劇場公開日 2019年11月22日

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「もはや酷いは褒め言葉」爆裂魔神少女 バーストマシンガール バフィーさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5もはや酷いは褒め言葉

2020年4月26日
PCから投稿

残念なことに海外においての日本映画と言えば、実は『片腕マシンガール』が該当してくるということを知っているだろうか。

アメリカで受けるものとは何か…女子校生、寿司、芸者、侍、忍者…そんなアメリカウケを狙ったカルトレーベルが存在していて、例えばDVDショップの日本映画のコーナーに行ってみると置いてあるのは、ゴジラや仁義なき戦い、ジブリなどに並んで置いてあるのは、『片腕マシンガール』や『東京残酷警察』である。

日本ががんばってファンタジーや感動大作を作って世界に売り出そうとしたところで、実際にウケるのはゲテモノ映画というのが現実なのだ。

今作は、そんな『片腕マシンガール』のリブート版とされているが、女子校生の片腕がマシンガンになるという大まかな設定以外は、オリジナル版と別ものである。

ストーリーがどうとかいう問題ではない!そもそもストーリーなんて無茶苦茶である!!

そんな部分を今更指摘する気にもならないし、ストーリーを気にするような人が、この映画を観ようとは思わないだろう。

何が凄いかというと、徹底的にカオスを追求している部分である。決してまとまりのある映画として完成させようとなんて思ってすらいないのであろう。

かつて日本でもあった、見世物小屋や障害者に対しての酷い扱いや、アンダーグラウンドな文化や性の描き方など、決してメジャー映画ではできない表現を惜しみなく使っている点だ。

作品としては最低極まりないが、ここまで開き直って、突っ走っていることだけは、評価しないではいられない。

バフィー吉川(Buffys Movie)