劇場公開日 2014年1月24日

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「酷過ぎる。途中退席を本気で考えたのは映画「R100」以来。」ゲノムハザード ある天才科学者の5日間 Opportunity Costさんの映画レビュー(感想・評価)

0.5酷過ぎる。途中退席を本気で考えたのは映画「R100」以来。

2014年2月2日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

寝られる

もうね、あまりに酷過ぎる。
馬鹿が書いた脚本を基に、馬鹿がキャスティングして、馬鹿が撮る。
結果、主役の西島秀俊が一切報われない、という世界残酷物語に。

酷い所を挙げていったら本当にキリが無いんですがね。

まず、題名。
題名で重要なネタバレをしているため序盤の違和感、中盤での驚きが全くない。
だって題名に書いてあるから…そりゃ、そういう人だろうよと。
この時点で話の大きな一要素が台無し。

それから120分聞かされる片言の日本語。
日韓合作の関係で韓国人俳優をどうしても入れざるを得なかったんでしょうが。
流石に上映120分中、ズーーーーーーッと片言の日本語を聞かされるのは苦痛以外の何物でもない。
日本語は聞き取れるが韓国語しか話せない、という設定で良かったのでは。。

あと何も考えていない舞台設定。
日本が舞台のはずで、映っている建物は日本なんですが。
それ以外は明らかに日本じゃない、違和感だらけ。
登場人物は日本人ではない人、というか韓国系の人が余りに多過ぎる。
逆に欧米、欧州系の人が全く登場しないので違和感しかない。
部屋の内装、物の置き方も日本人っぽくない。
日本人の性格的に物を雑然と床に置いてコーディネートというのは。。
…ちなみに日本では運転中の携帯電話使用等は道路交通法違反です。

最後に主役の西島秀俊。
全般通して西島秀俊は本当に頑張っています。
その頑張りは『話とは全く別に』、いや『話の酷さも相まって』観る者の涙を誘います。

ただ、西島秀俊のウリと言えばクールな顔立ちと鍛えた肉体。
知的でクール、でも肉体派。
この相反する要素を兼ね備えた稀有な存在だと思っています。

ですが、その稀有な存在だからこそ役の設定が難しいかと。
世の中の人は意味もなくストイックに体を鍛えないので、役柄として肉体を活かす場合はその理由が無いと。
で、本作。
随所で西島秀俊の上半身が露わに、そして走る走る走る。
ですが何故彼が鍛えた肉体を持っているのかの説明は一切無し。
流石にどこかで説明や理屈が入るはずと思っていたのですが、最後まで…。

その他、
正体不明な女記者が主人公を必ず良いタイミングで見つけ出す驚異的な探知能力の持ち主だったり。
天才科学者が警察鑑識ばりに現場検証をしたり。
後生大事に持っていた或るモノが殆ど活かされることなく姿を消したり。
…本ッ当にキリが無い。

一瞬、舞台が韓国ならば。
と思わなくもなかったですが…そういう問題ではないですね、はい。

大味馬鹿アクション映画として楽しめるほど絵が派手じゃない。
サスペンス映画として楽しむには脚本が酷い。様々なノイズが酷い。
嘲笑の対象にするにも120分は長過ぎる。

間違いなく今年最低ランクに位置付けるであろう本作。
西島秀俊の走るシーンをどうしても観たい方のみ、オススメです。

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Opportunity Cost