劇場公開日 2019年11月1日

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「少年少女の成長物語として楽しむのが正解」IT イット THE END “それ”が見えたら、終わり。 kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0少年少女の成長物語として楽しむのが正解

2019年11月3日
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鑑賞方法:映画館

原作もドラマ版も未読・未視聴。
大人になった彼らがIT(ペニーワイズ)と戦うのだが、前作から時間がたっていることもあり少年少女時代の配役と大人になってからの配役を結びつけるのに若干時間がかかった。それでも徐々に思い出していくと、なかなかいいキャスティングだなと感心。
前作同様ペニーワイズの動きや言動はそんなに怖くないし、心理的に追い詰められる感じもあまりない。やはりスーパー8のようにアクション的な要素が強い印象の映画だった。
ただ、かなり長い作品なのに長さはあまり感じなかった。途中思い出とからめて、それぞれのメンバーの怖いシーンが流れるが、怖さはそこがピーク。怖いというか驚かされる感じだけど。
で、ペニーワイズにどう立ち向かっていくかがこの話の肝だが、正直そこは適当な感じがした。なんで思い出の品を集めなきゃいけないの?と疑問を感じたり、皆で罵倒することでペニーワイズを小さくできる?と思ってしまった。ペニーワイズの正体は蜘蛛ってのはなぜだか知っていたが、蜘蛛ですよーと明らかにするシーンはなかった気がする。映画版を観る限りただのモンスターのようだ。
それでも、あのルーザーズたちが成長して、ペニーワイズに立ち向かい、それぞれの過去に向き合い、未来を切り拓く姿はちょっと感動的だった。CHAPTER ONE同様、少年少女の成長物語として楽しむのが正解!

kenshuchu