的な感情と思い込みだけで、情報を簡単に漏らしてしまうのは身勝手としか言いようがない。しかも脅されたり、お金に困ってとか何かやむを得ない事情があったわけでもないのに自ら進んで情報提供、、。もし暴走したソ連がイギリスに原爆落としたらどうするつもりだったのか。

マックスに全てを打ち明けるシーンで泣いていたが、全く心に響かなかったなー、全部自分がやった事じゃん、泣きたいのは貴女を信じてたマックスの方だよ。。
「私は世界を救った」などと大上段なことを言ってたけど、単に"男に溺れて機密情報渡しちゃいました"なんて惨めでカッコ悪すぎるから、大そうな理由を後付けで考え出したんじゃないかと思ってしまう。彼女が情報漏洩してなくても結果は同じ、核戦争は起きてなかったと思う。あくまで想像ですが、実際のジョーンはボーイフレンドの1人もいない、地味な不美人だったのではないかという気がする。ソフィー・クックソンみたいな美人だったら既に彼氏がいただろうし、出会った男に次々と落ちてないよな~と。

この映画を見て「だから女は信用できない」と思われそうで(まぁ、自分もそう思うが・・)同性として遺憾だ。あのSTAP騒動の彼女もだけどリケジョって何か思い込み激しい人が多いのだろうか? 黙って実験ばかりやってるとああなってしまうのか?もう少し事の重大さに気付ける精神的な成熟があれば、、国家機密を漏洩した犯人は、子供っぽい1人の女だった、という皮肉。"あの時代だから"とか関係無いと思うな~、国家を裏切る以前に一緒に働いてる仲間を簡単に裏切れるってどの時代でも怖い。恐らく口の軽い女は昔から存在していて、だから重要な仕事は女には任せられない、って風潮が現代でも続いてるんだろうね。今でも会議は男だけでよく集まってるもんね。まぁそうなっても仕方ないよね~と思わされる主人公の幼稚で軽率な行動でした。同性だけど彼女を擁護できないな。

ソフィー・クックソンはイギリスの横山めぐみ(若い頃の)って感じか?
ジュディ・デンチのお陰で重厚感ある作品になっていて最後まで飽きずに鑑賞できたが、いかんせん主人公に共感できる人は恐らく少数派なストーリーなので興収は期待できないだろう。

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olive

4.0そのきっぱりとした生き方は肯定されていいのではないか

2020年8月11日
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 戦争に関する映画や芝居は倦むことなく制作され続けるし、飽きることなく鑑賞される。大林宣彦監督の遺作となった「海辺の映画館ーキネマの玉手箱」も少し風変わりではあるが、戦争映画であることは間違いない。今年(2020年)の7月に新宿のサザンシアターTAKASHIMAYAで上演したこまつ座の芝居「人間合格」もある意味で戦争の話だった。
 戦争映画や戦争舞台が上映され上演され続けるのは、熱しやすく冷めやすい人類がかつての悲劇を忘れてまたぞろ戦争を始めてしまうのではないかという危惧があるからだ。だから芸術家たちは人類が戦争を忘れないために戦争映画を作り、戦争の絵を書き、戦争の曲を作る。常に反戦運動をし続けなければならないほど、人類というものは愚かなのである。

 本作品も戦争映画のひとつと言っていいと思う。ジュディ・デンチが演じた年老いた方のジョーンの台詞「あの頃は戦争、戦争の連続だった」というのは第二次大戦当時のイギリス人の本音だろう。だからなんとしても核戦争の勃発を阻止したかった。科学者であった彼女には、核兵器がどれほどの被害を生じさせるか予測がついていたはずだ。
 広島に落とされた原爆リトルボーイに使われた核物質はウラン235である。長崎はファットマンと名付けられた爆弾で、こちらにはウラン238を原料に生成されるプルトニウムが使われている。威力はファットマンの方がやや上である。
 本作品には、核を分裂させて中性子を出させるのに遠心力を使うことをジョーンが提案するシーンが出てくるが、実際に遠心力によって陽子を光速に近いスピードにまで加速させて原子にぶつけて核を分裂させる実験が、後の原爆開発に直結している。ちなみに用語として出てくる同位体はアイソトープ(同位元素)と呼ばれ、同じ元素で中性子の数が異なるものを言う。水素と重水素などが同位体である。中には不安定な同位元素もあり、崩壊して放射線を発するものがある。これが放射性同位元素(ラジオアイソトープ)である。
 原子核(Nuclear)が分裂すると大きな熱と放射線を出す。分裂が次々に起こることをNCR(Nuclear Chain Reaction=核の連鎖反応)と呼び、より大きなエネルギーと放射線を放出する。これが原爆の基本的なメカニズムだ。これらの言葉を知っていると研究所のシーンがより深く理解できると思う。ちなみにコロナ禍の対策として進められているPCR検査はPolymerase Chain Reaction(ポリメラーゼ連鎖反応)である。

 原爆は途方もない威力を持っているだけに、その制御も相当に難しい。核分裂はいつ暴走するかわからない。世界各地の原子力発電所にある59基のうち稼働しているのが10基に満たないことからも、制御の困難さが伺える。超小型原子力エンジンを搭載した鉄腕アトムは存在しようがないのである。
 若き日のジョーンが心配したのはヒロシマ、ナガサキの繰り返しだ。1945年当時、独立から200年も経っていない若い国であるアメリカがこれほど大きな大量破壊兵器を持ってしまったことは、世界の軍事力の極端な不均衡に直結する。極端な不均衡は再び侵略戦争を招き、人類に大きな被害を齎すに違いない。ジョーンはそう考えたのだ。
 ジョーンの決断には賛否があるだろうが、核兵器が大量破壊兵器であることは誰も否定できないし、それを使うことが非人道的であることも世界中で解っていると思う。小型の核兵器なら憲法上、所有しても差し支えないと堂々と言い放った暗愚の宰相もいたが、原発が常にチャイナシンドロームの危険性を孕んでいるのと同じで、核兵器を所有すればその核兵器によって膨大な犠牲者が出る危険性が常にあることは理論的に当然である。憲法上は如何なる核兵器も持ってはならないのは子供にも解る。
 世界は核兵器に満ちている。ジョーンの息子は母親に愛国心がないと言い、母親は私こそ愛国者だと言い返すが、愛国者が核兵器を使用するということをふたりとも解っていないようだ。イスラム国も元はと言えばアメリカが弾圧した愛国者なのである。イスラエルとアラブの紛争も愛国者同士の争いだ。
 人類はいい加減、国家という共同幻想の呪縛から自由になったらどうなのだろうか。たまたまその国に生まれたからと言って、その国を祖国と呼んで愛さねばならない理由はどこにもない。国家間の利害の対立は愛国者同士の利害の対立だ。愛国心などという狭量な精神性から脱して、国際人として活躍する人はたくさんいると思う。別に外国に住まなくてもいい。インターネットの時代だ。どこに住んでも仕事はできる。自国のことよりも人類全体を考える。そういう人が増えていけば、戦争映画が作られる必要がなくなる世界が来る可能性が僅かながらあるかもしれない。

 戦争の話ばかり書いてしまったが、本作品には核開発と戦争の他にも沢山のテーマが盛り込まれていて、当時の女性の地位の問題、暗躍するKGBやMI6といった諜報機関による人権侵害、そして家族間の信頼の問題、身近な人間による欺瞞と裏切り、それに戦時中の青春模様など、作品としての見ごたえは十分だ。戦争当時の映像と現在の映像が明らかに異なるのもわかりやすくていい。
 波乱万丈の体験をしてきたジョーンは、ジュディ・デンチの名演もあって、年老いていても、言いしれぬ存在感を感じさせる。大した女性なのである。若き日の決断はともかく、そのきっぱりとした生き方は肯定されていいのではないかと思う。

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耶馬英彦

3.5ジョーンは正しかったのか...?

2020年8月10日
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75年前、長崎に原爆が投下された今日に導かれるよう観賞。

「ヒロシマ」
マットとの面会でジョーンが泣きながら発した耳慣れた日本語に
胸がギューっと締め付けられた…。

ジョーンは正しかったのか...?
観終わった後、いろいろ考えるんだけど、
自身の考えがまとまらず思考がグルグルするばかり。
平和を望む気持ちは解る。

ただ、ソ連とイギリスが同等の力を持てば戦争は起らないという考えは短絡的過ぎないか?
だったら、両方ともが開発できない方向に持って行くことはできなかったのか?
女性蔑視の著しい時代の中で自分の知識を認められたかったという気持ちは少しもなかったのか?
あの時代のあの状況の中にいたら、ああするしかなかったのか?

自分の正義を信じた行動に彼女は揺るぎがひとつもない。そして、息子はそれを信じた。
こんなふうに文字にしていてもグルグルして、思考がまとまらない。
ただ、二度と広島や長崎のような悲劇が起こってはいけないと強く思った。

ジュディ・デンチとソフィー・クックソンが素晴らしかった。

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hkr21

4.0信念を貫いた女性

2020年8月10日
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はる

3.5〝抑止力〟もコマの一部

2020年8月10日
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劇中で、えっ、そんなに❗️としばらく思考停止したのが、ソ連の死者数でした。確か、レオが言ってました。
「この戦争の死者6000万人のうち、2000万人がソ連だ」

ネットで調べたら、本当でした。
以下、主な国の死者数を記します。( )の中はその内の民間人の数です。単位:万人

ソ連 2060(700)
中国 1320(971)
英  38(24)
仏  60(40)
米  29(0)
独  690(267)
日本 310(80)
※オーストリアとポーランドで亡くなったユダヤ系民間人は335万人。

この数字を、当時の状況に置かれていた中で知ったとしたら、ソ連にも〝抑止力〟を与えたい。
そんな気持ちが起きるのも分からないではないような気がしてきました。
(日本人としては、中国の民間人の死者数の大きさもとても気になります。)
コロナ禍による死者数を戦死者と比較する報道がたまにありますが、最近のアメリカでの感染拡大を見てると、今年中に先の大戦の戦死者数を超えるかもしれません。

立場が違えば仕方ない、とはいえ、10万人単位の死者を一発で出すことのできる〝抑止力〟もまたコマの一部でしかない現実の恐ろしさは十分に伝わってきました。

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グレシャムの法則

3.5“ばあばスパイ”と呼ばれた実在の人物をモデルにした、イギリスのベス...

2020年8月10日
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“ばあばスパイ”と呼ばれた実在の人物をモデルにした、イギリスのベストセラー小説が原作。
派手さはあまり無いし、エンタメ要素も薄いですが、役者さんたちの演技の上手さがひかるなかなか見応えのある作品でした。

小説のモデルとなった人物を演じるのは
ジュディ・デンチ。
彼女はさすがの貫禄。かなりしなびた感じの役柄なのに、深く刻まれた皺で語りかける表情が素晴らしかった。
ジュディの若き頃を演じるのは
ソフィー・クックソン
彼女がまたいい感じなんですよね~
とびきり美しいというわけでも無い気がするんですが(←何様だよ)ストーリーが進むにつれすっかり彼女に魅せられてしまいました
後から知りましたが「キングスマン」に出演してました(キンギスマン観てたのに全く気がつかずw)

第二次世界大戦へ走り出すイギリスの状況、
イデオロギーと愛の狭間で揺れる心、
そして、僕ら日本人の心に突き刺さる広島、長崎。
彼女が取る行動の理由付けが少し飛躍した感じにも思えましたが、様々なテーマを上手く展開させてゆく脚本は個人的には、なかなか好みでした。

本作のようなテーマだと120分超えも珍しくないですけど、101分なのであまり構えることなく観られるかもしれません。

ただ、原題「Red Joan」なんですよね。
Redは、あちらの“赤”を差している思うので原題のままのほうが面白い気がするな

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とみまる

2.5寝ちゃった笑

2020年8月9日
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難しい

寝られる

淡々と進むもんだから寝ちゃったわ!
行く前に炭水化物摂りすぎたかな。

起きたら一個あけて隣のおばちゃまが泣いてたから
悲しい感じなのかなって、なんか一緒に泣いたよね。

そして、不倫?繋がった人?
デビット伊東に見えてなんか笑った。

最初と最後だけ観たらいいかもー。

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marcovesame

3.5ロクサーヌ

2020年8月8日
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michi

3.5【民主主義と共産主義のパワーバランスを保つ為に・・】

2020年8月8日
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悲しい

知的

難しい

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NOBU

3.0独りよがりの正義感の行く末

2020年8月7日
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 公式ホームページに主人公のモデルとなったメリタ・ノーウッドのプロフィールが書いてあるが、主人公の政治的スタンスに関しては作中ではかなりフィクションなので、このプロフィールを読んでから鑑賞すると少し肩透かしを食らうかも知れない。
 第二次世界大戦中、ケンブリッジ大学で物理学を学んだ才媛ジョーンは原爆開発の機密任務に携わる一方、学生時代からの知人である共産主義者の友人や恋人との政治絡みの人間関係に翻弄される。2000年に逮捕された年老いたジョーンが取り調べを受けつつ回想する形式で当時の出来事が描かれる。
 ジョーンは専門知識に関しては頭の回転がよいのだが、恋愛と機密任務に携わる者としての使命感と個人的正義の優先順位があやふやで、最後まで感情移入出来なかった。彼女は共産主義には賛同しないが、広島・長崎への原爆投下の映像を見て心が揺らぐ。周辺の男性との関係も彼女の心をおおいに揺らす。
 公式ページに書いてあることだが、現実のジョーン、すなわちメリタは親の代からの筋金入りの共産主義者である。ソ連からの勲章も喜んで受け取っている。この事実をそのまま生かして、イギリス人のKGBやり手女諜報員がひたすら使命感のもとに暗躍するスパイ映画として作れば、ジョーンのポリシーが一貫したものになってエンターテイメントとして違う面白さがあったかも知れない。
 とはいえ、ジュディ・デンチの説得力ある演技は見応えがある。ジュディの演じる現代パートは要所要所に挟まれるものの、トータルの出演時間はそんなに長くない。それでも、ジュディの静かな演技の中に、若き日の秘密と独りよがりの正義を胸に秘めたままジョーンが過ごした50年以上の月日が透けて見える気がした。また、若き日のジョーン役ソフィー・クックソンも好演で、クラシックで控えめな美しさがあって見入ってしまった。
 トレヴァー・ナン監督はインタビューで、この映画が問いかけるものは「ジョーンのとった行動は正しかったのか」ということで、観客にこの問題を熟考してほしいと語っている。折しも日本では広島・長崎の原爆の日を迎える季節だ。毎年テレビで放送される原爆のドキュメンタリーなどとはかなり切り口の違う本作だが、被爆国の視点からジョーンが主張した正義を考察するのもまた意義深いことだと思う。

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ニコ