劇場公開日 2016年9月3日

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「ここまで振り切られると爽快」KARATE KILL カラテ・キル 白波さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ここまで振り切られると爽快

2022年8月12日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

タイトルからわかるようにB級な作品です。
そして主演は古式剛柔流空手のあの人、ハヤテです。
これは剛柔流空手とは(多分)全く関係なく、むしろその動きは中武を思わせるんですね。実際、白鶴拳由来らしいです。
しかしながらその動きには説得力があり、ブルースリー的な凄さがあるんですよ。
それともう一つ。この人はパルクールでも有名な人で、これがまたすごい。
アクターというよりアクション指導等で活躍しており、誰もが必ず目にしているであろう作品は「映画泥棒(2020)」でしょう。
彼があのアクション監督をしているのだから驚きです。
そしてこの作品B級もですが、エログロバイオレンスアクションど真ん中です。
最初から尻のアップで始まり、ストリップ小屋からいきなり米に飛ぶ展開もすごい。
また、定期的にオパイが出るのは嬉しいですね。
ですので、もう一人の主演はAV女優の紗倉まなを起用しています。
さらに、この手の作品では顔とも言える亜紗美も出演。
始まってみてアクションシーンになると、やはり空手感がないです。でもすごいことをやってるのは問答無用で伝わるので面白いんですよ。
特にパルクールが実に良く活かされており、終盤は見せ所が満載でした。
またバイオレンスはしっかり好きみたいで、ペキンパーを始めマカロニを随所に感じます。
物語の発端、兄想いの妹マユミの発想がおかしかったり、脚本にはツッコミどころが満載。でもそれが実に面白いんですよ。
最後まで突き抜けた感じでしたが、ここまで振り切られると爽快ですね。
いや、面白かったです。

白波