劇場公開日 2015年11月14日

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「埋まらせておくにはもったいない作品。」ラスト・ナイツ 巫女雷男さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5埋まらせておくにはもったいない作品。

2017年1月26日
iPhoneアプリから投稿

単純

興奮

紀里谷監督過去作品を
GOEMON →CGばかりだったが、ハチャメチャ展開が面白かった
キャシャーン→またCGばかり(二度目は通じません)、しかも何を訴えたいのか分からない。面白くない。
と思った人間です。

さて、今回ハリウッド進出で作った「ラストナイツ」をレビューします。
日本公開時初登場興行収入12位とコケた事は知っていた。
クライブオーウェン、モーガンフリーマン、クリフカーティス等これだけの名俳優を使っているのにも関わらずだ。

「どれだけ内容悪いの?またCGばっかり?」と事前に観る前思ってしまった。

しかし観たら予想とは違う、今までの監督の個性であるCG多様では無い180度違う作品になっていたのである。
ある人は「独特な個性でハリウッドに挑まなかったのか?腰抜けめ!」と思うかもしれない。
しかし、私的には真逆の(例えて言えば画家であるピカソが年齢により画風が違う様に)監督の進化では無いのか?と思った程だ。

元ネタは「忠臣蔵」である。
当主の敵討ちのお話である。
日本人にとっては馴染みがあり、作品内容と結末もおおよそ分かってしまう為、可もなく不可もなく普通の作品に映るかもしれないが、この題材をアレンジしハリウッド映画にしただけでも賞賛に値すると私は思う。

個人的に作品としては面白かった。
観てない人は時間がある時騙されたと思って観て欲しい。
今なら安くレンタルも出来るし。
紀里谷監督の今後の進化に期待したい。

巫女雷男