劇場公開日 2019年11月1日

  • 予告編を見る

「ITとは」IT イット THE END “それ”が見えたら、終わり。 SUZUKI TOMONORIさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ITとは

2019年11月10日
Androidアプリから投稿

ITとは自分の中にある怖れをエスカレートさせる存在なのだろう。
とすればITを描こうとしたとき、子供を登場させるのが自然だ。自分の中のお化けが現実化し夜中の天井に、あるいは振り返るとそこに、あるいは目を開けることに恐怖を感じた経験は多くの人にあるだろうから。
さて、27年後を舞台にして大人を招集するとどうなのだろう。ITは変わらず心に存在するのだろうか。子供の頃よりはITは存在感を減じているはずだ。
それは記憶の欠如として現れる。一方、子供の頃よりも心中のITを成長させてしまう人もいる。それは精神的な病と判断されているかもしれない。
ITは倒すことのできない何かのはずと思う。意識のある限りITは存在する。
ラストはその解釈がブレたような気がするのだ。

SUZUKI TOMONORI