劇場公開日 2019年6月15日

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「またも青春映画の傑作か。」さよなら、退屈なレオニー ジンジャー・ベイカーさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0またも青春映画の傑作か。

2018年11月5日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

幸せ

「JUNO」や「レディ・バード」、「ぼくとアールと彼女のさよなら」など青春映画が大好きな僕にとって本作にはかなり期待が高まっていたため、東京国際映画祭の最終日に鑑賞してきた。
実父しか頼りにしていない高校生のレオニーがギター講師のスティーヴに会い意気投合。そんななか実父のある事実を義父から聞き… といったストーリー。
ティーンガールの映画はかなり好きで、情緒が不安定で、異性や友人、家族との関係もこじらせて、将来のことにも向き合えない… 男子よりもそれが顕著。そのキャラクターが持ってる感情に共感できたり、愛おしいと感じられるから青春映画は好きなのだが、本作で主に見られるキャラの感情は"閉塞感"。
何も上手くいかない中で色々と模索する少々が魅力的に見え、応援したくなる。レオニーは服もおしゃれなのもキュート。実父の事実を知ってから、思い出したかのようにスティーブをグチる。感受性豊かで、微妙な心情の変化がアクションとして見られたときに鑑賞者は引きつけられる。
主役のカレル・トレンブレイはナタリー・ポートマンやルーニー・マーラのような端麗なルックスで、今後の活躍にも期待したいところ。
やりきれない感情を持ちながらも、少しの希望の光が見えたことを蛍が暗示した。

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ジンジャー・ベイカー