劇場公開日 2019年10月5日

「面白いけどとても惜しい」BLACKFOX marucuruさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0面白いけどとても惜しい

2021年8月15日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

ストーリーは王道、絵がきれいで戦闘アクションシーンも迫力があった。
バビル二世を彷彿とさせる僕たちも良くて、お話は良い作品だと思う。
しかし個人的には気持ちが入らなかった。主人公への思い入れが殆ど起こらない。

良く考えてみると、尺が足りていなかった為か登場人物達の気持ちの変化が伝わり
づらかったと思う。主人公が復讐に走る気持ちは理解できるけど、観ている側としては
敵側への憎悪がそれほど湧いてこない。もっといくつか敵側の悪行が明るみに出て、
こちらが「キリキリ」するほどの敵であったなら主人公の気持ちと同調していたかもしれない。

もう一人のヒロインであるミアと律花の関係も、一度チェスをしただけでその後
親友のようになってしまったり、殺すほどの敵かと思えば、すぐ後で友達と呼んでいたりと
何がきっかけでそのようになったのかが全く描かれておらず、唐突な印象しか残らなかった。

話も登場人物も良いのに、とても惜しい作品だと思う。

marucuru