劇場公開日 2015年6月20日

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「(手をいっぱい広げて)こんぐれーの不思議」コングレス未来学会議 いぱねまさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0(手をいっぱい広げて)こんぐれーの不思議

2015年7月22日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

難しい

寝られる

とても不思議な映画だった。体調は決して悪くはないのに、睡魔に襲われるしかし、それは決してつまらない映画なのではなく、音楽も相俟って夢うつつの世界を何度も往復している内に本当の自分との境界線があやふやになっていくようなそんな気持ちにさせるのだ。

色々なアイロニーがこもっているテーマでもある。デジタルの世界が進めばもう自分が必要ではなくなるだろうし、そのデジタルでさえも、ケミカルなモノを使えば、リアリティさえも必要としなくなる。その先にはキアヌリーブスの世界、、、あ、だから台詞の中にあったんだw

主人公はフォレストガンプの女優。そのまま自分役を演じている。その曖昧さがまた芝居と現実との境をぼやかしてしまう。そのぼやかしが妙に心地よい。

結局、ラストの部分は何を訴えたかったのか、理解は出来なかったが、でもそれでこの映画は完結するものだとおもう。

空の青さ、雲の位置、沢山のエキストラ、どこまでが実写でどこまでがアニメ・・・
パンする毎に切り替わるその不確かなイメージ。とても新鮮でとても夢のような映画だった。

いぱねま