劇場公開日 2019年6月28日

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「センセーショナルに写し出した、危ない青春に風が吹く」ホットギミック ガールミーツボーイ たいよーさんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0センセーショナルに写し出した、危ない青春に風が吹く

2021年4月6日
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鑑賞方法:映画館

知的

幸せ

萌える

 キュンキュンするというより、ハラハラドキドキするような気持ちで観ていた。でも、それの方がむしろ好きかもしれない。

 堀未央奈の演技があどけなく写ったものの、それを支えるようにミーツする3人の俳優が際立っていた。板垣瑞生は観た時はそこまでピンときていなかったが、その後のブレイクを見ても分かるように、確かな実力で作品を盛り立てている。また、桜田ひよりの仕上がりは最高傑作といっていいかも。背伸びをしたい中学生の増せた雰囲気は同世代では出せないだろう。
 山戸結希作品、観るのはこれが初めてだったが、画角やカットが特徴的で、彼らの心情と重なっていくように描いているのが印象的だった。10代の混沌とした想い、ままならない感情をセンセーショナルに描ききり、年頃が近いこともあってかなり観やすかった。

 ただの青春モノで終わらない、エッジの効いた作品。画面の放つ柔らかさが心地よい余韻を生む。

たいよーさん。