花束みたいな恋をしたのレビュー・感想・評価
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運命と現実
すごく良い印象が残る作品でした。
恐らく見る人の価値観、その時の精神状態とかで
寂しく悲しいものに思える場合もあれば
明るくあたたかみを感じる場合もあるんじゃないかなあ〜と。
今のわたしにとっては後者でした。
作品の序盤、次々に訪れる'運命'にまず目がいきます。
それはそれはベタベタな少女漫画か!ってツッコミたくなるほど。
ここは多分なんだこれと思う人が多くてもおかしくないだろってレベルで次々にしつこい程現れます。
'運命的に'惹かれ合い、付き合う2人。
そこからは理想のカップルみたいなシーンが山ほど。
楽しく幸せな日々が流れますが、2人は大学生と社会人の狭間に突入し
そこから今と未来への考え方の違いが広がっていきます。
ここからどんどんこの作品は現実味を帯びます。
序盤の少女漫画を思わせる展開からの落差で、観客側も一気に引き込まれると思います。
2人の思いが離れていく様も、ここでは大学生と社会人を起点にされていますが
観客側は、こんなことであの人と喧嘩したな、と自分の体験に置き換えるのが恐らく容易なほどリアルに描かれていたと思います。
最終的にはお別れしてしまう2人ですが
それも多くの人が経験していることですよね。
あれだけ固く結ばれた運命のような2人でさえ、もしかしたら一時的な考え方のすれ違いによって別れてしまうんです。
とりあえず京王線ユーザーとか、その周辺在住の人達にとって興奮ものであることは間違いないですね!
素敵な作品でした!もう一回みます!
恋をしていた頃を思い出す
テンポはゆっくりですが飽きることなく観れる映画でした。
ただ、アラサーの女性にはやたらリアルで直視するのがしんどいです。
綺麗な映画ですが最後はオチは現実的なので夢は見れない恋愛映画です。
淡々とした恋愛映画
ふたりの出会いから…。を、淡々と描いてる感じではある。特別、何か事件があるわけでもなく、よくあるような若い二人の感情の盛り上がり〜すれ違いを表現してる感じではあるが、そのラストをどうするのかが読めなくておもしろかった。物静かな映画ではあるが楽しめた。
じんわり…
最後、なんか浸ってしまいました。
最初は、こんなに合うカップルって普通おらんよなって思いながら見てました。キラキラしてるな、若いなって見て、後半になってくにつれキラキラが現実味を帯びてきて大人になってく感じがすごい伝わってきてとってもよかったです。
整理するまでの3ヶ月が特にいいなぁって思いました。別れてもギスギスしずに、さよならで終われるのってなかなか難しいけど悔いなく前に進めますよね。終わるならこんな終わり方がいいなぁ。
2人とも幸せになって欲しいです。(´˘`*)
感情移入できればとてもよい作品
「恋愛は生ものだ」という加持さんの発言がこの作品の展開の全て。
趣味がいちいち合致する奇跡のような出会いを経て、絹と麦は恋に落ちていく。それは花束のような美しい感情でありながら、時間と共に枯れていってしまう。けれど、枯れても花束の美しさ、もらったときの喜びは消えることはない。そんな話なのかな。
ふたりのすれ違いは、きっと生きていくために社会の荒波に揉まれて変わっていく麦が大人で、大学生のままの気持ちを持ち続ける絹が純粋で、どっちが間違ってるとかではないのだと思う。
でも、ひとつひとつの出来事を見れば明らかに麦が間違っているように自分には見えた。だからいまいち感情移入ができず、世の中と同じような高評価ができなかった。あとは、ポップカルチャーの名前が多すぎてついていけない。そして加持とシンジってなんのボケや。
でも、ベタな恋愛映画と違って静かにかつ余すことなく感情を描けていたので、良作であることは確か。
やはり脚本が素晴らしい
公開してかなり経ってますが興味がありテアトル新宿で本日見てきました。
予告編ではよくある若い二人の恋愛映画かと思ってましたがやはり坂元裕二の脚本が秀逸で会話とモノローグは最初から最後まで飽きることはなく楽しめました。
似た者同士で仲良くなるところから同棲して就職そして別れとその後まで。展開も見事ですがやはり主役菅田将暉と有村架純二人の自然な演技が素晴らしかったです。
2015年から2020年まで当時のトレンドと二人の日常がリンクして描いているのも楽しく見れました。
これから見る方も少ないとは思いますが機会がありましたら是非ご覧ください。ラスト近くのファミレスシーンは青春時代を思い出して泣けます。
私には刺さりませんでした…
レビューも興行収入もキャストさんも良かったので観に行きましたが、残念ながら私には刺さりませんでした。ブラの印象だけ残りました(笑)
素晴らしい脚本、でも
坂元裕二氏の脚本の素晴らしさを堪能できる映画だと思います。深いセリフ回しや、??がつくセリフにも深い意味があって、若い頃の一途な恋愛感情やすれ違いや衝突やもどかしさやさまざまな感情が練り込まれていて、やられた!って感じです。菅田将暉と有村架純がうまく演じてるとは思うんですが、このキャスティングによって、売らんがためって言う商業主義的な臭いが全面に出てしまったのは残念に思います。
懐かしかった。思わず涙がでてしまう後半のシーン。そっか、皆、恋をし...
懐かしかった。思わず涙がでてしまう後半のシーン。そっか、皆、恋をしてカップルになって、生活になって現実になって、いつの間にか生きる事で精いっぱいの20代を過ごして。そうして時間が過ぎて行ってそこに恋とか愛とかよくわからなくなって分かれて。 そういえば同棲スタートと同時に猫も一緒に住み始めたんだったなあなんて所までこの映画と自分がすごく重なって、なんだか後半涙がでた。 自分の場合はその別れからまた再会して結婚に至っていまも21才になる猫が隣にいて、出会ってから21年かあ。とシミジミ思ったいい映画だった。
現代世界を舞台にした恋の行く末は⁈
感想
大まかに
絹と麦のリアルな恋に感動しました。序盤の偶然のしすぎからうまれる意気投合具合には違和感がありましたが、それ以降の展開は2人に共感しながら観ていたので惹き込まれました。中盤までの楽しげな2人はとても微笑ましく観れましたか、その後の物語が辛く苦しかったです。ラストの怒涛のフラッシュバックは泣きそうになりました。そのうえでラストは・・・という脚本はとても楽しめました。
・物語構成
わかりやすく抑揚を付けて感動させるような作品ではなく自然な日常の中にうまれる小さな物語構成だったのでその点で好感を持ちました。
また、最初に物語の先の展開を示唆したうえでの2人の幸せな日常を淡々と描くという構成はどこか儚さを感じる構成になっていてお見事という感じでした。
・小ネタ
この映画はマンガ、ゲーム、映画、音楽など時事ネタや小ネタが多発します。何か一つでも元ネタを知っていれば2人の自然な日常風景に共感できると思います。私も何度かそれわかる、あるよね!と共感できました。
・演技
名演者の方が多数登場されていました。現代における並行世界の物語として観やすい自然な演技をされて素晴らしかったです。ときに笑い、ときに喜び、ときに悲しむ。そんな繊細な演技を見事に演じられていて脱帽です。
総評
人生体験豊富な大人向けの重厚な新開拓恋愛映画。現代人のツボをつく物語構成や世界観設計、小ネタが楽しい。
気になっている方には是非観てほしい傑作映画だった。
現代の男女の繋がり方、そして気まずくなるシュチュエーション (知り...
現代の男女の繋がり方、そして気まずくなるシュチュエーション
(知り合いが居るはずの所にいったらその知り合いが居ない、
自分の知り合いと話をする場面に、知り合いでない人が混ざっ
ているなど)がリアルに描かれ、セックスレスのこと、仕事のこと、
殆んどについてリアルに描いていると感じました。
実際、これまでの恋愛ドラマや映画では、現実とは違う
(現実からみたらレアケース)状況設定がされたものが多くあり、
そんなものは見飽きたという見る側の気持ちに答えようとして
書かれたシナリオなのかな、という気がしました。
それだけに、自分が結婚前に感じたこと、結婚後に感じたことが
とてもストレートに書かれていて、なにか結果的に見た人に考えさ
せるような映画になっている気がしました。
映画の在り方として、(エンターテイメント性追求型)、
(芸術性追求型)、(全方向を追求し完璧さを求める型)、
なんかがあるんだと思うんですが、この映画はドキュメンタリー映画
の様な、身につまされるような、観る人の経験を刺激して、考えることの
きっかけを作るような。そんな意思を勝手に感じました。
〔作品を通じ、緩やかに提案していると感じられたこと〕
〇資本主義による会社の在り方。それが人々に与える影響。
〇個々人の仕事への考え方の違い。(若手に主人公がイラつくシーンで)
〇好きな事をやり続ける是非を通して、現代に於ける大人とは、成熟とは
なにか?を問うている。
〇男と女の違い。ジェンダーレスとか男女平等とか言っても、結局男女は
性別の違いとともに考え方の違いや身体的な違いがあることをどう考えるか。
・・・・カルテッドと似ている部分のテーマがあったので、この辺は坂元さんが
特に言いたいことなんだろうな、とは思いました。
時代を象徴するカルチャーは入ってるけど
開始15分か20分くらいで、主人公2人の学生特有の自意識感とか恋の盛り上がりとかチープで生々しくて観てられない、、、と思ったんだけどせっかく借りたので幸せなシーンすっ飛ばして個展で友達に紹介するあたりから鑑賞。
そこからは人生のイベントに沿って大人になりきれない2人の不器用な恋愛が描かれてて、なかなか良かった。好きだった本や映画も入ってこなくて、パズドラで無になる気持ちもすごい分かる!社会人になって忙殺された時代を過ごした人ならこの恋愛のすれ違い、あるあるだなぁって。
だけど、なんか細かい実名で小説、漫画、時代に合わせたカルチャーで雰囲気作りをしてるわりに何故かリアリティ感じない…
周りのゆとり世代って、もっと達観して学生時代から人生諦めてるというか、もう少し上手く立ち回れるし、恋人との将来性とか早くから考えてたり。
就活諦めてフリータースタートとか、広告代理店両親を他人行儀にみる感じとか、きぬちゃんののんびり具合が現実味うすい気がして、なー。
あと2016年から2019年の雰囲気がなんかもっとひと世代前に感じる。40代が昔を思い出して時代背景とすり合わせて作りました感がある。
青春時代思い出すには切なくて苦い映画。ハッピーじゃないけど、色んな世代に刺さりそう。
考えさせられる作品
男女の考え方の違い、恋愛、結婚の難しさが非常に上手く描かれている。いい意味で物語感がなく、実に現実的で、菅田将暉と有村架純の演技の上手さが光っていた。欠点が1つもない、面白い作品。
解りすぎる〜!
どうして別れたのか?
それは男の脳と女の脳、考え方の違い。
女は、絶対に譲れない許せないところを目の当たりにし「別れる」と決めたら揺るがない。
むぎくんみたいに「やっぱり別れたくない…」とか修復を考える事は決してない。
結婚すれば、また違う形でそーゆう面が現れるだろう。でも、友達だったら「またか」って客観的に見れる。現に別れたあと仲良く出来たのは、お互い重荷が下りたからからじゃないだろうか。
女はハッキリさせたい生き物。
男は現状を繋ぎ止めておきたい生き物。
友達関係が一番楽。
でも、解り合えるからこそ「運命の人」と、いつしか恋愛と錯覚する日がどちらかに必ず来る。男女の友情は異性である以上、私は絶対にあり得ないと思う。
あるとすれば、こーゆう過程を経たむぎくんときぬちゃんならあり得るだろうと思う。
私も若かりし頃、恋愛感情を出さずにいたら、結婚した今も元彼と仲良く連絡を取り合っていたのだろうか。
何年後かにまた見たい映画
映画館にて鑑賞。
ある程度恋愛経験のある方が「自分もこういう時期があったな~」と共感しながら観る映画。
付き合った経験が無かったためか、周りの方が言っているより楽しめなかった印象。
ある程度色々な経験を積んでから再度見ると印象が変わるだろうな…。その時になって初めて面白さが分かるかも。
何度も観たいやつ。
大好きで何度も見ている映画、モテキのもっと穏やかで女性的なバージョン、みたいな位置付けになった、自分の中で。何度も観たいやつだ。サブカル、てゆーかちょっと細かい音楽や本やなんやかんやの好みが合うって、若い時ってものすごい大切なことで、好きなものが同じ=運命!って私も思っていた。好きなものが違う人とは話が通じないというか。もしくは、同じものを好きになろうとしてた。今となっては好きなものが違っても全く問題ないし、むしろその方が面白いとすら思うのに、一つのものを共有すること、2人にしか分からないものを増やすことに躍起になっていたあの頃、、をすごい思い出させてくれる映画。昔の自分たちのようなカップルを見て嗚咽する絹ちゃん、切なすぎる。別れた後の温度感リアル、ばったり会ってしまったあとの感じもリアル、もう戻らないけれど大切な数年間を共有できて、きっといつか何度も思い出す相手、うん、素敵、切ない、かわいい。
心の声がたくさん☆
心の声がたくさんで、感情移入はせずに客観的に見れました。こんなになんでもピッタリな人って1人はいるよね。就活とか社会的なものがきっかけで、相手が頼りなく見えたり、離れたりするんだよね~と思いながら見ました。出だしが2020年だったので、もしかしてまた付き合うのかな?て考えてたけど、ちゃんと別れたからそれはなかったかm(_ _)m
別れたけど、なんかほんわかした気持ちになりました。
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