劇場公開日 2020年6月12日

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「舞台向けの台本だなぁ」死神遣いの事件帖 傀儡夜曲 東城綾華さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5舞台向けの台本だなぁ

2020年7月23日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

役者さん目当てで行ったのだけど、舞台向けの台本だなと。舞台とコラボの前提のせいか、予算のせいか、太秦だけで撮れるなら別に映画でなくても良いのでは?殺陣は綺麗なんですけど、衣装もライトノベルっぽいデザインと色使いで、舞台なら映えるかなと。数回で寿命尽きるなら、死神の力行使しようがないような?全体的に脚本の作り込みが甘い印象。この場面を見せたい!この台詞を言わせたい!というよりオーダーに合わせて書いた感じがする。謎解きというほどの謎でもないし。どちらかと言えば、同じ架空時代劇でも主役の鈴木さんが以前に演じられた「刀剣乱舞」が衣装もセットもかなり拘って予算かけてつくったんだなと実感する。画面を見ると予算って大事だよな、というのを一番感じた。映画なのにキャラクターの動かし方が小さいので、せっかくの映画の長所がいかせてない気がする。そもそも、この話は何を見せたいのか。舞台との連動の為だけなら勿体ない。役者さんは達者なんで、役者さんを堪能する為なら良だと思う。

東城綾華