劇場公開日 2020年11月20日

「いまの世の中で必要なものは癒される物語。」ばるぼら はるさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5いまの世の中で必要なものは癒される物語。

2021年12月23日
PCから投稿

それにしても酷い。手塚治が泣いている。「死」を意識せずに生きていくには余りにも過酷な時代になってしまった。にも拘わらず、稚拙な表現に終始するこの映画はいったいどうしたことなのだろうか・・・。ばるぼらは天使と悪魔。天国と地獄を行ったり来たりできる女のはず。度が過ぎるほどに便利な世になってしまった現実に人の欲求は生きる価値を欲しがる。生きることに懸命にならないで死の意味など分かるわけはないはず。彷徨い疲れてしまうのは当たり前。そんな現代の男をなぜ表現しないのだろう。文化の上っ面を上手くすくい取ってきただけではどうにもならなくなってしまった今。手塚治は、もうどうにもこうにもならないのだ・・・と、言い切っていたのに・・・・。

はる