女を修理する男

女を修理する男

解説

2018年にノーベル平和賞を受賞したコンゴ民主共和国の婦人科医デニ・ムクウェゲの命懸けの治療活動を追ったドキュメンタリー。1998年、性暴力被害が後を絶たないコンゴ東部にパンジー病院を設立したムクウェゲ医師は、これまで4万人以上の被害者を治療してきた。暗殺未遂に遭いながらも、医療、心理的、そして司法的な手段を通して被害者を献身的に支えるムクウェゲ医師の姿を映し出す。さらに、被害者による衝撃的な証言、加害者の不処罰の問題、希望に向かって活動する女性団体、そしてこの悲劇の背景にある“紛争鉱物”の実態も描く。

2015年製作/112分/ベルギー・コンゴ・アメリカ合作
原題:L'homme qui repare les femmes: la colere d'Hippocrate

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映画レビュー

4.5『怒り』こそエナジー

2019年5月1日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

性暴力とは何かを知った。

性欲を満たすものではなく
「支配欲を満たすもの」

単なるレイプではない。
膣に刃物、銃、薬品を入れ、
身体だけでなく、精神も、そして人生も壊す。
見たことも聞いたことも無く、想像すらできない悲惨な状況が、コンゴ民主共和国の東部で頻繁に行われている。
それも国軍の軍人や警察官によってである。

婦人科医デニ・ムクウェゲ氏の、悲しみと『怒り』、それがエナジー。
患者に寄り添う心。
自身の命すら危うくなるにもかかわらず、世界に惨状を伝える行動力。
2018年のノーベル平和賞に値する。

ムクウェゲ氏の支持者も眼に力を宿らせ、時には悲しみに溢れた眼で訴える、そこにも『怒り』のエナジー。

今の日本人に足りないもの。
正しくないものに対する『怒り』ではないだろうか。
生かさず殺さずの状態で生きるのではなく、正しいことにエナジーを使いたい。
そのためにももっと『怒り』を持とう。

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邪悪ばうあー