ARQ 時の牢獄のレビュー・感想・評価

　タイムループモノに外れなし！相変わらず、この法則は継続中ですね！この作品もおもしろかったです。ただ、「トーラス」「ブロック」「ＡＲＱ 」などの用語を最初から理解できている方が理解しやすかったかな。
　タイムループのスパイラルに嵌るのが一人てはなく複数人いること(最終的には主要メンバー全員！)、ループのトリガーが主人公のアクションにあるのではなく、時間が来ると自動的にループすることなど、今まで見てきたタイムループモノと異なる斬新な設定も多くあって、目新しさもありました。
　展開的には、冒頭から、めちゃくちゃ激しい！ハンナの裏切り、ソニーの裏切りと次々に大きなどんでん返しができてきて、一気に惹きつけられます。個人的には、冒頭でタイムループの原因に触れてくれてるのは、モヤモヤしなくて済むので、嬉しいですね。そして、タイムループしてるのが複数人いるため、主人公の予想できない展開が次々と起こるのがまたおもしろい。音楽も主張しすぎずいい感じ♪ソニー捜索のシーンなんて、緊迫感がヤバかった。パラサイト・イヴみたいなホラー系アドベンチャーゲやってる時みたいな感覚になりました。
　絶望的な状況は変わらないけど、その中でも希望を感じさせるような終わり方もいいですね。
　ただ、よくわからない点もいくつもありました。
・タイムループのきっかけであるカズの感電が発生しなくなっても、なぜタイムループが継続するのか？
・逆にカズの感電はタイムループの始点のはず。始点の出来事をなぜ阻止することができたのか？(説明はなかったけど始点は、感電のわすかに前なのか？)
・９回のループで１つのシークエンス。記憶のリセットには、ＡＲＱの停止と再起動がキーアクションとなる。つまりは、なぜか９回ごとにＡＲＱの停止〜再起動が必然的に行われる？なぜか？(シークエンスは９回ループ１セットではないのか？)
・クローズドサークル内でのタイムループだけど、ＺＭＰという外からの侵入要素が途中から出現する。ＺＭＰが侵入したループがリセットされたとき、侵入したＺＭＰはどうなるのか？
うーん。なかなか多いですね。。
　最後に、インターネットに、あらすじ、考察記事を載せてくれている方々！ありがとうございます！みなさんのおかげで、スッと理解できました！