しあわせはどこにあるのレビュー・感想・評価
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自分探しの旅
精神科医は「患者との距離感が大事」ということをある人に聞いたことがあります。
距離が開きすぎると信頼されず、近すぎると独特のワールドに引き込まれてしまう。
ヘクターもある日爆発してしまうのだが、それがきっかけで旅に出る。幸せを探しに…。
多くの人が憧れて叶わないあてのない旅であるが、自分が行ったつもりでハラハラしながら観られました。
解釈が難しいところもありましたが退屈せず面白かったです。
でも、あての無い旅って現実的には金もかかるし、仕事も休めないし難しいですね。そんな旅ができるヘクターさんは充分幸せですよ(笑)
百聞は一見に如かず。世界を知って分かる、本当の“幸せ”。
【賛否両論チェック】
賛:様々な出逢いを通して、自分の身近にある幸せを再認識していく主人公の姿が清々しい。色々と教訓になる格言も多数登場。
否:思いのほか難しい話や下ネタ、暴力シーンなどがあり、デートや家族での鑑賞は不向き。
イメージとしては、ベン・スティラー監督&主演の「LIFE!」を、もう少し難しくした感じでしょうか。平凡すぎる毎日に、幸せを見失ってしまった主人公が、旅先で出逢う様々な人々や困難に仰天しながらも、その度に新しい価値観を知り成長していく様子が、新鮮かつ清々しく描かれます。彼が最後に辿り着く“幸せ”に対する答えも、少し難解ではありますが深いです。
暴力シーンやラブシーンなんかも結構ありますので、お子様やデート向きではなく、退屈な日常に病み始めた大人の皆さんの、処方せんとしてオススメの作品です。
人間味に溢れるサイモン・ペッグの魅力爆発な作品。
特筆すべきはサイモン・ペッグの人間味に溢れる魅力。
古い友人に寄生される普通……いや少し……いや大分駄目な男。
優秀過ぎて周りから疎まれる、空気が読めない男。
破天荒だが過去の栄光から逃れられない男。
“(色々な側面で)駄目な男”を演じさせたら天下一品。
本作でも過去に囚われ成長しきれない“駄目な男”を熱演してました。
話自体はオーソドックスなベタな話。
日常に辟易とした精神科医が「幸せとは何か?」を調べる旅に出る。
近年の作品では映画「LIFE!」を想起させますが。
よりライトで、より人間臭く、よりハッピー。
展開の端々にご都合主義を感じない訳では無いですが。
サイモン・ペッグの人間的魅力が何とかかんとか話を成立させています。
脇を固める俳優陣も少数ながら豪華な面々を用意しており、オッ!?という驚きがありました。
長年の相方役のロザムンド・パイク。
映画「ゴーン・ガール」を想起させ若干の違和感を覚えましたが。
彼女本来の世話焼きかつ何処か我慢している雰囲気が適役でした。
あと“全裸でアンテナ男”で有名なステラン・スカルスガルド。
ジャン・レノ、クリストファー・プラマーがシレッと出ていることに痺れました。
人間味に溢れるサイモン・ペッグの魅力爆発な本作。
世界旅行を前提とした大規模な“2時間ドラマ”的な慰安旅行感があるのは否めませんが。
また世界各地で英語が自然に通用する“不自然さ”はありつつも。
各所で地元民を虜にするサイモン・ペッグの言語を介在させない交流はグッときました。
また主人公ヘクターの少年時代を大事に何度も描いた点は好感が持てました。
ベタで斬新な設定は無いものの普通に面白い。
オススメです。
サイモンペッグ、味がある。時に、いろんなことがわからなくなるときも...
サイモンペッグ、味がある。時に、いろんなことがわからなくなるときもあるけど、平和な生活のありがたさ、日常の幸せを感じられました。
この冒険物語は、小学校高学年以上のお子さんとご両親とで、ご一緒にご覧ください!
LiLiCoさんの、冒頭のTeach-In-Speechでは、“男性版-おとな向けの幸せ探し”との前振りでしたが・・・・・、
こちらは、夏休み前に、お子さんとご両親で一緒に観ておくと、読書や家族旅行でのバリエーションが膨らんでゆき、“8倍!”ぐらい充実してゆきそうな気がする作品でした。
“色彩も豪華”、“景色も豪華”、“出てくる食事もなんとなく豪華”、“俳優さんへのギャランティーも、ちょっと豪華そう”・・・・・、そして、大人も子供も、どこかで見たことがあるなあと感じる、心が明るくなるライフ・スタイルへのヒントを、いくつも見つけることができそうな、“かなり豪華な冒険物語”でした。
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