ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語のレビュー・感想・評価
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様々な立場で時代と戦う女性達の勇姿が眩しいファミリードラマ
女優になることを夢見ながらも実直で保守的なメグ、作家志望で封建的な社会に反抗的なジョー、ピアノを引くことが大好きで控え目で繊細なベス、絵画の才能が恵まれながらジョーに対する対抗心にいつも心を揺さぶられるエイミー。マーチ家の四姉妹は南北戦争の従軍牧師として遠征中の留守を守る母のもとで仲睦まじく暮らしていたが、彼女達が成長するにつれお互いの考え方の違いが摩擦を生み、昨日までの当たり前がグラグラと揺らぎ始める。
『レディ・バード』で奔放な主人公を瑞々しく描いた監督グレタ・ガーウィグがシアーシャ・ローナンとタッグを組んで描くのは様々な立場で時代と戦う女性達の勇姿。自分が書く小説で家族を支えようとニューヨークで一人奮闘するジョーの帰郷と7年前の悲喜交々が交錯しながら四姉妹が胸に抱く様々な葛藤と決意がビビッドに描写されています。姉妹と父母の心理的な距離感が『レディ・バード』のそれと酷似しているので恐らくは監督自身の実体験が濃厚に滲んでいるのでしょう。
眼を見張るほどに美しいシアーシャ・ローナンと彼女に負けないくらい美しいティモシー・シャラメがメインキャラですが、個人的には四姉妹で最も複雑な心情を露わにする四女エイミーを演じたフローレンス・ピューが印章的、四姉妹を優しく見守る母を演じるローラ・ダーン、嫌味たっぷりに毒づきながらもマーチ家を見放さない裕福な伯母を演じるメリル・ストリープの重厚な演技も見応えがあります。出来ればオスカー賞レースの前に鑑賞したかった作品です。
そういえばエンド・クレジットを見て気づきましたが、作中に登場するアンティーク小道具にはメリル・ストリープの所蔵品も使われているようです。
素晴らしいストーリーと映像美
昨日のランボーに続き、映画の一気観。
今日はガラリと趣向を変えて、若草物語。
事前のレビューで「オスカー作品候補」、
「時間が行き来する」の情報を仕入れておきましたが
お陰様で期待以上に楽しめました。
まず、オスカー作品賞はこれで良かったのでは?
パラサイトとは比較になりません。
物語のストーリー、展開の美しさ、4姉妹の
見事な演技力に、美しい映像美。
間違いなくオスカー級の作品でした。
登場人物が多く、時間も行き来するので
一回で吸収し切れた気がしませんが、
家族の素晴らしさ、特に兄弟っていいなぁと
思わせる丁寧な描写が素敵でした。
ピアノの音色も心にジーンと来るものがありました。
特に最後のシーンで男性が弾くピアノには
涙がこぼれました。
同時の女性の立場と、現代の黒人の置かれている
立場が、何となく重なります。生まれた時代を
憎むのではなく、その時に何が出来るのか考えさせ
られる映画でもありました。
今を素敵に過ごす4姉妹とお母さんに、拍手👏
時間軸が理解できなければ楽しめないかも…
正直、ストーリーは、あまり興味なかった。若草物語…多分、読んだことないと思う。でも、キャストが好きだったので観に行きました。シアーシャ・ローナン、可愛かった。そして、ティモシー・シャラメ、カッコイイとは思わないけど、好きな俳優さんです。エイミー役の子は、どこかで見たことあるような気がしましたが…ミッドサマーの子だったんですね。観終わった後に気付きました。
ストーリーは、思っていたよりも面白かったです。若草物語を読んだことないので、どのくらい忠実なのかは、分かりませんが、読んだことない人でも楽しめるのかな…と思います。ただ、時間軸がバラバラ。テーマごとにストーリーを進めてるのかな…と。ベスが死んだ次の瞬間に生きてたり、髪を切ったはずのジョーの髪が元に戻ったり…。そういう変化に気が付かなければ、時間軸が分からなくなり、ストーリーが楽しめないかもですね。
ま、何はともあれ、素晴らしい女優さんたちを観に行ってもイイと思います。
グレタ・ガーウィッグ
監督の以前に鑑賞したレディ、バードに引き続きシアーシャ・ローナン、そしてティモシー・シャラメが出演。時制が行き交うが、映像のカラー、音楽の使い方で一発でわかり易く演出されてました。レディ・バードはシシャーナ演じる高校生がガーウィク監督の故郷、サクラメントからNYに自立を目指して旅立つ話でした。
本作も女性の自立がもっともっと難しい時代に立ち向かう姿を4姉妹のそれぞれの生き方とともに描かれており、ガーウィク監督のカラーがきっと色濃く描かれてるのだと感じました。
それにしても4姉妹の少女時代の幸せな様子、周りの人々の優しさ、何よりもジョーとローリーの息もばっちりで、観ている自分も幸せを分けてもらったようでした。
だからこそ、ジョーが「少女時代が終わる」というセンチメンタルなセリフが胸にきました。
フローレンス・ピュ―は筋肉つきすぎだから、氷が割れると思ったら、そのとおりだった
原作未読。お客様も女性が8割でした。
私は仕事帰りのおじさん。
時系列が前後するのに、役の女優さんが若いままで、衣装も同じ感じのせいか、メリハリがつかず、ちょっとわかりにくかったです。
シャラメ君は次女の彼女が好きだったのに、四女のピユーちゃんと結婚しちゃうし。妹思いの次女ががまんしたんだなということはわかったけど。
ピューちゃんはアタシ的にはファイティングファミリーの方が萌えました。
暗い世の中に光を与えてくれる作品。
先ほど映画館から帰ってきたのですが、本当に素敵な映画でまだ余韻に浸ってます。
名文学が原作だから当たり前なのだけれど、映画を見ているのに文学を読んでいるような気分になれる作品でした。
衣装やセット、髪型まですべて丁寧に作り込まれていて、世界観にすごく引き込まれました。衣装は特にとても可愛くて好きだったなあ...
原作では読者にあまり好かれている印象のないエイミーだけど、映画のエイミーは本当に可愛くて、でもわがままで人間らしくて、私の中では1番のお気に入りでした!四姉妹それぞれ可愛いだけじゃない魅力がたくさんあって最高だったなあ。特にシアーシャの演技が最高でした。
私は今18ですが、こんなに若い年齢でもなんの支障もなく楽しめました。特に女性には、勇気と元気をくれる映画だと思います!!将来見返したくなる名作だったなあ。
死にたい人は小説を書くべし!
素晴らしい姉妹だけど死んだり不幸になる人もいる。
でも小説家の次女は恋に敗れてもどこまでも希望の塊。
映画自体が次女のフィルターをとうしているから、どこまでも輝いている。
誰か忘れたけど、希望は、自分の中からしか生み出さない。
人間関係、人生、世界、全てを決めるのは自分の希望。
政治、経済、常識、人間関係、全ては心の中にある。
主役の次女はそれを示している。
だから悲観して自殺とか自暴自棄なんて、ええ加減にしろ、それを映画は示している。
心の糧になる映画です。
清々しい
コロナで映画館に行けなくなり、復活の一作目。久しぶりの大スクリーンに内容の素晴らしい映画に大満足です。その人らしく生きるって難しくもあり、大事なんだなーと思い返させてくれる作品でした。
女優さんたちがキラキラで、女性が自分の生き方を考えられるようになってきた先駆けの時代を演じるのに素晴らしい演技でした。
今年は映画も一作一作大切にみたいなと思いました。お家映画ももちろん好きですが、映画館はやっぱりいいなぁ。。
自分らしく生きようとする姿に引き込まれた
コロナ自粛明け、映画館で見る最初の作品。
やっぱり映画館の方が集中できるし、没入感があるよね。
四姉妹が大人になり直面する現実は厳しい。しかしそんな中で、間違えてしまうこともあるが、自分らしく生きようとする姿に引き込まれた。
今作は現在と家族で暮らす過去を行ったり来たりする。唐突ではなく、思い出として過去のシーンが挟み込まれるのがいいなと思った。
四姉妹の仲の良さが微笑ましい過去ではトーンが暖色が多く、希望に満ちている様が感じられたが、現在パートでは青色など暗めな色が多く、直面する厳しい現実を現してる気がした。
四姉妹みんないい演技だと思ったけど、フローレンスピュー演じるエイミーだけちょっとパンパンでハスキーボイスで違和感感じた笑。
女性にも男性にも観てほしい
家族愛も親友を想う異性間の愛も綺麗に描かれてた
泣いた
お父さんが帰ってくるところ
ベスが死んじゃうところ
向かいの家のおじいさんが家の前で泣いてるところ
あともう一回くらい泣いたけど忘れちゃった
「みんな違ってみんな良い」的な〜〜
コロナの自粛後にやっと公開された今作。
テンポが良い!!
アメリカの南北戦争当時の話だけど
そんなにタルい部分はなく
トントン話が進んで行く。
女性の幸せは金持ちの男を見つけて
結婚することが一番であった時代に
結婚も有りだけど、
自分の力で生きようとするのもありよね。
要するに「みんな違ってみんな良い」的な〜〜
現代の女性にも通じるストーリー。
映像の美しさ、編集のテンポの良さ
脚本の良さ、シャラメ君の可愛さ?(笑)
全部、一押しです!
で、月に8回程映画館に通う中途半端な映画好きとしては
原作の「若草物語」自体、
「ガラスの仮面」の劇中劇の部分しか知らない(笑)
「若草物語」にそんなにたくさん続編があったことも
知りませんでした。(恥)
主演のシアーシャ・ローナン演じるジョーが
自作を出版社に持ち込むところから始まる。
女性であっても自力で生きようと
作家になるための第一歩を踏み出す。
つまりは男社会に踏み出す象徴的なシーン!
アニメで放送された子供時代では無く
もうちょっと大人になった時代から始まり、
回想の少女時代と行ったり来たりするため
時系列を追うのに最初少々戸惑いました。
何十年も間のある話では無いので
役者さんもそんなに老けてないし〜〜
ただ流石にアカデミーに
ノミネートされた作品だけあって
多少戸惑っても最後はやっぱ楽しい!!
少女時代も大人になってからのシーンも
映画的な工夫にあふれていて
今日的なテーマ、「みんな違ってみんな良い」が
違和感無く伝わってくる。
女性の生き方と言う古くて新しい主題である限り
「若草物語」はその時代その時代の最新の
問題やら解決策を纏って
再解釈されてゆく作品なんでしょうね。
主役、ジョー役のシアーシャ・ローナンと
四女エイミー役のフローレンス・ピューに
次世代のメリルとキャシー(ベイツ)を
観たのは私だけ??
@もう一度観るなら?
「映像や衣装の美しさは映画館で!」
原作を知らないで観るより、知って観た方がずっと楽しめるような気がします。
古典的名作の実写版ということで、気になっていた作品です。
コロナ明けで、全国一斉に上映されたので鑑賞してきました。
原作は「若草物語」。
遠い昔に読んだ記憶はあります。
4姉妹のお話です。
…
その程度の予備知識
まあいいか。 (間違いではないし)
19世紀中頃のアメリカ
人々の暮す街並み
日常の生活風景や
パーティーでの衣装 などなど
そういったものが緻密に再現された世界で
登場人物たちと一緒の時代を過ごしているかのような
そんな気分になりました。
とても丁寧に作られた良質の作品です。
満足です。
※正直な話、原作を読み返す等した上で観ていれば
もっと楽しめたような気もします。。
◆
あれこれ
話の密度
すごく濃いなと感じました。
「若草物語」って、こんなに内容の濃いお話だったのか
と気になり、調べてみたところ
姉妹の結婚などは「続・若草物語」のお話なのですね。
(原作が4部作とは知りませんでした)
ストーリーの密度が濃いのも納得。
ベスとエイミー
映画が始まってからしばらくの間、
この二人の見分けがつきませんでした。 とほほ
似てませんか?
メグとジョーははっきり区別できるのに…
(認知能力の低下ではない …と思いたい)
ジョーとローリー
一方通行の想いが哀しいです。
気持ちに応えようと振り向いたとき
相手はもう、こちらを向いてはいなかった
なんかこう…切ない
人生とは、まさにタイミングなんですよね
と、しみじみ。
もう一回観に行こうかな
と、思案中です。
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。
今日も「自分らしく」を連れて行くーーー。
2020年6月26日
映画 #ストーリー・オブ・マイライフ/#わたしの若草物語 (2019年)鑑賞
@TOHOシネマズ天神
#シアーシャ・ローナン の演技が光ってる映画ですね。
展開が早く、飽きさせない見事なシナリオ。ただ7年の時間差ではいくら若い主人公たちと言えど今なの?7年前なの?と一瞬戸惑う場面も
卓越した構成とシャラメくんのシズル
ちなみに原作小説は、子供の頃に読んでいるが、どちらかと云うと、アニメや映画で、ストーリーに馴染んでいるので、今回の映画化が、どこまで原作に忠実なのかは、不明だが、古典的名作「若草物語」を、現在の女性に向けた意味合いで、ブラッシュアップされて制作されていると感じる。
四姉妹の次女、ジョーの20代の今と10代の過去が、交差する手法を駆使していながら、テンポ良く活写して、原作前半の10代の時の有名エピソードも無理なく盛り込み、現在と対比させてながら、各キャラクターに見せ場を与えて、ダイジェストにした感じもなくて、とても卓越した構成だと思う。
頻繁に現在と過去の時系列が交差する構成だが、場面ごとに、画面の色調を変えていて、現在は若干青味の忠実色で、過去は暖色系の色調と区分して統一されているので、観客も混乱し難いと思う。
シアーシャ・ローナンのジョーは、とてもハマり役で、チャミーングで行動的な面も、更に強調され映画に、躍動感をもたらしいる。
個人的には、セオドア・ローレンス役の美青年ティモシー・シャラメが、絡む中盤までは、彼が画面に居るだけで、視線を奪い魅せる。
特にエイミーのアトリエで、ただソファに座って会話している場面なのに、カメラがカット毎に寄って徐々にアップなるところは、仰け反るほどに、美しく優美なシズルを感じる。
多分監督のグレタ・ガーウィグも彼に魅せらたのだろうと思う。
本作は、4月に公開予定だったが、コロナの影響で延期になって、映画館に客足が遠のき、不本意な形で公開されているが、足を運ぶ価値のある傑作です。
見るべき一本
面白かった。
お金を払って劇場で観るべき一本。
何よりよかったのが演者が皆楽しそうに幸せに演じていたこと。
こんな風に観れて幸せな気持ちにしてくれた映画は近年ありません。
是非映画館で観るべき一本です。
でも僕は250人ぐらいの箱で一人で観ました。
なんと残念。
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