劇場公開日 2019年4月20日

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「「ゴドーを待ちながら」」柄本家のゴドー 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5「ゴドーを待ちながら」

2023年4月10日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

柄本明の2人の息子。
長男の柄本佑。
次男の柄本時生。
その2人が父親柄本明の演出で「ゴドーを待ちながら」の舞台に立った。
それは2017年の事。
(かなり古いのが残念である)
「ゴドーを待ちながら」は、
1954年に出版されたサミュエル・ベケットの戯曲。
不条理劇の代表とされている。
意外と新しい作品なので、ある意味で驚いた。

たった2日間の物語で、
浮浪者の2人(柄本佑と柄本時生)が一本の木のある、一本道で、
ゴドーを終日待つている。
日の暮れた頃、子供の伝令が来る。
「ゴドーは今日は来ない。明日来る」
そして翌日もゴドーは来ずに、浮浪者の2人は自殺する。
しかし未遂に終わる・・・
ざっとこんなストーリー。
この伝令の子供の役を13歳の時、柄本時生が舞台初出演で
演じているそうだ。
(2011年の新国立劇場で、橋爪功と石倉三郎が主演だ)

「ゴドーを待ちながら」は柄本明も石橋蓮司と演じている。

柄本明と言えば劇団東京乾電池の座長として有名。
この映画を観ると、柄本明の確かな演技力と演出力を
まざまざと見ることができる。
柄本佑もまだまだ未熟だったなぁー、などと思ってしまう。
柄本兄弟が「ゴドーを一生かけて演じて行きたい」
そう言うほど、奥が深い作品なのだろう。

琥珀糖