アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダルのレビュー・感想・評価
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母親役のアリソン・ジャネイが秀逸!
鑑賞後、とにかくトーニャの気性の激しさと母親との関係が印象に残りました。鬼のような母親にこんな過酷な育てられ方をしていれば、それに激しく影響されるのは無理からぬことだと感じます。とくに幼少期のシーンはかわいそうで、同情を誘います。
しかし、だからといって、なにをやっても許されるというわけではありません。それなのに、彼女からは「私のせいじゃない」という言葉が何度も聞かれ、これが彼女の生き方のすべてを物語っていると感じました。
こうして、すべての責任を周囲に押しつけた結果、最後はスケートを取り上げられるという、彼女にとって最も重い形で責任をとることを求められたのは、皮肉なものです。
本作のもととなる事件について詳しくは知りませんが、インタビューに基づいて、トーニャの生い立ちから事件を紐解いていく展開のおかげて、とてもよくわかりました。ただし、あくまで中心はトーニャの供述であり、真実とは限らないという点には留意せねばなりません。しかし、それを踏まえて見ても、なかなかおもしろい作品だと感じました。主演のマーゴット・ロビーもよかったですが、なんといっても母親役のアリソン・ジャネイの演技が秀逸でした。彼女なくして、この作品は成り立たないでしょう。
気の毒なスケーター人生
これだけ才能のある女性が、不幸な生い立ちでどんどん堕ちていく話。
たられば、だけど、毒母でなく父親が引き取ってくれればスケーターとしては大成しなくても平穏でもう少しまともな人生が送れたんじゃないかと思う。
トリプルアクセル
見応えがありました。
家庭環境やアメリカという国に翻弄されながらも
強く生きていくトーニャの半生。
裕福だったら、妖精の演技だったら
もっと評価されたはず…との描写があったけど
それではトーニャの個性は違ったものになっていた
だろうし、トリプルアクセルも跳べたかどうか
分からないと思います。
正直、「私のせいじゃない」を繰り返すトーニャに
肩入れできないと感じる場面もありました。
理不尽なことばかりだったのは分かりますが…。
それでも、2回目のオリンピック後の裁判で
「スケートを奪わないで」と涙を流すシーンは
胸を打たれました。
エンドロールで流れた実際の映像を見て、
映画の再現率の高さに驚いた。
特に、お母さんとショーンはそっくり。
トーニャの試合の映像は、
迫力あるジャンプがすごかった!
そして、小柄で愛らしい方だと思いました。
襲撃事件については、
関わった人の発言が食い違っているので
なにが本当か分かりません。
印象に残る作品でした。
神様の手元が狂った
...としか思えない。
与えるべき子供の隣の子に、
才能を与えてしまった。
そんなイメージ。
結果、才能が歪み、蝕まれてしまった。
とはいえ、映画は、楽しかった。
フィギュアスケートの靴で消す煙草。
このカットは、とても新鮮で、
物語を象徴しているようで、
どきりとした。
別の意味で被害者か?
トーニャ・ハーディングと聞いてピンと来る人・・・
平成産まれからしたら、「どちら様?』
昭和産まれからしたら、「う~ん。懐かしい・・・」
こんな感じか。(笑)
ナンシー・ケリガン襲撃事件やら、オリンピックでの演技やり直しなどで、一瞬にして有名人になった、実在のフィギアスケーターのお話。
ナンシー・ケリガン襲撃事件の背景も描かれていたが、今となれば、これが真相とも言えるけど、実際のところはどうなんでしょう・・・
最後に、「スケートを取られたら、私には何も残らないの!!!」なる涙の訴えシーンを見ると、別の意味で、トーニャ・ハーディングも被害者なのかなぁ?
なぁんて、思えちゃうんだけど。
題材が題材だけに、館内平均年齢が高かったり。
年齢的には中年だけど、それでも下から数えた方が早かったりね。(笑)
まぁ、格闘技に転向したのは何となく記憶にあったけど、さらにアナザーストーリーがあったとはね。
https://news.yahoo.co.jp/byline/saruwatariyuki/20180516-00085257/
真実を知る
というお膳立ては、インタビュー形式でしかも実在の人物達に似た俳優で非常に面白かった。
真実かどうか、信じるかどうかは別だが、この映画で事件に対する見方も変わった。でもそれって、マスコミが作り上げたアメリカの味方と敵と同じで、この映画も同じことって言えるかも。
おもしろかった!かなり事実に近いらしいけど、もうそのままで映画にな...
おもしろかった!かなり事実に近いらしいけど、もうそのままで映画になるねこれは。母親もショーンも実物がそのままっていうか更にひどくて笑った。
登場人物がバカばかり、って本当だよ!
エネルギーがすごいけど、おかしな方向へ向かうと大変なことになるね。でもなんつーか、微笑ましい話だ。
こんなんでもいいじゃないと気が抜けて良かった。
DVシーンが多いからPG12?母が娘殴るから?
バカばっかり出てくる実話ネタ
音楽がイカす。Heartのバラクーダとか。
ロッキーネタが出てきたと思ったらボクシングで〆
トーニャは別嬪さんになったが、他はそっくり。
トーニャの7歳の息子が酷い目にあっていない事を祈るばかり。
マーゴットロビーの7変化ぶりはオスカーをあげたいレベル。
タバコのイメージが更に悪くなる映画。ネガティブキャンペーンか
愛の形とは。
登場人物が全員、愛や自分を認めてくれる欲求に飢えすぎてみんな空回り。
この事件は知らなかったけど、首謀者は全員が自白剤とかでバカ正直に答えたとしても結局誰が犯人なのかはわからないんだと思う。
だって、みんなすれ違ってるんだもん。
トーニャがお金持ちの子供だったらなぁ。すごい選手になっただろうに!!
20代の私の記憶
私がフィギュアスケート見るようになったのは、この事件からだ、なので私は女子のフィギュアスケートはドロドロしてるとずっと思ってたし、今も少しは思ってる。マーゴットの作品はスーサイド・スクワッドしか観てないので今回は私の昔の記憶をたどりながらのマーゴットを観る感じで席についた。マーゴットの母役のアリソンに釘付けになりながら作品を楽しんだ。
私はこの作品の冒頭〜中盤までとラスト10分が好き。
マーゴット作品を観たくなった作品。アイ・トーニャは人にオススメ出来るナイス作品であることには間違いない。
主人公に肩入れできないのが残念。
役者の演技はどの方も素晴らしかった。
中身が薄かった。
登場人物に共感できない。
なんかあと一歩という感じ。
あの事件の真相か何かわかるのか楽しみだったが、そうではなかった。
終始、低俗な話だった。
興味本位で観てもいい。破天荒なトーニャが愛おしくなる
もちろん世代にもよるのだが、"ハーディング"という名前で思い出すのは、"ナンシー・ケリガン襲撃事件"。そして本番のリレハンメル五輪で、審査員席に片足を乗せて泣きながら抗議する姿…。
世界が注目するオリンピックで、とてつもなくスキャンダラスな出来事を起こしたカノジョに、ニュースメディアはもちろん、日本のワイドショーも多くの時間を割いていた。30代以下の世代には、"何だそれは?"と思うだろうね。
本作は、その事件の真相が明らかになる。
人によってはハーディングが、"ナンシー・ケリガン襲撃事件"の<首謀者>と勘違いしているかもしれない。もしくは、ダンナが襲撃したと勘違いしているかもしれない。"どれも間違い"。
観ればわかるのだが、真相はとんでもないバカバカしい話なのだ。
貧しい家庭に育ったトーニャは、練習のためにアイスリンクを貸し切れる裕福な家庭に有利なフィギュアスケートの世界で、まさしく"労働者階級の星"なのである。自分の才能と努力だけで、アメリカ人女子フィギュア選手で初めてトリプルアクセルに成功。2度の冬季五輪に出場している。
この映画を観終わると、ハチャメチャな言動でお騒がせな、バカ娘トーニャ・ハーディングに呆れるばかりなのだが、それと同時に少なからずカノジョに同情したり、共感したり、感動したりさせられる。良くも悪くも魅力的な人間である。
そんなトーニャを演じるのは、マーゴット・ロビー。「スーサイド・スクワッド」(2016)で、女性の悪役キャラ"ハーレイ・クイン"を演じて大人気になった。そのまんまトーニャ・ハーディングの破天荒ぶりと重なって見えるので、なんとも…(笑)。
また、トーニャのために働き続け、フィギュアスケートに専念させた母親ラヴォナは、トーニャ以上に破天荒な女性だ。そのラヴォナ役のアリソン・ジャネイが、第90回アカデミー賞の助演女優賞を受賞している。
興味本位で観てもいい。そのほうが裏切られるので、むしろいいかもしれない。トーニャが愛おしくなる。
(2018/5/14 /TOHOシネマズシャンテ/シネスコ/字幕:中沢志乃)
まさしくアイ,トーニャ
当時のこのスキャンダル事件を知っている私としては、なかなか面白い視点で描かれたこの作品を非常に楽しめました。酷い境遇の何か信じられない様な人生を生きて来たのはわかりますが、結局は今でも自分に非はなく、全ては他人のせいにしているところに問題がありますよね。
でも、この題名はまさしく“アイ,トーニャ”ピッタリですね。
That wasn't my fault. スゴい人生。
いやー、強烈な作品でした。トーニャ・ハーディングの事は全く知らなかったのですが、当時は日本でもニュースになるぐらいの大事件だったんですね。全く知らなかったので何が起こるのかわからなくって、ドキドキしながら観てました。どうなるかわからないストーリーもさることながらトーニャのスケートの演技のシーンも秀逸ですね。引き込まれました。あれどうやって撮影してんでしょうね?
本作マーゴット・ロビーがスゴい演技をしているという評価を読んで観に行った訳なのですが、マーゴット・ロビーだけじゃなく全員凄かったです!皆さん完コピ!!特にアリソン・ジャニー演じた毒親ラヴォナのインパクトといったら。きっちり最後までロクでもないのは逆にアッパレですね!もってけ、アカデミー賞っ!て感じです。
セバスチャン・スタンも今まで「できる男」なイメージがあったので、今作のチョビヒゲダメ男がセバスチャン・スタンだってことスタッフ・ロール観るまで気が付きませんでした。あ、幼少期のトーニャを演じたマッケナ・グレースちゃんは相変わらず可愛がったですね。
これが実話をベースにしてあるって所がスゴいです。ホントにトーニャの周り頭おかしい人ばかり。ボディガード?のショーンとか本気でヤバいですしね。夫ジェフは何故ショーンと付き合ってたんだろう?もっと友達選べよ!まぁ、ジェフもDV野郎なんでロクでもない奴には変わりないんですけど。毒親といい俗にいうホワイト・トラッシュな人達ってホントにあんな人ばかりなのでしょうか?アメリカは怖い国やわ~。
トーニャ自身も全てを他人のせいにしてたりとか、すぐに楯突いたりとか、かなり問題ある性格なのですが、フィギュアスケートで頂点に立つ為にそれ相応の努力はしていたはず。本人が頑張っても上手くはいかないもんですね。う~ん、確かに多くの人がいうように環境と教育って大事ですね!何はともあれ重いストーリーでも第4の壁を越えたりとコメディっぽい演出で見易くなってる上手い作りの作品でした。面白かった~。
ドキュメンタリー風だが
主人公たちがインタビュー風に答えるシーンが本人だと思っていたので、リアルタイムでこの事件を知っている自分は「トーニャ・ハーディングって、こんなに可愛いかったっけ」とラストシーンまで信じていた。ストーリーは単純だが、自分は今でも犯人はあの人と思っている。
観ないわけにはいかない
90年代、学校から帰るとワイドショーを賑わせていたこの事件。観ないわけにはいかない!
ちなみにジョンベネちゃん、ハーディング、OJシンプソンが私のアメリカ発三大事件。
彼女や夫が語る事件の真相はともかく、トーニャが周囲の人に恵まれなかったのは確かなようだ。せめて彼女の性格が人好きのするものだったらまた変わっていたのかもしれないが…。夫とその友達とそのまた友達がとにかくバカばっかり。コーチも自分が毛皮着てないで、もうちょっと助けてあげられなかったんだろうか?!スポンサーうまく集めるとかさー。ケリガンはいい子ぶってて当時からいけ好かなかったな。
トーニャはジャンプの才能に恵まれたが、妖精のような演技を求められる当時のフィギュア界には早すぎだのかもしれない。まあ、そもそもフィギュアもいつまで蝶々夫人やってんだよって感じだけど。
映画はコミカルな面もあり、スケートシーンも迫力があって楽しめた。スケートシーンはCGで顔すり替えててすごいなと。マーゴットロビーは粗野な労働者階級の役をほんとにうまく演じている。お母さんのキャラが強烈すぎて彼女の人生でスピンオフを作ってほしい。どうするとあんな風になるんだろうか。
アメリカの貧乏白人ってずっと世間に見捨てられてて、ないもののように扱われてきて、トランプ大統領につながっている。彼女にいま光を当てたマーゴットロビーはかなりの骨太とみた。
トーニャを笑い物にするのではなく、手を差し伸べる人がいる世の中であってほしいと思う。
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