劇場公開日 2017年8月5日

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「名曲を辿って知る映画音楽の奥深さ」すばらしき映画音楽たち aokoさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0名曲を辿って知る映画音楽の奥深さ

2022年12月10日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

楽しい

興奮

アマゾンプライムで鑑賞。無声映画の時代から辿る“映画音楽の歴史”をベースに、映画音楽の作り手たちへのインタビューと楽曲製作の裏側、そして作品の一場面を繋いで作られるドキュメンタリー。作り手の“生みの苦しみ”や締め切りとの戦いと、現実的な部分は見せつつも、総じて作り手が楽しそうに生き生きと映画音楽を語っている姿がとても印象的で、とても後味の良いドキュメンタリーだった。なんだか明日からも仕事頑張れそう。
ナレーション、テロップはほとんど用いられず、各テーマの移り変わりもふわっとしているが、ある程度テーマを分けてまとめてあり観やすい。個人的に最近洋画をあまり観ていなかったため、晩酌のおともにと流すだけの予定だったが、耳から入ってくるヒッチコック映画やスターウォーズの音楽に思わず聴き入り引き込まれていく。ハンス・ジマーの作る音が大好きで、彼のインタビューは何度も繰り返し観てしまった。

ところどころで映し出される映画のワンシーンとその音楽は、その作品を初めて観た時の感動を呼び起こすだけでない。ある程度プロットは知っているもののきちんと鑑賞したことのない映画ですら、音楽が前後の文脈を繋いで感動を生み出している。自然と涙が溢れてくるのは、まさに映画音楽の意味でありすばらしさそのものなんだろうな、と思う。
映画好きにも音楽好きにもクリエイター職の人にも、なにかひとつ気になる要素があれば観てほしい作品です。

aoko