劇場公開日 2019年3月30日

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ナイトクルージングのレビュー・感想・評価

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2.5世界観造りに行き詰まったクリエイター向け

2019年6月8日
Androidアプリから投稿

私は無類の…SF嫌いです(森見登美彦除く)。
いやあ、コンセプトはよかった。でも、制作内容がSFという時点で世界観が甘いとキツイ目で見てしまいます。

どのようにアプローチしていくのかは本当に新鮮で、クリエイターで世界観を作るのに行き詰まった人は是非見るべきだと思います。

ただ、健常者の色の概念、見える世界の概念を使って標準化しているところが多くあり、なんだかなーというところも多々。

続編を、という言葉がありますが、私は是非別物を見たいです。日常の風景を加藤さんに描いていただきたい。日常なのにファンタジーになる。そんな作品を見てみたいです。

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E-san☆

2.5世界観造りに行き詰まったクリエイター向け

2019年6月8日
Androidアプリから投稿

私は無類の…SF嫌いです(森見登美彦除く)。
いやあ、コンセプトはよかった。でも、制作内容がSFという時点で世界観が甘いとキツイ目で見てしまいます。

どのようにアプローチしていくのかは本当に新鮮で、クリエイターで世界観を作るのに行き詰まった人は是非見るべきだと思います。

ただ、健常者の色の概念、見える世界の概念を使って標準化しているところが多くあり、なんだかなーというところも多々。

続編を、という言葉がありますが、私は是非別物を見たいです。日常の風景を加藤さんに描いていただきたい。日常なのにファンタジーになる。そんな作品を見てみたいです。

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E-san☆

2.0神秘で哲学

2019年5月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

難しい

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いぱねま

5.0合わせ技一本というか、構成が素晴らしい

2019年4月11日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

生まれながらにして目が見えな人が映画の監督をするということだけで興味がMAXであり、それをよく自覚した上でのオーソドックスで丁寧なドキュメンタリーで、長くても終始飽きることなく観賞できた。
正直、被写体の加藤監督の初作品は、当初の自分の期待からほど遠いものだったという印象だったけれど、未知のことをゼロから作り上げたことを考えると、出来上がったものは偉業と言っていい。そのことをよく表現できていた優れたドキュメンタリー映画だった。まさに二人の監督がつくりあげた芸術作品だと思う。
ドキュメンタリーとしてもう一度振り返ってみると、インパクトのある出だしから始まって、その後普通では考えられないコミュニケートを淡々と捉えていって、その結果は─、といったきわめてシンプルながらも非常に練られた構成にように感じた。
予定通りに推移して、特段大事件が起こっているわけでもない。それでも、素材そのものがすでに強烈なインパクトであり、いかにそれを分かりやすく伝達するかということだけに注力していて、非常に見やすかったし好感が持てた。
これからも映画を作るのかと質問されて、もちろんと言えないところが根深い難しさを表しているようにも感じたけれど、創作意欲はひしひしと伝わってくるし、作り続けてほしい、またそうした土壌がもっともっと広がることを望むところ。道は想像を絶する険しさだとは思うけれど、少しでもイメージ通りの作品を作り出すようになってほしい。
ドキュメントブックなるものも購入したので、作品の裏話もじっくり堪能したい。

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SH

4.5知的好奇心が止まらない!

2019年3月24日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

楽しい

興奮

知的

トークイベント付き試写会で鑑賞。
様々な可能性に気づかされる、興味深い映画をありがとうございました。

加藤監督がイメージをクリエーターに伝え、形にしていく過程を追っていく。
 加藤監督にとっても初めてのことだらけで、映画製作素人の私も一緒に制作過程を追体験できて、ワクワクしてしまった。
 加藤監督がイメージする”絵”がどのようなものか、レゴや、こんなのあるんだと驚きのツールや、最新のテクノロジー等を駆使して、共有しようとする。
 色についての解説場面もある。『ミルコのひかり』で、中途障碍者のミルコが、先天性全盲のフェリーチェに”色”を教えてイメージを分かち合う場面を思い出してしまった。

コラボによって形になった映画。
 映画では語られないが、いろいろあったそうだ。
 トークイベントで、プロデューサー達が何度も「本当に加藤監督が作りたかった映像なのかはわからない」とおっしゃる。とはいえ、一つの形として完成した。
 自分の仕事でもコラボすることは日常茶飯事だが、うまくいかない理由、うまくいく理由、そのヒントをもらったような気になる。

点字ブロックの上で談笑する人々に、加藤監督が突進していく場面など、”見える”私が想像する”全盲の方”の世界。
 でも、私よりも、具体的イメージをお持ちの加藤監督。特殊能力か?と言いたくなるようなある方法で、部屋の大きさを「〇メートルだね」と具体的に把握する加藤監督。目から鱗の発見。

そんな加藤監督の指示のもとに、4つのパターンで紡ぎだされた映画。
 昔の特撮のように手作りセットで撮られたオープニング。そして、CGや実写、ゲーム画像と、各クリエーターの技がさえる。
 この映画に合う表現方法を模索しているみたいで、実験的だった。

出来上がった加藤監督作品は「ゴーストって?」という興味も後をひき、続きが見たい!!!

イメージの共有。
 加藤監督がご自身が周りの様子を把握される過程の説明を聞いた、あるクリエーターが「ふつうだね」っておっしゃっていて、これも目から鱗。
 つい、ハンディキャップという壁が厚く見えて、相手を異質なものとして、はるかかなたの世界の住人のように思ってしまう。
 でも、完全に一致することはないかもしれないが、お互いがお互いの世界に興味を持てば、道は開けるんじゃないかと、映画の鑑賞とトークイベントを通じて、思った。

違いは、場合によっては壁になり、場合によっては個性になる。
 ハンディキャップから生まれるこだわりもある。でも、トークイベントで質問された方がおっしゃっていたけれど、「こだわりは場合によっては厄介だけれど、その人らしさでもある(思い出し引用)」。
 そのこだわりが、共通のベースに立ってのこだわりならば、世間に広く受け入れられるし、世間から乖離していれば、スルーされる。
 ハンディキャップがあるかは関係ない。
 ジャッキーチェン氏等、加藤監督が好きなものを私も共有できる。だから、加藤監督が作りたいものが、私のツボにはまる。
 視覚障碍者ではないトークイベントの登壇者の話は、あまりにもナルシシズムに酔った自閉的な話で(芸大関係者には面白いのかもしれないが)、一般人の私にはとってもどうでもいい話で眠かった。

表現って、創作って、自分が表現したいから作るのか? 誰かと共有したいから作るのか? それぞれの映画によって存在意義はあるのだろうけれど、そんなことを考えてしまった。

『ナイトクルージング』は、トークイベントで加藤監督ご自身で突っ込んでいたような「それを言っちゃあお終いよ」的なオチで終わる。その一言でも、映画って?と考えさせられる。

『東風』『たのしい知識』を思い出すような、いろいろなことにチャレンジした実験映画。

とはいえ、小難しくはない。
 加藤監督のキャラを好きになれるかで評価は変わるけれども、笑いながら、唸りながらのあっという間の時間だった。

受動的に鑑賞していれば楽しませてくれる、完成された映画がお好みの方には合わないかもしれない。

けれど、私的には、こんなに、のめりこんで鑑賞したのは久しぶりだ。
 佐々木監督、プロディーサーの田中さん他、この映画を世に送り出してくださった方に感謝申し上げます。

(上記の思い出し引用、記憶違いが入っていたらごめんなさい)

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とみいじょん