劇場公開日 2015年6月6日

「面白いのは原作のおかげでは?」予告犯 雨の人さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5面白いのは原作のおかげでは?

2015年7月19日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

この映画は面白い。
作中の至るところに張られる伏線、主人公達に感情移入・共感させておきながら予想もしなかった結末、そして何より次の予告や目的が気になりのめり込ませるストーリー。
さらに、2ちゃん・まとめサイト・youtube・Twitterといったネットユーザーにとって身近なツールでストーリーが展開されるので現実でもあり得そうという錯覚に落とされてしまう。
現実的じゃないって?それはフィクションだから当たり前。現実じゃあんな上手く行くわけがない。

ここまでべた褒めしたが、これらは原作から含まれている要素だ。
正直、この映画のそれ以外は駄作並だと思う。
というか、演出が駄目すぎて原作の良さまで潰してしまっている。
正直、映画を見るよりも漫画を読む方をオススメする。
漫画の方は作者の手の中で転がされているような感覚を覚えることが出来るので一読の価値あり。

一方、映画の演出はなんだ。
伏線が全然うまく張れてないし、茶番みたいなやり取り。
そして何より、本作の最大の見所(だと私は思っている)目的が明かされるシーンで刑事が答えに到達するシーン、これをなにさらっと流してるんだよ。
この作品はこの瞬間のために多くの伏線や展開が構成されていると言っても過言ではないのに、ないのに!、そこを捨てて主人公と刑事の関係を強調した演出にあきれてしまった。

まあ、ストーリーが面白いので評価は3.5にしときます。
がっかりさせられたので1にしたいですがストーリーは面白いので。

雨の人