劇場公開日 2016年7月9日

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「たま出版vs大槻教授」死霊館 エンフィールド事件 kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0たま出版vs大槻教授

2019年5月16日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 アミティビル事件を調査したウォーレン夫妻の名声はますます高まり、バッシングにも晒されることになった。そんな中、1977年に起きたイギリスのエンフィールドの古い家に住むシングルマザーと4人の子供たちの間に起きた心霊現象を調査するためホジソン家に向かうことになった。

 11歳のジャネットに取りついた72歳の老人。彼女が眠ってしまうと喋りだす。空中浮遊したり、天井に張り付けになったり、床や壁を通り抜けたり・・・。そんな一家を救おうとアメリカからウォーレン夫妻が訪れるのだが、とにかく教会に委ねるためには証拠が必要ということで、テレビ局の撮影隊も協力してくれる。

 しかし、オカルト現象に肯定的で何かと好意的なモーリスの存在が嬉しかったりする中、全く最初から否定的な女性もいたりする。まるでたま出版vs大槻教授といった構図もあったり、貧困家庭が援助を得るために超常現象をでっち上げてる等の現代に通ずる社会問題も見えてくる。ホラーの部分よりも社会問題、家族愛の方が印象に残りました。

 シスターの形を持った悪魔の存在。ロレインが悪夢で何度も悩まされ、夫エドが杭打ちで殺される予知夢も見ているのだ。そんな中でも果敢にホジソン家を救おうとするエド。そして必死で悪魔と対峙しようと夢を思い出すロレイン。悪魔の名前を言えば支配できるとか、そんなんで解決できるんだ・・・と、終盤はあっさりしすぎてた。

 全体を通すと、ウォーレン夫妻のオカルト冒険ストーリーといったイメージが残る。

kossy