劇場公開日 2017年3月4日

「天真爛漫なヒロインの情熱と、真っ直ぐすぎる青春。」ハルチカ 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0天真爛漫なヒロインの情熱と、真っ直ぐすぎる青春。

2017年4月8日
PCから投稿

泣ける

悲しい

幸せ

【賛否両論チェック】
賛:吹奏楽部に情熱を注いで突っ走る天真爛漫なヒロインと、そんな彼女に感化されて変わっていく部員達の姿が眩しい。
否:どうしても予定調和感は否めない。展開もかなりのご都合主義。

 自由奔放でも行動力のあるヒロイン・千夏が、その熱意だけでぶち上げた「吹奏楽部復活」の計画。前半は幼馴染みの春太を始め、そんな千夏の熱意に突き動かされた元部員達や同級生達が、次第に1つにまとまっていく様が、爽やかに描かれていきます。
 そして後半は、それまで部を引っ張ってきた千夏を襲ったスランプが引き金となり、吹奏楽部全員が苦悩しながらも一回りも二回りも成長していく姿が、情熱的で感動させられます。千夏が席を外した場面で起こるケンカのシーンなんかは、まさに青春ドラマといった感じで、見どころの1つです。
 あまり恋愛モノという印象ではなく、吹奏楽部に打ち込む高校生達の青春モノなので、大人から子供まで楽しめる、そんな作品といえそうです。

映画コーディネーター・門倉カド