劇場公開日 2015年6月6日

「意外に社会派」予告犯 スペランカーさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0意外に社会派

2015年7月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

予想以上に切な系・・・。
まあサスペンスとして考えればやや物足りない面はあったものの、一つの映画としては十分な見応え、ネットを舞台にしたサスペンス物としては、邦画の中ではかなり上位に来る作品だったのではないでしょうか。

とりあえず前半は予告編からある程度想像した通りの内容。
法で罰せない人として最低なやつらを、ネットを駆使して制裁を食らわす、まさにダークヒーローなシンブンシ達の行動に、まあ犯罪ですから実際は褒められたことではないんですけど、共感してしまうことばかりで。

しかし後半は流れが一転、思いっきり切な系過ぎて、胸が苦しくなり、思わず涙したシーンもありました。
シンブンシ達の置かれた境遇や、何故こんなことをしているのか・・・その目的が、あまりにも切なすぎて・・・。
社会は本当に不条理だ、頑張ったってどうにもならないことがある、そんなことを思いっきり痛感させられた作品でした。
頑張れる環境があるだけマシなのか・・・。

それにしても結末にはグッと来た。
戸田恵梨香捜査官じゃないですが、もう少し他に方法はなかったのか、そう思わずにはいられなくなりましたよ。
しかし生田斗真はジャニーズだけど本当に上手い、それと新人の福山康平も本当にいい存在感を醸していて印象深かったです。

スペランカー