シン・ウルトラマンのレビュー・感想・評価
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ヒーローとは、なんてありがたい存在なんだ
全世代、全日本人に対して製作されているのがよくわかる。
そのため、(シン・ゴジラのような)なにかに全振りしたような、尖った作品にはなっていない。
もっと大衆寄りにも、もっとマニア寄りにも、もっと芸術作品寄りにも作れたろうに
このへんがちょうどいい、バランス感覚に優れた作品。
興行的にも成功するでしょうし、それなりに各ゾーンの観客の満足度も超えてきている。
これは非常に良い商業映画ですよ。
個人的にはもっと、色々と再会したいやつら(怪獣、星人)がいっぱいいたんだけれど、
尺を考えると仕方ない。
仕方ないというよりも、この尺でこれだけ詰め込んだなという感想になるあたり、
満足感でいうと、やっぱり素晴らしい映画だなあと感じる。
特に、ゾフィとゼットンはこう解釈するかという展開には唸った。
(思わず「おおーっ!」と声が出たのは、ゴジラ ファイナルウォーズ、モンスターX → ギドラ進化以来)
なにより、災害から、核廃棄物保存施設や街を「守ってくれる」「味方」が、こんなに頼もしく、
有り難い存在だという事を、本当に強く感じた。
ヒーローというのは、人間側が勝手に抱くイメージだけれども、
やっぱり、人間という存在は弱く、強い者守護者に憧れるのは本能なのだと思った。
ウルトラマンを見たことがなかったけれど
ただ怪獣とプロレスしているイメージしかなかったが、ウルトラマンが地球にきて、戦い、そして去っていく背景がしっかり描かれていた。
途中メフィロスには地球を支配させちゃっていいんじゃないかなって思うところはあったけど戦い続けるのが正義のヒーローってことで無粋な考えなのかな?
ラストシーンは当時の予告の誤植を元ネタに作られたらしい。昔からのウルトラマンファンっぽい青年が映画後に「もうシンシリーズは見ないわ」と言っていたので不満な部分があったのかもしれない。しかし、ウルトラマンをほとんど見たことがない身としてはとても楽しめた。
エモエモ
なんか小学生の時思い出すわー
ガボラのソフビ持ってたなー笑
ゼットンのピコピコ音と鳴き声が当時のままでエモエモ
でも、もはや巨大な破壊兵器と化してたのはビックリだけど。。。
メフィラス星人がすごくスタイリッシュになってたのはエモくないけど。
レッドキングとバルタン星人とダダを出さなかったのはあえてなのかしら?
ピグモンとかもいたのになー
ウルトラマン目線で観賞すれば良いのではないかなぁ。
本映画はウルトラマンが主人公なのだから、そこのみを追って観ていけばとても分かりやすいものだと思います。
1.禍威獣を駆除するために地球へ来訪、任務を果たす。
2.自身の戦闘の際、子供をかばって命を失った男の行動に興味を持つ。
3.男の身体に同化して地球の様子を探ろうとする。
4.なぜ男が自分の命を捨ててまで他人を助けたのかが理解できない。
5.幾多の戦闘や仲間たちの様子から、人間には外星人達とは違い「自己犠牲」という行動パターンがあると薄々気付く。
6.外星人達との接触の中で、その思いは確信へと変わってゆく。ただ「本当に救う価値のあるものは何なのか」の判断に思い悩む。
7.最後の審判が下される時、人間を救うべき存在なのかを試す為に「本当に自己犠牲の心があるのか?最終兵器の破壊に他人の為に本気で取り組むか否か」の問いを投げかける。
8.人間達が期待通りの行動・判断を下してくれたので、「自己犠牲」することを覚悟する。
9.自己犠牲とは、他人の事を思いやる「愛」だというものだと理解する。
10.愛すべき人達に心から受け入れられる。
禍威獣や外星人達がどんどんハイスピードで出てくるのは、作品の製作者側のファンサービス(趣味ともいう)であって、うまくストーリーを進める装飾的なものであると思いました。
特に音楽は顕著でした。
孤立していた人が徐々に周りから受け入れられていくという骨子は、最初のエヴァンゲリオンのTV版に近いのではないでしょうか。
映像とか細かな設定にどうしても目が行きがちなのは仕方がない事ですが、これはあくまでも「ウルトラマン」の映像なのでまずはストーリーから追ってみてはいかがでしょうか?
観方が少し変わると思います。
大人向けなのか?(言ってないけど)
ウルトラマンという外星人(異星人)。
彼の地球における活動とその理由を主軸において物語を語る。
昔々のウルトラマンとは視点を変え、いまの社会にもし?を作った様なお話である。
ただ主人公が所属する隊の中で、(浅見との初見は分かるとして)他隊員との関係性が全くない(語られない)のには驚きを持ってしまった。っていうよりモヤモヤを感じた。
カイジュウとの戦いというより人間そして外星人の地球を掛けた争いが主体となっていくのだが、ウルトラマンが主人公に化ける理由がとても短絡的過ぎた上に、それだけで自身の命をかけることになるのか?ってところが描き切れてない様に思いました。
良く出来た作品だと思いますが。
良く出来た作品だと思いますが、あくまで庵野秀明のウルトラマン。円谷のウルトラマンと系統が違います。円谷のウルトラマンがM78星雲から来たウルトラマンとすれば、これは米津玄師君の作った主題歌「M87」から来たウルトラマンと割りきれば、シンゴジラみたいなグダグダ感がなくてスッキリしていたと思う、帰ってきたウルトラマン(ウルトラマンジャック)からリアルタイムでウルトラマンシリーズを見てきたおじさんの感想です。まあ、円谷のウルトラマンみたいに特別チームにオリジナルの武器が有っても良かったかな?まあ、それ以外特に悪口は無いし、タイトルにも有る通り良く出来た作品だと思います。
神々の対話?(ネタバレ注意!!!)
最初から、厳しい事ばかり言います。
地球と云う星の中でも、日本にだけ発生する「禍異獣」を、自衛隊等の部署が「適切に」処理している世界。世間も「ふ~ん」と云う薄いリアクション。対応する各部署も熱気はまるで無し。ちょっと厄介そうな「禍異獣」が現れた時に、ウルトラマンは姿を現し退治しますが、社会からアッサリと受け入れられ、
「この力を何か(軍事)利用出来ないか」と考える悪い大人達が出てきます。
その後現れた宇宙人は、「地球」という惑星の人間が、今後科学を発達させて他の惑星へ侵略してくる傾向が有るか無いか…の議論が宇宙人同士で続き、実際にそんな事ばかり考えてる小狡い地球人達はそっちのけ。
地球人から見れば、人知を超えた能力を持ってる宇宙人同士の会話は、いわば神様同士の会話の様で、拍子抜けするほどアッサリと方が付いて、それほど命懸けと云う印象も無く戦ったウルトラマンが頑張ったお陰と云う形で、他星の宇宙人達も皆許して帰ってくれて、めでたしめでたし。
自分は、「自分がこの映画に求めていたものは何だっけ?」と、エンドロールを見ながら自問自答してしまいました。
「皆が幸せに暮らすこの地球を、邪悪な宇宙人から守るため、力を合わせて戦う物語」じゃ無かったんだっけ???と。
でも、それじゃあ現行の「ウルトラマン何とか」で事足りちゃうんですよね。
だから、大人の観賞物として、こういうメッセージ性を持たせたのかな?と。
人間が科学技術をどれだけ発達させても、悪い方向へ利用する事ばかり考えるから、そんなに未来は明るくないよ、と。
でも、それにしては出てくる人間達は恐ろしいぐらい呑気で冷めていて、ルーティンワークの様な顔でやり取りしています。
「シン・ゴジラ」の時のような、「震災と云う裏テーマ」が無いので、出てくる人間達に使命感も何も感じられなくて、全てが淡々としちゃっているんですよ。
こう成ると、「性悪説に基づいた観念の宇宙人が、地球を滅ぼす又は管理する等の目的で色々仕掛けてくるけど、地球人だって悪い人ばかりじゃないって事を理解した宇宙人達は、ウルトラマンを葬り、地球人だった神永さんを助けて良かった~」ってだけの、スゴ~く有難味の無い特撮映画を観させられた気分に成りました。
キャストやスタッフの方々は何も悪くないです。長澤まさみは「やっぱり綺麗だなぁ~」と再確認出来ましたし(あかりちゃんもね)。禍特対と自衛隊の共同対策本部のシーンでは、「もしかして〇さんが映るんじゃないか?」とまで期待していましたが、そんなことは流石に出来ませんよねww。
でも、竹野内豊さんだけ、唯一「シン・ゴジラ」と同じ設定の役柄で嬉しくなりました!
脚本を書いたアノ方だけに、文句は言いたいです。〇ットンだって、「エヴァ…」の最後に出てくる戦艦だか何だかに良く似てたし…w。
ただ、これで良い意味でおかしな期待をせずに、「シン・仮面ライダー」を待てます。その点ではありがとうございました。
「学生の頃から憧れていて、本当に作りたかったのは、こんな話なの?!」と何度も脚本家に聞きたくなる映画でした。
見応えのある作品
ウルトラマンっていうと昔の特撮というイメージがあったけど、今回の作品は、そんな古臭い様なイメージが全然無かった。
少し概念的な要素や情報量が多く解釈に戸惑う様なところがあったけど、見応えのある作品だった。
物語の伏線の回収も見事だと感じた。
日本という小さな国で他の大きな国に対等になる為には、物凄い大きなものに頼る必要がある。
それがウルトラマンであるのか。
人としての倫理観や哲学的な考え方をもたらしてくれる作品でした。
この作品から見ても充分に楽しめます!
ツッコミどころは満載だが、突っ込む必要なし。
オリジナルのウルトラマンはそれはそれで、これはシンウルトラマンなので、今の時代に登場させるとどうなるかというトライアルとして観ました。いいんじゃないでしょうか。楽しい時間を過ごせました。
地肌なのか衣服なのか。巨大化のメカニズム。カラータイマーは元から付いているのは変だろう。などなど、TV版の色々な突っ込みどころを解決しようとしてくれました。
その上で、CGを駆使した、実際に戦ったらこうなるよなと納得できる格闘シーン。交渉で迫ってくる宇宙人たち。いいようにされてしまう政治家。ゼットンの新解釈。新しいウルトラマンのベースを作ろうとする意欲も楽しめました。
変身の時の効果音や最後のゾーフィとの対話、何故か自分の名前を言うゼットンなど、オールドファンへのサービスも忘れず、気遣いの跡が伺われます。
ゼットン破壊後の脱出シーンを観て、トップをねらえ!の第6話、ガンバスター脱出シーンを思い浮かべたのは私だけでしょうか。
結局今回はゾーフィが命を二つ持って来なかったのでウルトラマンは自らを犠牲にし、死んでしまったということでしょうか。TV版でハヤタの記憶が飛んでしまっていたことに子供ながらがっかりしたのですが、今回はどうなのかな?色々なその後の想像の楽しみものこしてくれました。
私はトップをねらえ!で庵野監督の素晴らしい才能に驚嘆しましたが、エヴァンゲリオンで落胆していました。しかし今回のシンウルトラマンで次の仮面ライダーへの期待がふくらんでいます。
色々突っ込みどころや不満はみなさんおありでしょうが、レトロな空想特撮モノをここまで魅せてくれたのは素晴らしい。楽しめたらいいんじゃないでしょうか。
いちばんえげつないのは光の国だというのも、なかなか皮肉が効いている。地球に来たばかりのウルトラマンが妙にクールで暖かさを感じないのはそういうことだったのね。地球人と共に暮らす中で暖かい人間性を学び、本国に反旗を翻すなど、発展することで失うことってあるよね、というのも感想のひとつです。
つ、つ、つまらなさ過ぎ
シン・ゴジラが大好きなので、シン・ウルトラマンも期待してみたけど、なんだこれは。登場人物のミスキャスト感、人物描写の背景不足、ストーリー展開の無理矢理感、変なカメラアングル、マジなのかギャグなのか分からないセリフ。。。誰にも感情移入できず、気づいたら途中3回くらい寝てた。長澤まさみの美しさと竹野内豊のキャスティングには☆1つプラス、なので作品は☆半分。久しぶりにつまらない映画を見た。
シン・ウルトラマン。私の好きな映画です。2回目を見たくなった久々の映画。
仏像を意識してデザインされた初代ウルトラマンの純粋形を見せてくれた傑作だと思う。このあとのウルトラマンシリーズで角が生えたりしたことを、成田亨氏は快く思っていなかった。そこにリスペクトすれば、今回のウルトラマンのデザインになるのは必然と言える。
カラータイマーをなくすことにより、体表色の変化で「まだ人間と一体化していない」「エネルギー不足」などを表現するという点は秀逸だと思う。デザイン上邪魔なカラータイマーをなくしつつ、活動限界をわかりやすくすることが可能になった。
相変わらずの庵野監督の情報過多映像で、初代ウルトラマン&ウルトラQを初体験という人たちにとっては説明不足だっただろうが、オープニングからそのスピード感に引き込まれていった。「ウルトラQと禍特対設立」でエピソード1、「ウルトラマン登場」でエピソード2、「ウルトラマンと外星人」でエピソード3、というふうにやろうと考える映画関係者は多いだろうと推測する(し、その方が一般には理解されやすいだろう)が、これを一作にまとめ、整合性を保ったことは素晴らしい決断だったと思う。
バルタン星人、ベムラー、ゴモラ、レッドキングなどの有名怪獣が出てこなかったが、それも不満にはならなかった。むしろ、他の怪獣や宇宙人を削ぎ落とすことで、禍威獣と外星人に一貫したストーリーを持たせることに成功したと思われる。
もちろん、続編があるならバルタンもゴモラも待望せずにはいられないが。
初代ウルトラマンの特撮上の制約(人形が回転して跳ね飛ばすような動きなど)をあえて残しつつ、CGならではの迫力ある映像を見せてもらえたのもよかった。CG的には、ザラブ戦で、墜落しかけたウルトラマンが街を破壊するギリギリのところで飛んでいくシーンが好きだ。まあ、ザラブがビルに落下したりして派手に破壊してしまっているのだが、ウルトラマン(本物)自体は一切ビルに触れないところに感心した。
禍特対のメンバーそれぞれもキャラクター付けがあってよかったと思う。よく見ると神永新二も人間のときとウルトラマンになってからで完全に別人格になっていることがわかる。ウルトラマンのぎこちなさ(生真面目さ)がよく伝わってくる。
特にお気に入りは早見あかりさん演じる船縁由美で、ストレスがあると過食するものの、諸々の出来事にブレずにマイペースを貫くところがストーリーを動かしており、その性格がよく描かれていたと思う。
浅見弘子分析官は、思っていることを垂れ流す傾向があるが、その分まっすぐで、しかも思いきりがいいのが爽快。フジ・アキコ隊員の再来として、こちらも納得の演技だった。世評ではセクハラ的描写に嫌悪感を示す人の声が大きく取り上げられているが、作品全体としてはそのような目線に対して否定的であり、鑑賞後には気にならなかった。
滝明久はイデ隊員とは少々雰囲気が異なるものの、ウルトラマンに任せればいいと考えたり、ゼットン対策の鍵となる発見をしたりする役柄は共通している。
そして、班長田村(西島秀俊)と室長宗像(田中哲司)が、このストーリーのリアル感を増す演技で非常によかった。もちろん、「真犯人フラグ」を思い出してしまうと不穏なペアなのだけれども。
それにしても「帝都物語」で帝都を破壊しようとする加藤保憲役だった嶋田久作がシン・ゴジラでは副総理兼外務大臣、今作ではついに首相になったというのは感慨深い。
なんといっても山本耕史演じる外星人0号メフィラスが圧巻。自分としては珍しく映画の二回目を見に行ったのだが、その動機としては山本耕史が6割。あと4割は初見で見落としたところを見直したい気持ちだった。人間の姿なのに外星人だと言われて納得できるのは驚異的である。その違和感をブランコや居酒屋やワリカンで見せつけるのが最高だ。
シンウルトマンを見せてくれたなら、あえて語ります。
以前、シンゴジラにある一定の評価をしました。しかーし、今回のシンウルトラマンにはガッカリしました。
1)フラッシュビームは3分間の光エネルギーだったはずなので、カラータイマーが無いならフラッシュビームの必要があるんかい?
2)カラータイマーを無くしたかわりに赤の色が緑に変わる。屁理屈の割には執着した制限ありの戦闘時間。
3)カイジュウのこだわりの割に、外星人のCGがまるで3流アニメ。途中で早く終われ!と思いました。ザラブの偽ウルトラマンは原作の怖さに比べると100点満点中20点以下。
ワザと作ったにしても全く同意出来ない。
本当にシンシリーズで、何をしたい映画なのか?全くわからない。ある一定の年代の人間にとって、ゴジラ、ウルトラマン、仮面ライダーは3種の神器なのです。触ってはいけないコンセプトに昔感は対比するしかないのであえてコメントします。1966の円谷のスタッフ達がどれだけすごかったか?もともとオリジナルにかてるわけはないでしょう。
真ウルトラマン
企画段階のデザインと、当時のスーツアクターを用いた、スポンサーやテレビ局の意向を排除した原初であり本来のウルトラマンがここに居ます。
庵野秀明センスの画面作りと、日本的な特撮技法のミックスのクオリティは、すでにシン・ゴジラで証明済み。
今回はポリティカル(政治的)な部分を排除した、外星人ウルトラマンと最前線で禍威獣対策を講じる禍特対の活躍に焦点の置かれた、より理解しやすいドラマとなってます
(ストーリー)
巨大不明生物、禍威獣につづけて襲撃された日本。
なんとか6体までは退けるも、新たな7号ネロンガにはなすすべがない。
放射性物質を食料にするネロンガは核廃棄物を食らわんと貯蔵施設に肉迫。
あわやの瞬間にあらわれたウルトラマンが、その強靭な肉体と強力な光線でネロンガを排除する。
次々と襲撃してくる禍威獣を打ちたおすウルトラマンだが、人間社会を丸めこむ外星人たちに正体を明かされ、禍特対とともに動きを封じられてしまった。
たくみに人心を惑わすメフィラス星人に、なんとか侵略を諦めさせるも、母星からの使者ゾーフィと星系破壊兵器ゼットンにはまったく歯が立たず、ついにウルトラマンは倒されてしまう。
人類の叡智を集めてゼットンの倒し方を見いだす禍特対と、最後の戦いにおもむくウルトラマン。
コンマ数秒の誤差も許されぬ作戦は、果たして成功するのか。
幼い頃に受けたイメージのままのウルトラマンの姿が、ここにあります。
彼は重厚な背中に、知恵と勇気をつめ込んで戦う巨大なるヒーロー。
高層ビルのたちならぶ都会で、こちらも巨大な禍威獣や外星人との戦いを見ずして何を見るのか。
シン・ゴジラにつづき、今後の日本の特撮技法のスタンダードを決めたであろう傑作です。
帰ってくる?
ウルトラマンは私が3歳から5歳のころにビデオで何度も見た思い出深い作品です。令和の世に映画館で再びウルトラマンが戦う姿を見られることにワクワクしながら映画館に足を運びました。
大まかなストーリー、登場する怪獣、宇宙人は当時のままなので敵の名前を思い出し、過去作へのオマージュ的な描写、BGM、現在のCGで見る当時のSEのままのスペシウム光線、八つ裂き光輪にはとても感動しました。
人間ドラマについては昔からウルトラマンが敵と戦うまでのオマケ程度と考えていたので、大人になった今から見てチープな演技、内容でもさして気にはなりませんでした。
ただし、終盤のゼットンとの戦いはストーリーのつなげ方に不満点があります。ガボラ、ザラブ、メフィラスと展開が駆け足なため不敗のウルトラマンがゼットンに敗北するという絶望感が足りません。
そのためか、肉弾戦をしないエヴァンゲリオンの使徒的なゼットンにも拒否感があります。
また、“ウルトラマンに頼らず人類の力で問題を解決する。”というテーマが、国際的に弱腰で外宇宙の高度な文明に依存しようとする日本政府の描写が多すぎるため、駆け足な展開も合わさり無理やり感のある終わり方だと感じてしまいました。
当時子どもながらに感じた、自立した存在としてのかっこいい人類、大人を最後に見たかったため、少し期待をしすぎてしまい視聴後に物足りなさを感じてしまいました。
しかし、やはりまた帰ってきてほしいです。次回作があってほしいです。
最高のモダナイズ
これ作った人達(敢えて庵野さんと限定した言い方はしません)はウルトラマン好きすぎでしょって思いました。とにかくウルトラマンへの愛が随所に溢れています。
現代のウルトラマンとして初代を近代化リメイクするのであればこれ以上のものを作るのは難しいのではないでしょうか。初代からの取り込み方や現代に取り込む際のアレンジが絶妙です。制作陣の愛しか感じない。
シンウルトラマンを観た後に初代ウルトラマンを観直してみてください。あれやこれや色々気付いてどんだけウルトラマン好きな人がシンウルトラマンを作ったのか感じ取れると思います。
贅沢を言うならバルタン星人やジャミラも見たかったけど、映画という尺を考えたら今作の様な内容が限界でしょう。難しいとは思うのですが、同じスタッフ同じ路線同じ世界観同じ役者さんで初代TVシリーズ全話をリメイクしてくれないかなあと思いました。初代(に限らないけど)ウルトラマンには、オミットするには惜しい話がとにかく多いのであれやこれや観てみたいです。
最後のゾーフィについては知らなかったので観ている時は違和感がありましたが、後で出典を知って仰天しました。もしかしたらコアファンには有名な話なのかもしれないですけど、こんなネタ持ってくるとかどんだけウルトラマン好きなのかと笑ってしまいました。
とはいえ、初代ウルトラマンを知らなくても劇中で必要な説明は出揃っているので初代ウルトラマン未見でも楽しめると思います。
ラストもよかったし、エンディングの米津さんの歌も最高によかったし、全般的に凄くいい映画でした。
惜しむべくは非粒子物理学者の役者さんの演技がちょっと下手だったかなーと思いました。
ただ、具体的に何がどう、と言語化出来ないのですが、シン・ゴジラを観終わった後のカタルシスと比べるとなんだか弱い印象もありました。特に大きな不満は思い付かないのに何故そう感じたのか自分でもわかりません。
やっと観ましたシン・ウルトラマン!
庵野監督と樋口監督のタッグというとシン・ゴジラを思い出す。今だから言うけど…
正直あのゴジラは無機質で目つきとか嫌〜な気持ちになって苦手だった。
でもこのウルトラマンの綺麗さ!
クールでカッコ良かった。劇中に登場するウルトラマンのデザインは「ウルトラマン」の美術監督をしてた成田亨さんが描いた絵画「真実と正義と美の化身」がコンセプトとなっているそうですが…ステキでした!
現代社会に置き換えて再構築したと書いてあるけど、古さと新しさが程よくブレンドされて独特な世界観を見せてもらえた。
ま、「禍威獣(カイジュウ)」と言う漢字は覚えられないけどね。笑
政府が集めたスペシャリストチーム、禍威獣特設対策室専従班=通称「禍特対(カトクタイ)」のメンバーが良かった!
班長の西島秀俊さんがぴったりだし作戦立案担当官の神永新二に斎藤工さん。新たに分析官の浅見弘子役の長澤まさみさんがパワーと明るさをプラスしてましたね。
有岡大貴さんのマシンガン台詞や早見あかりさんの存在感。
珍しく良い上司役の田中哲司さん。
チーム最高でした。
あの人間味溢れるラストでウルウルきたけど、あれでは続編製作は難しいかなぁ〜
元祖ウルトラマンの勉強もしたいです!
オマージュとリスペクトしかない
オマージュとリスペクトしかないと言うか流石庵野秀明脚本総監修作品、撮りたいものしか撮らない。その結果どのネタを使っているか考えるだけで終わってしまって感情移入できない。キャラも個性派と言うより似たり寄ったりオタク過ぎて人物のメリハリが無さ過ぎ。ムラマツキャップとかフジ隊員とかイデ隊員をモチーフにしたのだろうけど。まぁ庵野氏が好きな人なら堪らんのだろうがアンチのワタシにとっては微妙に評価しづらいと言うか、ウルトラマンのシュワとかあったら良かったのにと。★3つ
駆け足過ぎ
過去作をTVで見てたから、直ぐに理解は出来たけど、物語が駆け足過ぎる。開幕で既に複数の怪獣をウルトラマン無しで討伐済と言うダイジェストが流れ満を持してウルトラマン登場である。せめて二部作か三部作にして欲しかったな。ウルトラマン初見勢には辛いかも。所々シナリオは雑。ネトフリとかでで1クールやって総集編映画で良かったと思う。
原作の昭和特撮のイメージを残しつつも現代風にリメイクしてる点は好感触でウルトラマンってこれだよなって感じた。最後はゼットンとゾフィーは原作ファンならニヤリ。現代日本政府が有事になったらやっぱこれだよなw最後はお約束展開だが、まあ悪くは無い。
禍特隊の演技が下手で自然さがない、その点、竹野内豊は安定感あったな
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