劇場公開日 2016年8月6日

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「雰囲気だけの映画」秘密 THE TOP SECRET MizuKiさんの映画レビュー(感想・評価)

1.0雰囲気だけの映画

2016年8月7日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

寝られる


主要キャラのキャスティング、ビジュアルの雰囲気は秀逸!
主人公、薪役の生田斗真も、鈴木役の岡田将生も、三好先生を演じた栗山千明も役にはまっている。特に生田斗真は今まで熱血な役かちょっとバカっぽい役が多かった気がするけど、クールで冷たい役も意外と合う!!


まずは、色々な話を詰め込みすぎて、伏線を回収しきれなくなっている。それと、圧倒的な説明不足。設定が難しいだけに、解説的になるのを恐れてスピーディな展開にしたのかもしれないけれど、観ている方はおいてけぼり。2時間半の映画としては、もっとストーリーの筋立てを簡潔にしたほうが良かったのではないかな。映画オリジナルキャラも雰囲気は良かったのに、結局話の筋にうまく組み込めていないと感じました。

また、主要人物の絹子役に新人を持ってきたのはいかがなものか。雰囲気は出てたけど、演技はぎこちないし、魅力に欠ける。ただ脱いでるシーンが多いなぁ、という印象しか残らない女優さんだったのがとても残念。

最後に。原作の、微妙な人間模様とか、葛藤が全然表現されていない。予告編CMでは原作に忠実なシーンばかりが使われていたので、かなり原作漫画に沿わせた作りなのかと思っていたのだけれど。「生前の記憶が見える」というSF設定なのに、出てくる登場人物一人一人は普通の警察官で、人並みに悩んで、恋もして、トラウマを抱きつつ捜査にあたる、という「リアルな」感じが原作の良さなのに。
漫画の映画化は原作に全く忠実なのは不可能だし、オリジナルの展開やキャラは全然いいと思うけれど・・・原作ファンも見るわけだから、そのなかで鍵となるシーンとか、原作にある登場人物の人間関係とかは変えないほうがいいんじゃないかなぁ、という感想です。

サスペンスホラー映画としては刺激的だけれど、それだけです。原作既読者にはあんまりおすすめしません。原作を知らない人にとっては、主要キャスト誰かのファンなら楽しめると思います。

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MizuKi