劇場公開日 2017年9月1日

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「毒舌太鳳」トリガール! 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0毒舌太鳳

2018年2月28日
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鑑賞方法:DVD/BD

笑える

楽しい

単純

土屋太鳳と言うと、いわゆるキラキラ映画ばかり出て、演じる役もいつもぶりっ子ばかりで、ホント辟易してた。
だから、本作での役は新鮮だったし、作品も痛快なスポーツ系青春コメディだった。

彼女が演じるのは、女子大生。
イケメンたちに囲まれての薔薇のキャンパス・ライフ!…って言うんじゃなく、ひょんな事から人力飛行サークルに入部する。ま、イケメンな先輩に憧れて…っていう不純な動機ではあったけど。
で、サークルでも問題児の先輩とバディを組み、鳥人間コンテスト出場を目指す事に…!

いつもならマネージャーとか応援側に居て、「先輩、頑張って…胸キュン!」なんて言ってるけど、彼女自身が奮闘する側に。
その身体能力の高さから新入部員ながらいきなり抜擢された訳だけど、土屋太鳳自身も元々体育会系だからそりゃあ生き生きしている訳だ。
そしてぶりっ子ちゃんが、本作ではハイテンションな毒舌女子。
間宮祥太朗演じる問題児…いや、2次元好きの『クローズ』かぶれの先輩との丁々発止のやり取りは随分笑わせて貰った。
土屋太鳳もいつまでもぶりっ子役ばかりじゃなく、こういう役の方がずっといいよ。

作品の方は楽しいが、可もなく不可もなく。
サークルのマジな活動は描かれてはいたけど、せっかく鳥人間コンテストという面白い題材を扱っていたんだから、もうちょっとよく活かせたんじゃないかと。絶対鳥人間コンテストである必要性があまり感じられなかったし、少々漫画チック過ぎた。
でも、下手に感動路線や恋愛要素は絡ませず、一貫して明るいコメディだったのは良かった。
何だかんだ言って、クライマックスの飛行は爽快であった。

琵琶湖のてっぺんを取れ!
…水だけど。

近大