顔のないヒトラーたちのレビュー・感想・評価
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ちょっと期待しすぎたかな
歴史的事実を暴く内容でした
その過程でもう少しなにか展開が・・・・
と思ったのですが、あまり脚色は無かったようです。
ドイツに限らず、全ての戦争経験がある国に関係あることだと思います。
時として人間は恐ろしい生き物となる事実を忘れてはいけない。
この映画の時代設定が、1958年であり、アウシュビッツがあまり知られていていない頃であったという点。その時代に生きてい る人間の気持ちに合わせるのは結構難しいものがあった。今年2015年を生きている私にとっては、時間のズレを感じずに は入られない。しかし、このような「人間」として、人道的に許すことの出来ないことを、形として再認識させるには十分であると感じさせる作品に仕上がっている。中盤は、メンゲレへのへの執拗な追跡が、すこ し退屈であった。しかし、バウアー検事総長の台詞の一つ一つがグサリとくる。(プログラム 参照)メッセージ性が溢れ出るこの映画。久しぶりに胸打つ作品であった。
描かれている事実は確かに凄い
主演の描かれ方があまりにも青すぎて、あまり感情移入ができない。青いながらも、もっと深みがあるだろうと思ってしまった。歴史的事実をもとにして、その切り口が正義に燃える若者?であったように感じたので、なおさらそのキモの部分をしっかりと描いてほしかった。
歴史的事実は映画にすべき凄いもの。日本では戦後、自国民を裁こうとする変わり者がいなかったのだから・・・。
日本人は見るべき。そして、果たして日本はどうかと考えるべき
2015年の今年は戦後70年を迎えたわけですが、世界にはもう一つ戦後70年を迎えている国があります。この作品は、もう一つの戦後70年を迎えた国ドイツが、自身の戦争責任とどの様に向き合ったかを描いた骨太の作品。
今でこそ、ドイツは戦争責任を自分できちんと総括した国と称されている訳ですが、そこに至るまでは、こんな苦労があったんですね。ドイツ人のことなので、戦争終結を持って、理性的に、速やかにきちんと自身の過去と向き合ったのかと思っていたんですが、完全に勉強不足でした。
翻って我が国。この作品で描かれたドイツのような、自分自身できちんと自分の過去の行いと向き合ったでしょうかね?この作品でも描かれていますが、「もう忘れたい」とか「父の世代を糾弾するのか」と言う事もあって、ちゃんと自分自身で過去の振り返りをきちんとしていない気がしてなりません。
いまの日本人は見るべき映画だと思います。
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