劇場公開日 2019年11月29日

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「少年がレーザーガン片手に逃走するSF青春ロードムービー」KIN キン よねさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0少年がレーザーガン片手に逃走するSF青春ロードムービー

2019年3月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

デトロイトで養父ハルと暮らす14歳の少年イライジャは父には内緒で廃墟に忍び込んでは壁の中の配線を剥がしてはジャンク屋に持ち込んで小遣い稼ぎをしていた。いつものようにとある廃墟に忍び込むとそこには奇妙な装備の男達が倒れていた。数日後また廃墟を訪れると男達の姿はなかったが、そこに残されていた見たこともないレーザーガンを持ち帰ってしまったことからイライジャの身に危険が迫る。

一応SFアクションと謳っている作品ですがリボルバーを謎のレーザーガンに置き換えた逃走系ロードムービー。何かをしでかしたらしい兄ジミーに言われるままに着の身着のままで西へと逃げる道中は妙にノンビリしていて迫力不足、イライジャがレーザーガンをシレッと使いこなせてしまう辺りに漂う『ザ・プレデター』に通じるB級なご都合主義も鼻につきますが、アルを演じるデニス・クエイドとジミーを追う狂犬のようなチンピラ、テイラーを演じるジェイムズ・フランコが辛うじてサポート。クライマックスで展開されるSFテイストに溢れた強引なちゃぶ台返しには意外と見応えあってなんとなく満足出来るレベルには仕上がっていましたがどことなく『アウトサイダー』っぽい感じの演出は残念ながらスベっていました。

よね