おやじ男優Z

劇場公開日:

解説

ピンク映画界の巨匠・池島ゆたか監督が、冴えないオヤジAV男優3人組と売れっ子AV女優の奇妙な同居生活を描いたエロティックコメディ。原作は、「花と蛇」シリーズなどで知られる緊縛師の有末剛が同人誌に発表した小説「緊縛亭日常外伝 おやじ男優ズ」。スナック経営に失敗して借金を抱えた上に、妻子にも逃げられてしまい、どん底の毎日を送っていた52歳の豆田満男は、ひょんなことからAV男優の世界に足を踏みいれることに。AV男優の中でも最下層に位置する「汁男優」の仕事を与えられた豆田は、そこでベテラン汁男優の蜂谷や大前と出会い、一緒に暮らしはじめる。そんな彼らのもとに突然、人気AV女優ゆりあが現われ、自分も同居したいと言いだして……。主人公・豆田役に、500本以上のピンク映画出演歴を誇るベテラン俳優なかみつせいじ。グラビアアイドルで女優の坂ノ上朝美がゆりあ役を体当たりで演じ、大胆なヌードにも挑んだ。

2013年製作/100分/R15+/日本
配給:月の石
劇場公開日:2014年10月25日

スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.5濱のぬるい風にあたりながら

2015年7月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

知的

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いぱねま

5.0ベテラン監督のチャレンジ

2014年10月28日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

興奮

感動した。ドラキュラシーンのスモーク、ラスト前の雨シーンとかデジタル加工もありデジタル撮影+ほぼ同録音声でピンクと明らかに違う現実感。
「自主制作、一般作」
旧上野オークラの映写室も出てくる。上野オークラさんは高校時代に入ってみたかった聖域だったなー。館内そこかしこがリアルに古臭い。
個人的にはAVとピンク映画は違うものと思ってる。この作品の女優男優陣もAVからデビューが多いけどピンク”映画”の演技に憧れてピンク側に来た人たちだと思ってる。若い俳優さんたちはこれからほかの監督さんの一般作やテレビ、舞台もやるかもしれない。
ベテランさんたちはさすがに観たことある人が出てて(そして同録なので)いつもと違うプライベート部分を覗き見てしまったようで妙に恐縮&どきどき。
カメラの距離、アングル、切り替えがすごく安心感ある。
物語の展開も理解しやすくて何よりおやじたちのセリフに思い当たることがたくさんありすぎて揺さぶられた。ヒロインの健気さ、優しさをうまく表現していて魅かれる。
大前さんのエピソードとか自然に泣いたし。
今回観たあとのトークショーで、有末さんの原作では瞳ちゃんだったヒロインの名前がゆりあになった理由を聞いた。池島監督やゆりあちゃんの人柄、生き方まで感じられた。

「自主制作、一般作」である。
パンフレットでも監督が書かれていたがピンク映画を作れば制作会社がピンク映画館でバンバンかけてくれる池島組作品。
でも監督が一般作の映画としてやってみたかったことをこの作品でたくさん挑戦されているんだと思います。全国的に地道に売り込むのは本当に大変かもしれない。でももしこの作品を観られる機会がある人はぜひ見逃さないでもらいたい。

エロい映画じゃない。一般作で知られる俳優さんも出てない。
でもキャストも制作陣も映画が好きでピンクの演技、演出、撮影、効果、音響に誇りとプライドを持ってて絶対一般作としてでもひけをとらないって心意気を感じる作品。

ヒロインはスクリーンの中で永遠に色褪せないまま生きる。

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らっこおやじ