ジェントルメンのレビュー・感想・評価
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結果面白かったんだけど
シャーロックやアラジンを経験してしまったガイリッチーにロックストックやスナッチ時代の雰囲気を求めてしまった私が悪い。
おしゃれだしスタイリッシュだし中だるみありだしそうきたかー!だしラストに近づくにつれ盛り上がってくるし、マヌケと野心家とイキッたバカな若者とクセがあるキャラクターしか存在しないのとか、そうそうこういうの感じがガイリッチー映画だよね!とはもちろん思ったんだけど、盛り上がりきれないなにかがあってちょっと悲しかった。
でも面白いしもう一回見たいんですけどね!
本当に好きな監督だからレビュー下げたくないんだけど、期待値が高すぎたのか物足りなさが強く印象にの残ってしまった。
コリンファレルのできる男っぷりは最高にスキだよ!でも謎のヒップホップなんだったのんだろ、嫌いじゃないけどw
計算された良くできた作品なのですが、計算されてるが故に先が読めるというか
語り部が話しかける形式のおかげでスリルが半減してるような気がしました。
終盤のテンポの良さにはつながるのですが、分岐点までが長くてダレ気味だったように思います。
ネタバレになるといけないので詳しくは書きませんが、漠然とマフィアのソロバンがはじけないというか経済的合理性を欠く行動がどうにも腑に落ちませんでした。
もちろん、やられたらやり返すとかメンツを重んじるというのは理解できるのですが・・・
ウインウインでは満足しないということなんでしょうか
あと気になったのはジムの子供たちはアイドルかなにかなのでしょうか、演技力の割に扱いが妙に良いのが気になりました。
ロックストックとは当然ながら別物
「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」や「スナッチ」に原点回帰という評論を観て、とても期待してみにいきました。
オープニングから、銃で頭を打たれる描写が悪い意味で刺激的 (意味がわからず刺激的で少し気持ち悪いだけ) で嫌な予感がしました。
その後ひたすらヒュー・グラントが喋りまくる内容に、私の頭が悪いからか、なかなかついて行けず。
中心人物のミッキーは極悪人なのになぜか正当化されていて、まったく好感が持てません。表面的な大麻の理論を語って自分を擁護。愛妻家だが、肝心の妻は能面で大根。
好感の持てる登場人物は一人もいません。
画面の中で殺されるのは、全員中国人とロシア人なのが露骨でした。それで喜ぶ観客がターゲット層ということでしょうか。ドライ・アイなんて2回も意味なく殺されてる。
過去作と比較するのは監督に悪いけれど、ロックストックのような洒落たユーモアと面白さは感じませんでした。
ただ最後まで観られたので、今どきの面白い刺激的な映画なのだとは思います。
また、ロックストックに原点回帰という触れ込みのおかげで久しぶりに映画館まで足を運んで雰囲気を楽しめたのがとても良かったです。
トリッキーでスタイリッシュ、ガイ・リッチーの本領発揮
すっかり悪党面になったヒュー・グラントが、大麻ビジネスで裏の財をなすマシュー・マコノヒー親分の側近であるチャーリー・ハナムに向かって、彼らの悪事を映画の脚本に見立てて語ることで物語は進む。
だが、この進行が最初は辛かった。
主要キャラクターが次々に紹介されるのだが、名前も関係性も覚えられない。
台詞にスラングやダジャレが混ざっているからか日本語字幕の漢字にカタカナのルビがふられたり、画面に文字が表示されるから字幕がそこに乗っかったりして、全くついていけず早々にストーリーを追うことを諦めかけてしまった。
ところが、コリン・ファレルがファストフード店で不良少年たちを蹴散らすあたりからか、格闘技チーマーたちが大麻栽培所を襲撃するあたりからか、エピソードに派手なアクションが織り込まれ始めるとどんどん画面に引き込まれていった。
ナントカ卿の娘救出劇、中国マフィアからの買収交渉劇など、単品でも面白いエピソードが積み上がっていき、グラントとハナムの会話も面白味を増していく。
そして、点と点が線で結ばれるや、見事な逆転劇が待っている。
終わってみれば、実に巧みで、面白い映画を観た感覚で劇場を出られた。
どこまで本当の話かわかない
大麻農園の所有権をめぐる悪い大人たちの抗争。ミラマックス配給の映画は「コードネーム、U.N.C.L.E」以来で、イギリスの映画はキザな台詞回しの多い映画という印象です。娯楽映画としては面白くない。コメディというよりブラックな内容が多く、男性向け。日本で例えると「オシャレなVシネマ」という感覚でした。
話の内容も平行線をたどったまま特に進展がなかったので眠たくなり終盤になっても結局よくわからなくなりました。大麻の栽培に関しても大量に生産できるのは理解できたけど、販売ルートが描かれていないのが観ていて違和感を感じました。
「ジェントルメン」ぶりの演技合戦
ガイ・リッチー作品らしく、小気味いいテンポのカッコよさアリアリの映画。
マシュー・マコノヒーがジェントルマンなマリファナキングをおしゃれに演じてくれました。
一人のジェントルマンだけでなく、登場人物はそれぞれあらゆる面でジェントルマンで
タイトルどおり「ジェントルメン」な野郎たちの駆け引きがチョー楽しかった。
ヒュー・グラントの役どころは楽しかったけど、それ以上にコリン・ファレルがいい味出してました。
内容云々よりも「ジェントルメン」ぶりの演技合戦を観る楽しみを感じさせる作品でした。
オッサンがカッコイイ映画は好き。
非常事態宣言下でやっと見に行けたよ。「スナッチ」好きなんで、期待しておりました。
レビューをチラ見すると、「話が難しい・眠い」とか「腕が落ちたなガイリッチー」とかの辛口コメントもありましてちょっと不安になっておりましたが、鑑賞後は「あー見て良かったなー」と概ね満足いたしました。
何が好きだったのかというと「おっさんがカッコイイのが好き」ということにつきますか。あとセリフ回しかなぁ。中国人マフィアに「ヘロインを売るのは良くない」とかユダヤ人の敵役に「俺は金には寛容だが、、、1ポンドの肉で支払ってもらう」とかキッついエスニックジョークがブリカスっぷりを表してまして、なのに立ち振る舞いや服装が紳士なんだよなぁ。これだからジョンブルは。。。
とまぁ、汚いFワードがガンガン出てくるクライムサスペンスですが意外に「頭がおよろしい映画」でもあります。つまり難しい、わかりにくい、知識がないと面白くないという一面があります。
別に「面白くなかったと思った人」=「頭が悪い」と言っているわけではありません。エンタメ映画としては小難しい作りとなっており、その点ではあまり出来の良い映画ではないからです。
ここらへんは、「自分は好きな映画」なのですが星5点にしなかった点です。
「面白くなかった」という感想の人にも共感できるから。だから-1点で星4点にしました。
英国紳士っぷりとは裏腹に、英国貴族社会の病んだ暗黒面も出てきて、広大な屋敷や名声を維持するために広大な土地を大麻農場として差し出しているあたり、しかしその報いか子供が麻薬に溺れるという皮肉も、「現実にもありえるな」と妙な説得力があって良かった。
英国でしか撮れない良い英国映画でございました。満足いたしました。
マシュー・マコノヒーが出てるから、それだけを理由に鑑賞したんだけど...
マシュー・マコノヒーが出てるから、それだけを理由に鑑賞したんだけど、面白かった!
マシュー・マコノヒー以外は知らない。ヒュー・グラントやコリン・ファレルは聞いたことあるくらいだ。
ヒュー・グラントやコリン・ファレルを調べてみると、過去作ではイケメン役で出てることが多いみたいだが、本作ではただのオッサンだ。
オッサン達がメインで出てるけど、戦うと強くて、若者の不良を簡単に倒してしまうのは、格好良かったな。
マシュー・マコノヒーは大麻王ミッキーを演じてる。ミッキーは大麻工場を手放したいんだけど、商談成立しそうな所で大麻工場の一つが襲撃にあって大損失を被った。
実は商談相手のマシューが大麻工場を安く手に入れようとした策略だった。結果的には、マシューの策略を見抜いて、損失を補填させてしまったけど。
ミッキーの右腕レイは存在感があった。主演よりレイの方が出番が多かったんじゃないか?
レイの自宅を訪れた探偵フレッチャー(ヒュー・グラント)が、ミッキーの組織の弱みを握ったからレイを揺するんだけど、実はレイは全て知っていたってオチも良かったね。
で、フレッチャーは命乞い的に、レイ達が殺してしまった若者が実はロシアの富豪の息子ってことで、ミッキーやレイがロシア人に狙われる、と話すと、姿を消してしまった。
フレッチャーは映画会社にシナリオを売ろうとしてるみたいだけど、会社から出ると、難を逃れたレイに捕まった。
どんでん返しが何回かあって、最後までどうなるか分からないから、飽きなかった。
最初にマシュー・マコノヒーが撃たれた?みたいな所から始まるから、その後、いつ銃が発砲されるんだろうと、恐怖感があった。
レイの家の冷凍庫に若者が格納されてるし、中国マフィアも氷漬けだった。
雑誌の編集長はブタと何したんだろう?
ガイリッチー監督色強めです
大麻でのし上がった男が、これからの人生の選択を行うことで起こる物語をガイリッチー監督の独特な視点とコミカルなやり取りで描いた作品です。この監督の地元作品全般なのですが善人は出て来ません😁千鳥ノブさんじゃないですが「クセがすごい」方々ばかりです。
導入部分から伏線と時間軸をいじってるので謎解きもなかなか凝ってて楽しめます。
またこの物語の2段オチのもう一つも監督ならではの遊び心があり好みです。
待望のガイ・リッチー節で描く愛嬌ある悪党
アバンからタイトルバックにかけての流れが既に痺れるほどかっこいい。レコード音質の「Cumberland Gap」を従えたレトロでスタイリッシュな映像、小気味のいいテンポ。久々のガイ・リッチーらしさにワクワクした。
物語の大雑把な筋は、ロンドンのマリファナ王ミッキーがリタイアするためにユダヤ人富豪マシューに事業を丸ごと売ろうとする、マシューはチャイニーズマフィアを使って買い叩くための策略を巡らし、丁々発止の小競り合いが勃発する、そんなところ。そこに色々個性的なワルが絡んでくる。
この筋を内偵した私立探偵フレッチャーに語らせた上で、ところどころ時間軸を入れ替えたりフレッチャーの創作を挟んだりしていて、メタ的なものも含めると三重ほどの入れ子構造のパズルのような構成になっている。トリッキーな語り口で展開する物語の中、登場人物同士の騙し合いも絡むから終始目が離せない。
ぽんぽん話が進むので、状況を把握しながら付いていくのはそれなりの集中力を要するが、何しろ粒揃いのキャラが楽しい。
個人的にお目当てだったヒュー・グラントはすっかり甘さが抜けて、味のある曲者親父になっていてとてもよかった。狂言回しとして出番が多かったので満足。どんな役でも出来るイケメン、マシュー・マコノヒーは安心して見ていられる。
そして今回のお気に入りはコリン・ファレル。悪事に後ろ向きな一般人なのに、ジムの教え子トドラーズに引きずられる体で活躍してしまう。でもどこまでもアンニュイなまま。トドラーズ共々上下チェックのジャージがキャラにマッチして真似の出来ない(真似したらダサくなりそうな)かっこよさ。黒人の教え子とのやり取りは、現代の言葉狩りへのアンチテーゼかな?と思った。
中国資本が入り込んでチャイナ忖度が広がる業界のトレンドどこ吹く風で、チャイニーズマフィアといえばヘロイン!みたいな描写を入れてくるのも清々しい(笑)。
序盤はフレッチャーの一人語りが多めだが、ばら撒かれたピースが話の進行に従って整頓されてゆくので、尻上がりに没入出来る。
エキセントリックで魅力的なキャラ達が織りなす畳みかけるようなコンゲーム。テレビドラマ化の構想もあるそうで、今から楽しみだ。
見終わって後味悪いような微妙な気分に
このサイトではちょっと違いますが、「死んだ麻薬王の遺産を巡る戦い」、ざっくり言えばそういう風のあらすじを読み、「個性豊かな曲者たちが高度な駆け引き報復合戦を繰り広げ、最終的に聖人君子でなくとも憎めない人物が勝利を収める」といった具合の痛快な内容を連想したので、私はこの映画の視聴を決めました。
そういう期待はことごとく裏切る映画でした。勝ってほしいような「ゲーム」の参加者はロシアの財閥長ぐらいでした。彼は息子がゲームに巻き込まれ死んだので麻薬王に復讐しようとしており、唯一応援出来るゲームに参加した動機を持った人物ですが、理由が理由なだけに状況を分かっておらず、参加者と呼べるか怪しいもので、何より出番はほんの少しでした。
そしてこの映画は終盤まで狂言回しによって(登場人物の一人が遺産を巡る戦いについて説明する体で)進められるのですが、その過去の回想の中で麻薬王は、ピンチらしいピンチに陥る事も、必死になる事も無く、自分の財産を狙う者達を圧倒します。
期待通り高度な駆け引き報復合戦で圧倒しているのなら良いのですが、麻薬王のオーラとでも呼ぶべき謎の力で圧倒しているのがほとんどです。例として、麻薬王は中国マフィアのボスの茶に毒に盛って立場を示す場面がありますが、「じゃあ具体的にどうやって茶に毒を盛ったの?」「そんな簡単にそれなりの地位に居る人に毒を盛れたら苦労しないでしょ」といった疑問に対する答えが、「俺は麻薬王だから気付かれずにお前の茶に毒を盛れる」で、反応に困る訳です。
ゲーム参加者たちもゲーム参加者たちで大胆な手段に出ず、麻薬王の財産を狙うにも関わらず武力対策が疎かだったことが原因で次々とつまらなくやられ、噛ませ犬であるようにしか感じません。
しかし、そんな麻薬王も殺されるシーンを冒頭で既に流されていますので、回想の中で強者として振舞えば振る舞うほど、観客は圧倒的強者が誰かに負ける後の展開に胸を膨らませる訳なので、それが雑であろうが、他の登場人物を噛ませ犬にしようが、大した問題ではないでしょう。
それにも関わらず、後半、麻薬王が実は殺されていなかったと分かり、「俺は麻薬王だからお前の護衛をこっそり帰らせられた」でユダヤ人富豪を片付け、財閥長の襲撃からは運良く助かり、一度は口八丁で危機的状況を切り抜けた狂言回しを麻薬王の右腕がその居場所を突き止め、麻薬王笑い、そのままエンディングです。カタルシスに欠ける。誰かが麻薬王の財産を手にするところを見たい一心の私には、その一言に尽きる結末でした。
とは言え、事の巡り合わせの配置や伏線回収、そういった要素は綿密と計算され、麻薬王の妻なんていかにも使用人をいびったりしてそうで配役も的確で、間違った期待を抱かなければ、良い映画ではないでしょうか。
王者を操るのは、女王
カッコよいなぁ~
とにかく、一途な感じがキマッテル。
何も予備知識なく観た方が面白い(と思う)
どんどん、話に引き込まれていくし、クライムムービーだけど、それほどちみどろじゃない。
イギリス舞台のこういうの、好きかも~
爽快な裏社会映画
マシュー・マコノヒーの出演作は映画「インターステラー」が有名だと思うが、当方としては、渡辺謙と共演した映画「追憶の森」の印象が強い。自殺の名所として有名な富士山の裾野の樹海である青木ヶ原に、自殺するために訪れたアメリカ人男性アーサーを繊細に演じていた。
本作品ではアーサーとは打って変わって胆の据わった主人公マイケルを存在感たっぷりに演じてみせた。流石である。コリン・ファレルはアクション俳優というイメージが強かったが、本作品ではボクシングの有名なトレーナーというひと味変わった役柄である。これが似合っていて、登場シーンはワクワクさせた。ジムの練習生が引き起こした事態に対処するのに、そういう謝罪の仕方もありかと感心した。
余談だが、謝罪と言えば、最近の映画ではapologizeという言葉がよく出てくる。アメリカ人と中国人は謝罪しないお国柄だと思っていただけに、ちょっと意外だ。そのうち中国映画でも对不起(トイプチー)が連発されるようになるのかもしれない。
日本の女優でテレビドラマ「相棒」の小料理屋の女将として活躍した女優の高樹沙耶(益戸育江)が大麻はタバコやチョコレートよりも安全だと主張していたが、本作品の主人公ミッキー(マイケルの愛称)も似たようなことを主張するシーンがある。なにせ国民の4割がマリファナを吸ったことがあるというお国柄だ。州によってはマリファナが禁じられていないところもあるし、お隣のカナダは国ごとマリファナが合法である。
本作品はいろいろな仕掛けがあちらこちらにあって、古いタイプのトリックもあればSNS時代に即したシーンもある。ただ赤痢菌に関しては、潜伏期間が1日以上ある上に、症状は主に腹痛と下痢である。しかも75℃の1分以上の加熱で死滅する。そして中国人は夏でも熱いお茶しか飲まない。このシーンだけが唯一残念だった。
他のシーンはとてもよく出来ている。役者陣の演技は見事で、シーンごとに変わる衣装のセンスもいい。短くて的を射ている台詞が多くてわかりやすく面白い。登場人物のそれぞれの思惑が対立や協調、それに裏切りを生み、スマートにいかない現実の尻拭いに文字通り奔走したりと、目を離せない展開が最後まで続く。冗長なシーンはすべてカットした軽快な作品だが、金のペーパーウェイトの伏線は洒落ていた。爽快な裏社会映画だと思う。
ミッキー好き
面白かった〜!!
最初は難しい映画だ…と思ってたけど、だんだんテンポ良くストーリーが流れていって一気に映画に集中しちゃいます。
2時間でめちゃくちゃ満足感を得られました。
映画作り上手すぎでしょってなります。
海外のおじさん俳優好きは必ず観るべき!映画!
おもしろい構成!だけど掴みづらい。
期待していたほどハマれませんでした…。久々の映画館での鑑賞だったのでちょっと浮かれてハードルを上げてしまったかも。
まず印象的だったのは、物語の大半がゴシップの記者の回想や想像の映像だということ。これが本作最大の特徴ですね。人物が多く、複雑な話をまとめるにはいい手法だと思いますが、ちょっと掴みづらさを感じました。
鑑賞前にイメージしていた内容とはちょっと違いました。悪人たちが金をめぐって騙し合う話ではあるのですが、話のほとんどが回想であることから、リアルタイム感が少なめ。そのせいかノリきれませんでした。
セリフは好きなところもありましたが、暗喩が鼻につきました笑。汚いセリフも多めですね。
登場人物が多くて関係性を追うのが大変。前半はそういった人物紹介が続くので、展開としては退屈に思うかもしれません。
冒頭で先出ししていた場面に追いついてからは展開が動いておもしろく感じました。
ヒューグラントとマシューマコノヒーは良い演技していたと思います。表情や話し方、振る舞いから、役の人となりを感じました。ヒューグラント、食えないけど憎めない感じの役でおもしろい。好きでした。
マシューマコノヒーはクールながら、強者オーラが素晴らしい。貫禄あります。
チャーリーハナム演じるレイは潔癖っぽい描写が好きでした。タバコの場面とか。ボスの右腕としてあれこれ奔走したり根回しする苦労人っぽさも良かった。頭も切れて、敵に回すと怖い人ですね。
役回りとしてはコーチがいいとこ持っていきましたね。生徒もあわせて、ボクサー強すぎか?という活躍っぷり。カタギなのに彼らが一番凄くないですか?農場襲って勝っちゃうし。車の後部から銃乱射はフレッチャーが話を盛った可能性もありますが。MV的なヒップホップシーンも好きでした。ダサ格好いい曲。エンドロールで全編聴けて嬉しかったです。
群像劇かつ登場人物がほぼ悪人なので誰の視点で見たらいいのか掴みづらく、感情移入はし辛いかなと思います。キャラも皆あまり立っていないので…。レイとコーチあたりが応援はしやすいかと。個人的にはフレッチャーの一人勝ちが見たかったですが笑。私は感情移入できる作品が好みなので、そこも合わなかったです。
終盤だいぶ展開が早いです。畳み掛けてきます。個人的にはもう少し引っ張って、誰が勝つんだ…?を考える間がもっとあった方が良かったかも。
理解した状態でもう一度見たら、もう少しおもしろさを感じられそうです。
そして終盤目につく『コードネーム U.N.C.L.E.』のポスター。続編待ってます。
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