劇場公開日 2019年3月21日

  • 予告編を見る

「埼玉県のとある街をLAのハリウッド地区に」カメラを止めるな!スピンオフ「ハリウッド大作戦!」 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0埼玉県のとある街をLAのハリウッド地区に

2023年8月10日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

楽しい

幸せ

2度目の鑑賞

監督は『カメラを止めるな』で助監督を務め『イソップのは思うツボ』では上田慎一郎らと共にメガホンを取った中泉裕矢
脚本は『お米とおっぱい。』『恋する小説家』『テイク8』『ナポリタン』『カメラを止めるな!』『イソップの思うツボ』『スペシャルアクターズ』の上田慎一郎

『カメラを止めるな』のスピンオフ
『カメラを止めるな』の続編的作品
スピンオフということで監督は上田ではなく中泉
スピンオフということで主役を演じる真魚
しゅはまも主役候補だったらしいがスケジュールに空きが多かった真魚が主役に抜擢された

ゾンビ・チャンネル制作のカメラ回しっぱなし生放送ゾンビものネットムービーの『ONE CUT OF THE DEAD』は大好評のため続編配信が決定した
前回のスタッフと出演者はほぼ同じ
今回はハリウッドで撮影するはずだったがスポンサーの社長がクスリで逮捕され予算が足りず海外遠征は中止
国内をハリウッドに仕立てて撮影決定
しかし監督が使わなくなった撮影用の棺桶の中で寝ている最中に撮影場所から5時間ほど離れた田舎に連れて行かれてしまう
急遽監督は娘の真央が務めることに

まず棺桶の中で寝るなんて苦しいだろう
持ち運ぶ時も中に人がいるから重いので中を確認するだろう
これは流石に無理がある

和食レストランをアンナミラーズ風のファミレスに
土手にハリウッドの文字
俳優は全員金髪のカツラ
ヒロインの彼氏とレストランのマスターは本物の外人で
そこまでこだわる意味がよくわからないが宣伝した以上嘘でもそれに近づける努力を怠らないのが良心というものか

レストランから見える「HOLLYWOOD 」の文字は紙のためか風に飛ばされ一部が行方不明になるハプニング
急遽足りない分はスタッフや俳優が小麦粉を被って真っ白になり人文字で代用

前回と同様に映画作りの舞台裏のドタバタが一番に醍醐味

三谷幸喜の真似して三谷幸喜より面白い映画を作ったと前回を評価した著名人がいたが概ね同意

今回は撮影前の会議での俳優陣のわがままな要求は少なめだった

映像が映画っぽくなかったのはちょっと好みじゃない

エンドクレジットは今回も本物のメイキング

配役
映画監督志望で今回は監督の代役を務めた日暮真央に真魚
真央の父で映像監督の日暮隆之に濱津隆之
隆之の妻で元女優の日暮晴美にしゅはまはるみ
主演女優の松本逢花に秋山ゆずき
イケメン俳優の神谷和明に長屋和彰
前回はカメラマン役だった俳優でアル中の細田学に細井学
前回助監督役だったメガネ俳優の山ノ内洋に市原洋
前回録音スタッフ役だったスキンヘッド俳優の山越俊助に山﨑俊太郎
ゾンビ・チャンネルのラインプロデューサーの古沢真一郎に大沢真一郎
ゾンビ・チャンネルのTVプロデューサーの笹原芳子に竹原芳子
いつも帽子をかぶっている古株ADの吉野美紀に吉田美紀
若手ADの栗原綾奈に合田純奈
メガネの撮影助手の松浦早希に浅森咲希奈
腰痛持ちの撮影スタッフで早希の師匠の谷口智和に山口友和
音響効果スタッフの藤丸拓哉に藤村拓矢
特殊メイク担当スタッフの温水栞に生見司織
真央の恋人で今回の出演俳優のジョーにド・ランクザン望
今回のドラマに出演する英会話教室の講師が本業のトムにチャールズ・グラバー

前回から引き続き出演の俳優陣ははっきりいってしゅはま以外は演技力が上手いとは言い難い
雰囲気だけで持っている感じでプロっぽくない
だが前回今回とこの作品内容に不思議とマッチしている

野川新栄