残された者 北の極地のレビュー・感想・評価
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たまにはいいけど・・・
一人芝居の映画は昔から有るけれど、やっぱり普通のドラマが描かれた映画がいいなぁ、と改めて認識した作品でした。決して退屈ではなかったけどね。
【極寒の極北地で、最後まで人間性を失わず一つの命を助けるために歩き始めた男の姿を崇高に描く。もう、"独りじゃない"。】
- 壮絶な、しかし人間性溢れるサバイバル映画。-
◆独り、”安住の地”を後にし、男が歩き始めた理由が心に沁みる。
・傷ついた若い女性を献身的に支える姿。
(彼女の家族写真を据えるシーン。及び一度だけ惑うが、涙を流して詫びるマッツ・ミケルセンの姿にぐっとくる。私はこの時点で完全に極北の地に不時着したパイロット、オボァガードとマッツ・ミケルセンを同一視している・・。)
・彼の長けたサバイバル術と(北極イワナを吊り上げる仕組みと保存方法・・、裂傷の手慣れた応急手当、傷病者に定期的に水分を一滴だけでも補給させる姿)、そして北極熊との闘い方。
・冬山登山経験者から観ても、(遭難歴あり・・。すいません・・。)充分に見応えあるサバイバル映画である。
(気になったのは、サングラスなしで雪目にならないのかな・・、位である。)
<今作は、大画面でマッツ・ミケルセンの表情を堪能する映画である。
余計なセリフを口にすることは一切なくも、揺れ動く感情を、表情のみで表現する様に魅入られる。
脱帽である。
流石”北欧の至宝”と言われるだけの事はある、稀有な俳優である・・。
至福の時間であった・・。>
<2020年1月4日 伏見ミリオン座で鑑賞>
ストイックな映画
人が困難を必死にどうにかしようとする映画です。それ以外の要素がありません。
女の人を瀕死にして、二人の間に会話を省くという飛び道具が使われています。確かに、ペラペラ喋れば無駄な安い恋愛要素も生まれうるので、ナイスなアイデアでした。
しかし、余りに懸命さを際立たせる余りに観客が(いやもうちょい上手いことできるだろ…)みたいな事を思う余地を与えている気がします。
なぜそういう行動を取るのかという最低限の情報が欲しかったです。
しかしセリフはないですが、彼の感情は伝わりました。その演技、演出はとても素晴らしかったです。
印象に残ったシーンは、旅に出る前に丘から荒野を望むシーンです。遥か先まで雪の荒野が広がる観客には絶望的な叫びださんばかりの光景でしたが、彼は自分を鼓舞するように頷きます。
もはや観客とは危機を認識する次元が違う事を知らしめるかのようなシーンだったと感じます。
美しくてシンプルで人の強さを感じる良作でした。
?
What did he want to tell us through this work?
Never give up?
We’re not alone?
I wouldn’t do that if I were him.
一人芝居です
エンドクレジットには出演者3名と出ていましたが、殆ど一人芝居です。
一見退屈そうですが、自然との戦いなので、臨場感たっぷりです。
個人的には、ラストはあそこで終わらず、もう少し試練を与えて終わった方が盛り上がったかも。
セリフに頼らない迫真の演技
シロクマさん、コワイ!
ひたすら雪の中で淡々と歩き、魚を釣り、水を溶かして作る。
セリフがなくて、せいぜい意識朦朧とした女性に「水だ」「食べろ」と言うのと、ピンチの時の「FUCK」くらい。
気持ちは全て全身と行動で示すだけ。
この練られた脚本と、主演のマッツ・ミケルセンの演技力に、してやられました。
気持ちを全部セリフにしちゃう、頭悪い作品とは一線を画し、実に素晴らしい出来です。
普段、予告である程度の情報が インプットされた状態で鑑賞すること...
普段、予告である程度の情報が
インプットされた状態で鑑賞することが
多いですが、上映館が少ないせいか1度も
予告を目にすることもなくストーリーも
全く知らず真っ白な状態でスクリーンへ
映画の登場人物に感情移入することは
よ~くありますけど
この人になりたい!と思うことは
それほどないんですよね
しかし、この主人公には惚れましたよ
たとえ地球がどんなことになっても
神様はこの人を見捨てることはないですね、
きっと。
しかし「北欧の至宝」とは
よく言ったもんです
この主人公を演じられるのは
マッツ・ミケルセンの他にいないでしょう
シンプルであればシンプルなほど
役者さんの色が滲み出ると思いますが
真っ白な世界がマッツ色に
染まってましたからね
主人公の懐の深さを知るにつれて
マッツ様の表情も深くなるのがとても
とても印象的で。。
くまちゃんもねw
監督さんが脚本も書いているそうで
作品を作り上げるにはやはり大切な
要素ですね
ミニシアター系で上映されるそうな
作品でしたけど大きなスクリーンで
観られたのは大きな収穫でした
なかなか良かった
自分だったら…の定義で鑑賞しちゃいましたね
ボロボロになっても生き抜こうとする姿
自分の事を助けに来てくれた人を、今度は自分が助ける立場になった時、あの環境でやり抜けるのか?
絶対ムリ~~~~~
Mミケルセンの演技にのみ込まれていきました
選択
168本目。
難しいよね。
何が正解か分からないから。
行動を始めた時に、人類の始まりもこんな感じだったのかなと思ってしまった。
でも最後、あれで終わって良かったよ。
じゃなかったら、暗澹たる気持ちで一日を過ごさなきゃ行けない。
よりよく生きる とはどういうことかを追求した物語
他者のために生きることが美しいとするなら、この映画の主人公はそこに向かって自分の人生を完成させていく。
最初主人公はただ生きているだけだった。ただルーティンをこなすような毎日。
そこに意識が朦朧とした重症の女性があらわれ、危険をおかしてでも彼女を治療するために雪原を脱出しようとする。
時に心が弱まり、そこを乗り越えて主人公は最後全生命を彼女の救出に傾ける。
劇場ではエンドロールが流れても誰も立とうとせず、すすり泣きだけが聞こえました。
余分な演出を徹底的に消した末にできた名作だと思います。
何もないわけはない。映画に必要なものは全てある。
3人しかいない登場人物、ほぼ独り言の少ないセリフ、舞台には基本的に雪しかない。この限りなく少ない材料で作った作品の中に、映画に必要なものは全てあった。
観ればわかると言いたいところだが、観てもわからない人が多過ぎる。バカなのか。アメコミ映画とかキラキラ映画ばかり見過ぎて頭がスポンジになってるとしか思えない。スポンジなら水を吸収すれば中身が詰まるが、そうでないところを見ると、やはり昨今の手が出やすい映画には中身がないということなのだろう。こんなバカどもが、一丁前に批評家気取りでレビューを書く時代に反吐が出る。バカはバカなりに黙っていればいいのだ。
全編極限状態。
セリフがなくても、画面から状況と心理状態までわかってしまう、究極に無駄がないシンプルな作品だった。
極限の寒さの中の久々の暖を感じるシーン、ものすごーくあたたかいが伝わってきた。
安心感の無い世界で、何処まで精神力が持つんだろうか?根比べの様に延々と続く真っ白な世界とタイマーが示す時間、淡々としてるが湧き上がる感情を感じた。
凄い演技力の見覚えのあるその人は、あのイかれた牧師役の彼だった。今回も凄い演技に圧倒されました。
淡水だったんですね
北極の雪原に墜落した小型機が墜落し生き残った男の奮闘劇。
穴釣りをしビーコンを発信し独り救助を待つ男の基に救助ヘリが現れるも、それもギャグの様な見事な墜落。
ヘリにあった地図を頼りに、瀕死のケガを負い朦朧としてコミュニケーションがとれないヘリの乗員を連れて北の観測所を目指すというストーリー。
吹雪にシロクマにとトラブルに遭遇しながら極限状態で孤軍奮闘する様子は見応えがあるけれど、代わり映えもなくちょっと飽きてくる。
それなりには面白かったけど、穴の件への流れとかちょっと陳腐だし、内容の割に長かったかな。
圧倒的マッツ力!
もうとにかくなんの説明もない。台詞もほとんどない。画面はほぼ真っ白。
それなのに状況はよく練られた脚本のお陰でよく分かる。
そしてマッツの圧倒的な演技力によってもたらされる説得力。Sorryのひと言がこれほどの贖罪を、You are not aloneのひと言がこれほどの献身を伝えられるとは…
まだまだ映画にはいろんなことが出来ると、思わせられる…
何も無いです
飛行機が墜落し北極にたった1人で取り残された男が、救助に来たヘリコプターが墜落し、大怪我を負った女性パイロットを助けるために自らの足で窮地を脱することを決意する話。
延々と北極を歩き続けるシーンが続くだけで、一か所だけ驚かしのシーンがある以外にはラストシーンまで何にも無いです。いつまでも元気だし、もう少し演出に工夫が欲しかった作品でした。
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